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看護の授業が意味わかんなくてとりあえずしんどい学生へ、がんばれって話

看護学生のみなさま、
授業は始まりましたか?まだかな
実習を控えている学生は、長い長い実習期間、憂鬱になっていることでしょう。
最終学年は、就活も控え、さらに卒業研究しなきゃいけない学生もいたり、忙しい1年に憂鬱になっていることでしょう。

とりあえず、
学ぶことが楽しみで、新しい知識つけることが楽しくて楽しくてしょうがない、みたいな学生も、いるかもしれないけど、少人数でしょう。
とりあえず、憂鬱、みたいな。

だって、
そもそも看護の仕事がよくわかってないし、臨床で困ったことないし、とりあえず必須だから勉強するけど、
そんな病態生理だの薬理学だの、よくわかんないし、眠くなるし、暗記すればいい?テスト前にがんばればいい?とりあえず出席すればいい?みたいになりますよねえ。

わたしは、
超絶意味不明すぎて、授業が退屈でした。

寝てたり、しました。

そんな学生時代だったので、
自分が講義した授業で、寝てしまっている学生がいても、
温かい目で見ることが出来ました。(どうなの?笑)

こればっかりはしょうがない。
だって、意味わかんないもん。

なんで意味わかんないのか。

それは、
自分が学ぶ必要性が、今、現状迫ってないから。

将来必要、の視点は、難しい。
私にはとっても難しかった。

賢い人はそうじゃないかもしれないけど、
少なくとも落ちこぼれの私はそうでした。
将来必要なものよりも、
今、直近で起こっている問題のほうが重要で、頭がいっぱいで、
付き合っている彼氏が浮気した、まじどうしよう、とか
バイト行きたくないなあ、でもお金ないからどうしよう、とか
なんか、そもそも生きてるって楽しいのか?この先楽しいのか?とか
迷走しまくってる脳内に、
看護の知識は入ってこない!(こらっ!)

これがもし、
明日1日小児科病棟で看護師としてお手伝いにいくから、
こうこうこういう病気の子がいて、こんな治療していて、
看護師としてこういう対応が求められると思うから、
今日の授業聞いといて!事前準備しましょう!

くらい切羽詰まってたら、
するでしょ?必死で授業聞いて吸収するでしょ?

実習してても、
授業でここ勉強したでしょ?って話はみんなすっかり忘れてます。
そりゃそうだ。日々新しいことインプットしまくってるんだから、古いのからどんどん抜けていくしくみ。

学生時代は、ただただ試験に受かること、実習を終えることにのみ必死ですから。

私が知識をつけることが楽しい、いろいろ学びたい!
って思ったのは働いてからです。
臨床で実際に困ったからです。
自分の知識が浅いことが、看護の幅を狭めていることに気づいたからです。

働いてから、自分で、看護協会が主催している勉強会や、セミナー、学会などに参加してみると、
不思議と眠くならないんです。
少しでも新しい情報や知識が欲しいから、必死になってる自分がいる。
これが学ぶ楽しさなんだあ、と。

医療の世界は、
この前の常識が、すぐ変わってしまう。
だから、どんどんインプットしていかないと、追いつかない。

看護の世界も、
先輩がしている看護が、病棟がルチーンで行っている看護が、ベストとは限らない。
もっといいケアがあるかもしれないし、もっと違う考え方もあるかもしれない。
最初は先輩から教えてもらった事を覚えるので必死だけど、
もし、その中でもやっとすることがあったら、自分で考えて変えていかなくてはいけない場面も出てくる。
そんな時に、
自分がどれくらいの看護を考えられるか、提供できるか、
どれだけの情報や知識を持っているか持っていないか、で看護の幅が違うんだと、身をもって経験してきました。

もちろん、
勉強に関しては働いてからでも遅くはないけど

もし、今、
学校の授業が全然おもしろくなかったり、必要性を感じられないから勉強をないがしろにしたり、とりあえず出席しとけ、って思ってたら、

それこそ憂鬱でしんどいだけの毎日です。


もし看護師に将来なりたい、って決めているんだったら、
私が言えることは、これにつきます。

どうか、人に選ばれる看護師になってください!

