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No.⑤四国ドライブお遍路:第三日目【発心の道場~徳島編~】何とか勘を取り戻してきたの巻

今回は日帰り徳島の旅(18番:恩山寺から23番:薬王寺まで)

前回の一泊二日旅から一週間。何とか昨年の勘を取り戻しつつあります。今日は前回届かなかった第18番札所恩山寺から第23番札所薬王寺まで一気に巡ります。目指せ「発心の地」徳島制覇!


第18番札所:恩山寺(おんざんじ)

岡山を出発して約2時間半程で18番札所恩山寺へ到着。17番札所からは少し距離があるので日を改めたプランをたてました。
昨日までの予報では微妙な天気が予想されていましたが何とか回復。快晴とはいかないまでも、まめはちのお天気運は健在です。
「諦めなければ天気ですら何とかなる!」

恩山寺についての解説

歴史:弘法大師がここで修行をしていた生母・玉依御前が讃岐の善通寺から訪ねてきた。寺は女人禁制であったため大師は山門近くの瀧にうたれて7日間の秘法を修し、女人解禁の祈願を成就することができた。
母君は剃髪をして、その髪を奉納されたので、大師は山号寺名を「母養山恩山寺」とした。
創建:天平年間(729〜749)
本尊:薬師如来(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
アクセス:良好
駐車場:境内まで徒歩2分程度(無料)

駐車場から二分ほど歩いて登ります。ちょっと坂道。
歴史を感じる山門。実は駐車場より手前にあるので見逃さないように!
本堂(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
大師堂(大師自が彫造した像が本尊とされる)

恩山寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

駐車場から境内に到着すると、大きなお大師様が出迎えてくれます
「大師御母公剃髪所」母君の髪の毛が安置されている。
前回も気になった建物。格子窓から中を覗くと。。。
恐る恐る窓から中を覗くと、たくさんの仏像が並んでいます(十大弟子像)
納経所前の大きな木。圧倒されますね。

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)要所要所に特徴的な建造物が目立つお寺です。駐車場の時点では昨年の記憶が薄かったのですが、境内で出迎えてくれた巨大なお大師様を見て、ふたりで「おおっ!覚えとるここっ!」って。

(はち助)巨大なお大師様とたくさんの大仏が並んだ建物・・・記憶が蘇りました!お遍路旅もスタートして3日目。毎回その日の一発目はやはり気合が入ります。本日初のお経は、気持ちがスッと入り心を込めて読み上げることができました。ただ、毎回1発目のルーチンはもたつきます。まめ助はライターがないだの、お賽銭入れ忘れただの、隣でバタバタ・イライラしています。
そうそう、ここは滝の音がとても美しいところでもありました。心が落ち着きます。まめ助、落ち着いてくれ。


第19番札所:立江寺(たつえじ)

18番札所恩山寺を出発して約10分で次の立江寺へ到着

立江寺についての解説

創建:天平19年(747)
本尊:延命地蔵菩薩(おん かかかび さんまえい そわか)
アクセス:良好
駐車場:境内まで徒歩2分程度(無料)※周囲は有料駐車場が多い

少し離れていますが無料駐車場を発見
お寺の近くにある駐車場。近いけど有料です。少し歩いて無料をおススメします。
こじんまりとした印象の仁王門。
本堂(おん かかかび さんまえい そわか)
大師堂(南無大師遍照金剛)

立江寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

駐車場からすでに家族連れが多かった。仁王門をくぐってまさかのキッチンカー!
大師像と多宝塔。この景色がなんとも絵になります。
写真を撮り損ねましたが、納経所へ20人ほどの行列が!!何で!?
と思いきや、まさかのイベント開催!!ちょうどオープンのタイミングだったんですね。
アクセサリーなどの多くのお店が出店。中にはクラフトビールも販売してました。
こんなパンフレットを作ってPRしてたんですね

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)駐車場から家族ずれの多さに違和感を感じてましたが、仁王門をくぐって更なる違和感。境内にキッチンカーが⁉なるほど、イベント開催日だったんですね。
創建から1,200年以上たった今日、このようなイベントを開催して多くの人でにぎわう姿を見てお大師様は何を想うだろうか?って考えさせられましたね。歴史の浪漫みたいなものを感じました。
でも少しだけ本音を言えば、お遍路旅くらいは日常社会の現実を忘れていたかったかな。

(はち助)こちらのお寺は、本堂、大師堂、多宝塔がギュッとコンパクトに詰まっていて手入れが行き届いた印象でした。ちょうど訪れた日は、イベントを開催していて、お寺ではあまり見かけない若者がたくさんいて驚きました。イベント×お寺の新しい提案ですね!お寺に行かない層を取り込む新しい施策なんだな〜、お寺も稼ぐ時代なのかと感心してしまいました。
でもでも、まめ助がいうように、お遍路にはまっているのは現実から離れたかったから、私たちが行く日だけは本来のお寺の姿が見たかったな。


