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日常生活に役立つ脳の知識

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日常生活に役立つ脳の知識についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
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#脳

【覚えておきたい!?日常生活に重要な3/60種類の脳内ホルモン】

セロトニン:幸福感
ノルアドレナリン:注意力、判断力
ドーパミン:やる気

『食事の栄養素(タンパク質、ビタミン、鉄・亜鉛、ミネラル、脂質)を元に、運動中や睡眠中に分泌される』

(心療内科医 姫野友美)

【脳に戦略的小休止が必要な理由】

複雑な思考や実効を行う前頭葉は、疲労に弱い、認知能力を回復させる唯一の方法は脳を休ませること

「目の前の作業から離れて、リラックスをするか社交で少し頭を休ませるだけでも集中力が保てる」

(アダム・ガザレイ)

【反射・情動・理性の私たちの脳の構造から導く3大欲求】

成長欲求:知的好奇心を満たしたり何かを創造したい
関係欲求:家族や仲間を大切にしたい欲求
生存欲求:生きるための欲求

(クレイトン・アダルファー)

【脳の省エネ、脳を休ませることが集中力に繋がる】

・マルチタスクをやめてシングルタスクをする
・未知な体験下では、新しい情報を減らす
・見通しが立たない場合は、目の前のやるべきことに搾る

「脳の注意力は限られているので、リソース分担を考える」

(菅原洋平)

【”いわれなき万能感”を感じることができるのは右脳のおかげ】

脳には左脳と右脳を繋ぐ脳梁があるが、正常な人はそこが切れている
つまり、左脳で客観的事実を理解しながら、右脳で肯定的に捉えている

「理性と感性は別ものであり、使い分けが重要」

(量子科学研究所 山田真希子)

【私たちの思考力は20代後半がピーク!?】

考えたり判断したりする脳の高次機能(処理速度/意味理解/記憶力/知識/流暢性/一般知能)は20代後半にピークを迎える

『一方、脳には可塑性があり、努力をすれば伸びる』

(東北大学教授 瀧靖之)

【加齢の中でも脳を健康に保つ6つの秘訣】 ⑴食事 ⑵睡眠 ⑶運動 ⑷会話 ⑸知的好奇心 ⑹幸福感 『お酒は脳を萎縮させるため、控えめにとることが大事』 (東北大学教授 瀧靖之)

【理解力を高めるためには脳の構造をおさえるところから?】

聴覚系脳番地:耳で聞いたことを脳に集積させることに関与
理解系脳番地:情報を理解し、役立てることに関与
伝達系脳番地:コミュニケーションや意思伝達に関与

『脳の構造を理解して足りない部分を訓練する』

(加藤俊徳)

【学びを加速させる脳細胞は増やすことができる】

神経細胞(ミエリン)を増やせば10倍の学習習得スピードになる

⑴少し上のレベルで取り組む
⑵実行する、ミスをしながら自力で修正する
⑶1 つの教材にゆっくり取り組む

(ディーププラクティス ダニエル・コイル)

【脳科学によると、私たちは3つの状態をもつ】

-リラックスした覚醒状態:楽しいことをしているときに感じる
-臨戦状態:直感的に脅威だと感じている
-衰弱状態:恐怖などに圧倒されて、感覚が麻痺する

『臨戦状態や衰弱状態では後々後悔するような決断をしてしまう』

(MIT)

【私たちは情報量が多くなると客観的に考えられなくなる】

人間の脳に送り込まれるのは1秒間に1100万ビットの情報に対して、
意識的に処理できるのはせいぜい40ビット

脳は経験や思い込みに基づいて少ない材料で判断するようにできている

(無意識バイアス)

【肉体の信号の約8割を占める迷走神経が重要】

経験済みの事柄に対して新しい癖がつくと、脳は新しくニューロンの経路を形成する

脳を最新に保つには、実は、迷走神経が張り巡らされている
身体が密接に関わっている

『新しい経路を形成するためには体験がポイント』

(MIT)

【脳は物事を点ではなく線で認識するため、悲観的になりがち】

人は悲しいことを「自分は他人よりも不幸だ」といったように負の虚構=ストーリーを作り出す。苦しみは、それに抵抗するからより強くなる

『意思と感情の日誌を書くことで痛みを認識し、ある程度許容することが大事』

(鈴木祐)

【コロナ禍の物忘れや集中力の低下の危険がある頭が常にぼんやりする感覚に注意】 コロナのストレスによるコルチゾール(グルココルチロイド)の過剰分泌により、海馬や前頭前野や扁桃体のシナプスを破壊することで起こる 『学習プロセスの阻害にもなるため注意が必要』 (ブレインフォグ)