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大好きな人の作る世界を語りたい

毎日noteを開くようになって、以前よりも活字に触れることが増えた。
一応ライターなんて名乗っているにも関わらず、
読書量は圧倒的に少なくなっていたし、
とにかく「読む」という行為が減っていた。
最近は、時間があれば何かを読んでいる。

今日は注文していた本が2冊届いた。
数日前に先に届いていた本を読み終え、明日はこれが読める。
もともと本が大好きだったから、こんな日々がなんだかうれしい。

さっきは、Twitterで燃え殻さんのライナーノーツの存在を知った。
クリープハイプの新譜に寄せられた寄稿文、
『ちょうど良いレモンサワーの店を見つけたんだ。』

クリープハイプ。
知っているけど聴いたことはなかった。

寄稿文を読み、MUSIC VIDEOを見て、歌詞を読む。
そして、もう一度寄稿文を読み直す。
知らなかった音楽、知らなかった歌詞の世界、
すとん、と腑に落ちるまでにはちょっと時間がかかったけど、
ああ、そういうことか、と一度思えたら、
次もまた知りたくなる。

歌詞って、伝えたいことが凝縮されている分、
どすんとストレートに心に届くよね。


その時、心に浮かんだのは、私が愛してやまない、
ひとりのアーチストの音楽だった。
活字に負けないくらい音楽も好き、
だけど、私の「好き」な世界は極端に狭く、深い。
その世界のほとんどは「彼」で占められていて、
その他は、彼を中心に生まれた波紋の範囲くらいしか、聴かない。
たまにテレビやラジオから流れてきた音楽で
「いいな」と思うものはあっても、
そのアーチストをずっと聴き続けるか、といえば、否だ。

毎年、素晴らしいライブを行って、その度に
「彼の音楽に出会えて良かった」と思わせてくれるのだけど、
残念なことに、ここ数年、「オリジナルアルバム」の発売は、ない。
昨今の音楽業界の事情もあると思う。
ここ数年は、セルフカバー。
といっても、現在のアレンジ、歌声で
新たな生命を吹き込んだアルバムだから、まるで新譜のように
新しい発見に満ちた素晴らしい曲ばかりなのだけど・・・
何度も何度もリピートして聴きながらも、
心のどこかで、「何か」が足りない、と思ってしまうのも事実だった。

今日、改めて思った。
私は彼が作る、新しい「歌詞」を読みたいのだ。
私の人生の10%くらいは彼の音楽でできている、と断言できる。
それくらい大切な存在だからこそ、
そろそろピカピカに新しい曲が聴きたい。
新たに生まれる「歌詞」が知りたいのだ。

夏前のライブで「数年後には」と言っていた。
大好きな人が作る大好きな歌詞。
大好きな音楽とともに届けられる日が待ち遠しい。

彼の音楽への愛情を表現する文章を書きたい、とずっと思っているけど、
やっかいなことに、好きすぎて暴走してしまうのが目に見えているから、
まだ書けない。
ずっと聴いてきた、その歳月が重すぎて、
何から書いていいのかも分からない。

でも、いつか必ず、私の言葉で書いてみたい。
私の夢は、私の書いたものを読んだ人が、彼の音楽を聴いてくれること。
だから、今日、燃え殻さんの寄稿文を読んで
うらやましくてたまらなかった。

いつか必ず、私も。


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