マガジンのカバー画像

日常生活に役立つ脳の知識

68
日常生活に役立つ脳の知識についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
運営しているクリエイター

#脳科学

【覚えておきたい!?日常生活に重要な3/60種類の脳内ホルモン】

セロトニン:幸福感
ノルアドレナリン:注意力、判断力
ドーパミン:やる気

『食事の栄養素(タンパク質、ビタミン、鉄・亜鉛、ミネラル、脂質)を元に、運動中や睡眠中に分泌される』

(心療内科医 姫野友美)

【記憶力は才能ではなく努力、継続が能力の向上に影響する】

数桁の記憶しかできなかった被験者が繰り返し記憶する訓練を受けたところ82桁の数字の記憶ができた。

練習を積めば記憶技術の改善には限界がない。
 
(SF実験 チェース&エリクソン)

【脳に戦略的小休止が必要な理由】

複雑な思考や実効を行う前頭葉は、疲労に弱い、認知能力を回復させる唯一の方法は脳を休ませること

「目の前の作業から離れて、リラックスをするか社交で少し頭を休ませるだけでも集中力が保てる」

(アダム・ガザレイ)

【反射・情動・理性の私たちの脳の構造から導く3大欲求】

成長欲求:知的好奇心を満たしたり何かを創造したい
関係欲求:家族や仲間を大切にしたい欲求
生存欲求:生きるための欲求

(クレイトン・アダルファー)

【ストレスをポジティブに捉えることでパフォーマンスが高まる】

スピーチ前に感じるストレスを「楽しくなってきた」とポジティブに解釈するグループは、17~22%パフォーマンスが向上

「ストレスの捉え方、言語化で感情の再構築が可能」


(リアプレイザル アリソン・ブルックス)

【自分の感情を読み取る力を高める内受容感覚とは?】

人がある感情をもつという現象は、身体の状態の無意識的な変化から始まる。脳と内臓の双方向のやり取りを認知することを内受容感覚という。

内需要感覚を高めることで感情のコントロールが上手くなる

(南カリフォルニア大学 ダマジオ)

【脳は物事を点ではなく線で認識するため、悲観的になりがち】 人は悲しいことを「自分は他人よりも不幸だ」といったように負の虚構=ストーリーを作り出す。苦しみは、それに抵抗するからより強くなる 『意思と感情の日誌を書くことで痛みを認識し、ある程度許容することが大事』 (鈴木祐)

【脳科学における報酬系とネガティブ回避の仕組みを使って習慣化する】

頑張って成果をあげる経験から、快感を得てドーパミンを放出し
それを糧として次の努力をする循環を作ることができる

また、ネガティブ感情を利用し
それを回避しようとすることで脳を騙すことができる

(5dump)

【大脳生理学に基づく自己分析で自分の利き脳がわかる?】

論理・理性脳:左大脳半球
堅実・計画脳:左側辺縁系
冒険・創造脳:右大脳半球
感覚・友好脳:右側辺縁系

『50以上の論文引用実績があり、仕事の適性を把握するのに役に立ちますね』

(ハーマンモデル ネッド・ハーマン)

【私たちがマルチタスクが苦手な理由】

人間の脳内には、情報を取捨選択するボトルネックがあるので
一度に複数の情報に触れても同時には処理することができない

感覚記憶から短期記憶の間にあるボトルネックは一つの情報の流れしか処理できない

(ボトルネックモデル ブロードベント)