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健康な不登校を目指して

 子どもが不登校だとどうして親が辛いのか。
「親も辛いよね」と励まされることも多い。
確かに辛い。
でも、なんでだろう。

子ども本人がそうと決めて、実行し続けていること。
言い換えると、本人の希望であり、今の生活は本人が望んでいること。
なのに「親が辛い」というのはどういうことなのか。
子どもが幸せなら、親も幸せなはずではないのか。

不登校。
それがどういうことなのか説明もしたし、説得もしたし、
冷静に話し合いもした。理解していたと思う。
それでも、不登校を選んだ。
新学期だろうと、新学年であろうと再登校する気は無いと言う。

気持ちを変えることはできない。

じゃあ、私にできることは何?

勝手に期待して、勝手に裏切られた気分になってひどく落ち込んだり、不穏な未来を想像して胸を締め付けられたり、ネットを徘徊してわざわざネガティブな意見を見つけて傷をえぐったり、イライラして不機嫌になって、他の家族にまで八つ当たりしたり、体調が不安定になったのを息子のせいにしたり。
誰に頼まれてそんなことになってるんだろう。

自分を傷つけてるのは自分でしかない。

もうやめる。

息子は中学校には行かないという道を生きる。
先のことは誰にもわからない。

そして、私にできることは何?

ゲームに没頭してたまにしか外に出ない息子ではあるけれど、成長期。
美味しい料理を一品でも作ろう。
ジャンクフードが欲しくならないくらいにお腹いっぱいになるよう、食欲のわく、栄養たっぷりの食事を作ろう。

「不登校」の検索をやめて、「レシピ」を漁る。
ただただ流していたTVを消して、手元の食材を見つめる。
作ることに没頭する。

先のことは自分のことだってわからない。

けれど、人の体は食べたものでできている、ということだけは間違いない。

正直言って、料理は好きじゃない。
手抜きばかりしてきた。凝った料理を作る時間があったら、趣味のあれこれをしていたいと、そっちの時間を取ることばかり考えていた。いくらでも時短できる料理は後回ししてきた。

気づくのが遅かったかもしれないけれど、今、気づけたことに感謝しなくては。

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