知ってますか?
看護師って一言でいっても、ぴんきりです。
言い方悪いけど。
でも人間なので、もろもろの、差、はでます。

昔みたいに、
病院に入院したら看護師の言うことが正しいし絶対、なわけないんです。

選ばれるってどういうことか、

これって、一言でいうのは難しいけど、
要するに、

「その人にとって必要な看護が考えられるか」
につきると思います。

そのためには、
やっぱり、看護の勉強の基礎は必須の必須の必須なんです。
病態生理があやふやだと、
もしかしたら、よかれと思ってしているケアが、逆効果、なんてことも出てくるかもしれない。

そして、
私がよく学生に伝えるのは、
患者さんやその家族に、状態をわかりやすく説明できるかどうか、を考えながらまとめてみて、ということです。

実際、臨床ではよくあります。
いま、目の前の患者さんの体に起こっていることを、説明できるかどうか。ご家族に聞かれたときに、わかりやすく伝えることが出来るかどうか。

ここを意識すると、学ぶときの視点も少し変わってくるかもしれません。
ただ知識をつめこむ式ではしんどいです。

ただただしんどい勉強に行き詰っていたら、
視点を少し変えてみてください。

看護師になるための勉強ではなく
選ばれる看護師になるために今自分は学んでいる、と。

これだけで
ちょっとかっこよくないですか?笑

選ばれる看護師って、
仕事ができる、はやい、効率がいい、看護師ではないですよ。
要領よく出来るかできないかは、そもそもの生まれたときからのハード面がみんなそれぞれ違うので、ここを変えるのは難しいです。

優先順位考えて。

って新人時代いちばん聞くワードですが、
要領いい人はできるけど、出来ない人もいる。しょうがない。
看護は、業務をこなすだけの仕事ではないから。
こなせる人が選ばれる看護師ってわけでもないです。

私が病棟で働いているときに、
先輩で、
お母さんの訴えを同調して聞くことに専念したり、
友達か?ってくらい近くなってそれで自分は選ばれてる、って思っている人もいたし、
時には、お母さんと一緒にちょっと要領の悪い看護師をディスってみたりする看護師もいましたが、
これは言語道断です。
これは、自分の損得のみで、自分の立ち位置を有利に守るためだけの方法です。
ここには看護はないので、やめましょう。
気に入られよう、気に入られよう、という自分が自分が、という気持ちが強すぎると、看護が抜けてしまいます。
看護の質はそこではないんです。

ちょっと話はそれましたが
選ばれる看護師になるために、今、自分は必要な知識を仕入れている、人よりより専門的な知識で、これは看護を学んでいる私が今こうやって専門性を身につけることで、だれかの光になるかもしれない、すごくない?

とか、ちょっとテンションあげめで勉強してみましょう。
時には、脳内に、情熱大陸のテーマ曲や、プロフェッショナルの曲を流してあげてください。
(私は働いているとき、よくこれを脳内に流して、自分がプロフェッショナルになったつもりで動いてました)

そして、
この看護師によって出てくる、差、の一番は、
私は感性だと思います。

どんな感性かというと、

世の中にはいろんな人がいて、いろんな価値観があって、
いろんな考え方があって、
でも自分の価値観は、しょせん、自分が経験してきたことと周りから聞いた話など、身近かなものからしか成り立ってないんだってことは知っておいてください。

これについては、また別に書きたいのでここでは省略しますが、

とにかく

本はたくさん読むことをおすすめします。
たくさん読んで、感性のひだをたくさんにしておくと、
とっても深みのある看護師になれると思います。

ちなみにうちのだんなは、全く本を読んでこなかった人で、
今も読まないけどね

学生のレポート見ても、
本を読む人か全然読まない人かすぐわかります。
人に伝わる文章を書けるか書けないか。
書けるほうがなにかと有利です。
そして、考察力も、本を読んでいる学生のほうが深いし、広いです。

働いたら忙しくで読書なんてする暇ないかもしれないから、
学生のうちに、たくさんたくさん本を読んでください。
なんでもいいです。
映画を見るのもいいです。

目の前のことに、
ああだこうだ、とジャッジする浅い看護師にはならないでください。
自分以外の人を評価したり、患者さんやその家族までジャッジするようなことをスタッフ同士で言っちゃう浅い看護師にはどうかならないでください。

物事をジャッジしない
ただ受け止める

どういうこと?

長くなってしまった。
のでまた改めて。

キラキラしていて、素敵な看護師になる看護学生が少しでも増えますように。
(みんな学生の目がキラキラしてて、実習指導本当に楽しかったな)


















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