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日常生活に役立つ脳の知識

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日常生活に役立つ脳の知識についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
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【覚えておきたい!?日常生活に重要な3/60種類の脳内ホルモン】

セロトニン:幸福感
ノルアドレナリン:注意力、判断力
ドーパミン:やる気

『食事の栄養素(タンパク質、ビタミン、鉄・亜鉛、ミネラル、脂質)を元に、運動中や睡眠中に分泌される』

(心療内科医 姫野友美)

【記憶力は才能ではなく努力、継続が能力の向上に影響する】

数桁の記憶しかできなかった被験者が繰り返し記憶する訓練を受けたところ82桁の数字の記憶ができた。

練習を積めば記憶技術の改善には限界がない。
 
(SF実験 チェース&エリクソン)

【脳に戦略的小休止が必要な理由】

複雑な思考や実効を行う前頭葉は、疲労に弱い、認知能力を回復させる唯一の方法は脳を休ませること

「目の前の作業から離れて、リラックスをするか社交で少し頭を休ませるだけでも集中力が保てる」

(アダム・ガザレイ)

【私たちが、1日に使える優秀さにはキャパがある】

意欲=がんばりすぎ
優秀さ=完璧主義
情報=情報過多
活発さ=やりすぎ

「本当に大事なことに取り組む上での生産性を下げる慌ただしさやプレッシャーに変わってしまう、これらの時間泥棒に気をつける」

(快楽順応)

【反射・情動・理性の私たちの脳の構造から導く3大欲求】

成長欲求:知的好奇心を満たしたり何かを創造したい
関係欲求:家族や仲間を大切にしたい欲求
生存欲求:生きるための欲求

(クレイトン・アダルファー)

【脳の省エネ、脳を休ませることが集中力に繋がる】

・マルチタスクをやめてシングルタスクをする
・未知な体験下では、新しい情報を減らす
・見通しが立たない場合は、目の前のやるべきことに搾る

「脳の注意力は限られているので、リソース分担を考える」

(菅原洋平)

【恋煩いの正体はホルモン分泌と心臓の収縮関係】 ホルモンの過剰分泌による強い精神的ストレスから体を守るため、血圧や心拍数を上げる神経伝達物質やアドレナリンが血液中に大量に分泌され、軽い心臓発作のような症状が出る 数週間から数カ月程度で自然治癒する (慶応義塾大学 川田志明)

【早起きや運動、断酒といったキツいと思う習慣を取り入れることで日々の満足度が高まる】

私たちの脳内では、ドーパミンは快楽状態と鬱状態の均衡をとるように放出されている
意図的に、苦痛を得ることで、ドーパミンから快楽効果を得られる

(スタンフォード大学 アンナ・レンブケ)

【人より成長したいなら、新しいことをし続ける中で学ぶ】

人生のある時期に感じる時間の長さは、50歳なら1歳の1/50のように年齢の逆数に比例する

1年が早く過ぎ去ってしまうのを止めて、体感時間を長くするには、何か新しいことをすればいい

(ジャネーの法則)

【ストレスで倒れる前に自分の限界に気づくためには?】

外受容感覚:五感を通じて外界に気づく
中間領域:思考
内受容感覚:身体の内側に気づく

「人間は上記3つをバランスよく行き来している。”自分に気づく”習慣はもつべき。ネガティブな感情と自分を切り離して考える。」

(小倉広)

【”いわれなき万能感”を感じることができるのは右脳のおかげ】

脳には左脳と右脳を繋ぐ脳梁があるが、正常な人はそこが切れている
つまり、左脳で客観的事実を理解しながら、右脳で肯定的に捉えている

「理性と感性は別ものであり、使い分けが重要」

(量子科学研究所 山田真希子)

【人生を左右するのは愛想の良さ】

発達障害をもつ2人を分析したところ、
頭はいいが不器用でこだわりが強く、過敏で緊張や不安が強く、行動が遅かったり要領が悪かった

一方で、相手に気に入られるように振る舞える、笑顔、表情、応答性をもつ方が社会的に成功していた

(岡田尊司)

【怒っているなと思った時は絶対に冷静になった方が良い?】

人間は、怒りや恐怖など強い感情にとらわれると愚かな行動に走りやすいという研究結果

「感情的になっても、すぐに口を開かず、相手の反応をいくつか案を考えて比較検討すること」

(サセックス大学 ステュアート・サザーランド)

【「特定」するほうが援助/サポートを受けやすい】 集団より個人ができる方が援助を受けやすい 統計データよりも顔や名前、その他の詳しい状況を知ることで人は動かされる また、自分1人が行動を起こすことで相手を確実に救えるかどうかが判断のポイント (身元のわかる犠牲者効果)