第20番札所:鶴林寺(かくりんじ)

19番札所立江寺を出発して約30分で次の鶴林寺へ到着

鶴林寺についての解説

創建:延暦17年(798)
本尊:地蔵菩薩(おん かかかび さんまえい そわか)
アクセス:後半は長くて細い山道が続きます(大きい車は注意)
駐車場:境内まで徒歩2分程度(無料)

こんな感じの道が続きます。まめ助的には車お遍路の難易度ベスト5に入りますね。
広い駐車場です。ここから境内まで3分ほど歩きます。
山岳霊場の雰囲気が漂う仁王門です
本堂(おん かかかび さんまえい そわか)両脇に鶴の像が立っています
大師堂(南無大師遍照金剛)

立江寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

何といってもお寺の名前の由来にもなった鶴の像が印象的です、本堂の両脇に立っています。
本尊が降臨したとされる「菩提樹降臨之杉」です。信仰が厚い者は白鶴を見ることができるそうです。もちろんまめはちには何も見えません。。。
本堂から見える三重塔。文政6年(1823年)建立されたそうです。

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)駐車場までの山道がとても細かったことを覚えていたので、少々緊張気味でした。現地は樹齢数百年クラスの杉の木が並び、山岳霊場らしい厳かな雰囲気です。地元の人は「お鶴さん」と呼んで親しむお寺だけあって、鶴の像がとても印象的でした。

(はち助)印象的だったのは、樹齢数百年の、天に向かってまっすぐに伸びた極太杉と、鶴の像。蝉の声に聞こえない静けさと、凛とした空気。古いお寺なのに、キレイに手入れがされた清潔感があって、とてもリフレッシュできました。鶴は縁起がいいから、何かいいことがありそうです。


第21番札所:太龍寺(たいりゅうじ)

20番札所鶴林寺を出発して約20分で次の太龍寺へ到着。とても楽しみにしていた見どころ満載のお寺です。

何と言ってもロープウェイでお寺まで登るというところが最大の特徴です。
同じように、ロープウェイを利用して参拝するお寺は、太龍寺の他に2カ所あります。(66番札所:雲辺寺、85番札所:八栗寺)

ちなみに車で登ることもできますが、駐車場から30分ほど歩くそうなので、迷わずロープウェイを選びました(車だとロープウェイ代は節約できますが)

ロープウェイ乗り場には、お土産販売店やお食事処が立ち並んでおり、はち助の空腹が限界に達したので、ロープウェイ乗り場のお食事処でうどんを食べました。

まめ助はシンプルなわかめうどん
はち助は豪華な船盛うどん(おいなり×2個付き)

太龍寺についての解説

創建:延暦12年(793)
本尊:虚空蔵菩薩(のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか)
アクセス:良好
駐車場:境内までロープウェイで10分程度(1時間に3便・00分、20分、40分)

とても広い駐車場です。川沿いにあり景色も最高です。
このロープウェイで境内まで登ります。高所恐怖症のまめはちに緊張がはしります。
山門ですが、実はロープウェイ到着場所から一番遠い所にあり、この山門をくぐろうと思えば長い坂道をしばらく歩くことになります。
本堂(のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか)
ロープウェイのタイミングが皆おなじなので参拝者が集中します。
大師堂(南無大師遍照金剛)

太龍寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

何と言っても最大の見どころはロープウェイからの景色
遠くでオオカミの像が出迎えてくれます。ロープウェイではガイドさんが詳しく説明してくれます。
この景色は??見覚えがある。??
そうです。高野山奥之院です。西の高野と呼ばれているそうです。
異株同根(杉と桧がひとつになっています)
共存共栄を求める現代社会において何だか意味深い気がします。
持仏堂の天井に描かれた龍です。窓から覗き込んで見ることができます。
何か目に見えないパワーを感じることができます。
境内で見つけた蛇。何と前回(昨年)の参拝時も蛇を見かけました。龍と何か関係あるのかな?

