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補正ブラ『どすこい。』

食事制限に筋トレ、もはや生活習慣と1部となったダイエットはもう何年も継続しているが、ココ最近体重増加が顕著で肉肉しくなってゆく自分の身体に恐れおののいている。医師に相談しても『それは認知の歪み』で一蹴されるばかり。このままでは不安で今年の目標『ブラデリスニューヨークでフィッティング』を達成できない。さらに最近はストレスの元を避けて生活していたので、当然その事で悩む事は無くなってきたものの、そこに割いていたリソースを今度は容姿の悩みに充てるようになってしまった。その為体型の事や顔立ちへの執着が一層激しさを増している。

先日気になっていた下着を買った。
某メーカーの補正ブラである。普段のサイズより2カップ上を目安に買うようになってたのでその通りに注文したら、届いたブラの布面積がえげつなくて失神しそうになった。

『なんかでかいな。。』

そこで自分がすごい勘違いしていた事に気付いた。
てっきり補正ブラの事を『胸を育ててくれる便利なツール』だと思っていたのだが、違ったらしい。実際はブラの布面積を広げる事で背中とか脇についた贅肉を『これもお胸でーす!どすこい!』と言ってるだけのものだった(そうやって傘増ししたバストはバストと定義していいものなのか?)。そこに気付いたときに失望感と共に身に付けてみて初めて自分には胸に寄せるような脇肉もデコルテの脂肪も無いという客観的知見を得た。

バストサイズに拘るというのは当然他者視点を意識しているのだと思うけど、私にとって分かりやすく数値化出来るものは特に評価軸の中心に来やすいのである。

しかしブラジャーってあるサイズを境に急に可愛げが無くなる。フィッティングで販売員さんがブラを持ってきた時は『なんかでかいな…広告の写真と印象が違うぞ』と思った。ただでさえ図体が小さい私の体には尚更補正下着の布面積はデカすぎるのだ。ウォールマリアのような堅牢な鎧に身を包んでるような、自分がブラに着られている感じだった。思ってたのと違う。
テンションは落ちた。

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