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)高野山が大好きなまめはちにとっては、参拝が楽しみなお寺の一つです。境内を少々歩かなければならないので体力は必要ですがね。
美味しいうどんを食べて、ロープウェイからの景色も堪能できて、またひとつ良い想い出が増えました。

(はち助)西の高野山とも言われるこちらのお寺は前回の記憶が鮮明にあります。ロープウェイに乗って登るというアミューズメント性と高所から眺める絶景に、まめ助と大人げなくはしゃいでしまいました。ただ、歳を追うごとに高所恐怖症がひどくなり、ちょっと揺れただけでドキドキハラハラ。でも、着いた先にある景色と独特の雰囲気に気持ちよく飲み込まれ、ソッコー恐怖を忘れていました。「やっぱり何か違う!いい気が漂ってるね」とまめ助と話ながらのお参りは前回も同じ。気持ちが安らかになりました。他のお寺には感じない、力強さというか凛々しさをバシバシ感じました。また来れて良かったと心から思える特別なお寺の一つでした。無事に、地上に戻れて来れてホッ。


第22番札所:平等寺(びょうどうじ)

21番札所太龍寺を出発して約30分で次の平等寺へ到着。太龍寺で少しゆっくりしたので時間はおし気味。先を急ぎます。

平等寺についての解説

創建:弘仁5年(814)
本尊:薬師如来(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
アクセス:良好
駐車場:山門に隣接

広い階段の先にある仁王門。駐車場の正面です。
本堂(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
本堂の天井絵がとても美しかったです。
大師堂(南無大師遍照金剛)

平等寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

大師が杖で掘ったとされる井戸。乳白色の霊水が湧き出たとされます。
本堂の天井。う~ん!映える!
納札箱の上に小さなカエルが。終盤で疲れたまめはちを優しく癒してくれました。
仁王門前のおむかえ大師。威風堂々としながらも、どことなく優しそうな弘法大師。

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)本日の疲れが見え始めたころ、お寺に着いて優しくおむかえしてくれた、その名も「おむかえ大師」に癒され。本堂の納札箱の上に場違いに表れたカエルに再度癒されました。
あと一寺がんばるぞ!

(はち助)まめ助と同じ、私たちは優しく微笑むお大師様にお迎えしてもらいました。お大師様の微笑むお顔はとてもキュート。一緒にハイチーズすれば良かったかな。
はち助はこの頃、暑さと湿度にやられ気味で、少し記憶が遠くなっておりました。。


第23番札所:薬王寺(やくおうじ)

22番札所平等寺を出発して約20分で次の薬王寺へ到着。。。のはずが、40分の移動で到着。
実はカーナビが示すルートを少々無視して、過酷な山道に遭遇。最短距離だとは理解しながらも「急がば回れ」で引き返すことに決めました。

基本は、まめ助運転、はち助ナビの役割分担ですが、道に迷い途中で険悪な空気になりましたが、すぐに回復。お互いいつもありがとうって感謝の気持ちが芽生えました。これもお遍路旅の試練でもあり魅力でもありますね。

薬王寺に着いた頃には雨模様。本日最後のお寺です。

薬王寺についての解説

創建:神亀3年(726)
本尊:厄除薬師如来(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
アクセス:良好
駐車場:境内まで徒歩1分程度

境内の隣にあるとても広い駐車場。お土産屋さん、お食事処もあります。
仁王門の右にある石柱に「不許酒肉五辛入界内」と書いてあります。
酒や肉、五辛(ニラ・ネギ・ニンニク・サショウ・ラッキョ)など、修行の妨げになるものを持ち込むべからず!
本堂(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
大師堂(南無大師遍照金剛)右奥には寿老人(富貴長寿の神様)と賓頭蘆尊者(十六羅漢の第一尊者)が鎮座しています

薬王寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

外から見えるこの景色が印象的です。曇り空でも映えるほどの雄大さです。
お賽銭をあげながらお参りすると、身に降りかかる厄難が落ちると言われています。
 男厄坂42段、女厄坂33段、男女還暦厄坂61段と計136段あります。
冥土で亡者の罪を判断する 司法官の十王をお祀りする十王堂
樹齢600~700年の大楠。日和佐町重要文化財だそうです。
境内から遠くに海を展望することができます。心が洗われる風景です。
言うまでもない存在感を示す瑜祇塔。昭和38年に建立された歴史の浅い建造物です。

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)到着時に降り始めた雨も上がり、無事に参拝を終えることができました。厄除けとして知られる薬王寺ですが、階段の連続で少々体力を奪われましたが、これも厄払いのためですね。
それから何と言っても、境内から眺める風景はとても印象的です。また訪れたいお寺です。

(はち助)ゴロゴロ雷音が聞こえ、いつ土砂降りになるか不安を抱えながらのお参り。階段が続く道の脇にはお賽銭が…最初は誰かお金を落としたのかなと思っていたけど(いい加減落とし過ぎだろとツッコミながら)、厄除けの意味があったんだね。また一つ、勉強になりました。合計すると何万円になるんだろうとお賽銭を見ながら登ったはち助はおバカでした。こうして一つ一つまめはちは学んで賢くなっていきます。
そして、登った先には、素敵な景色と本堂が待っていました。まめはちが生まれるずいぶん前から、時代を超えてたくさんの人に守ってこられたお寺の特別な空気感が大好きです。なんでこんなに癒されるんだろ…といつも答えがだせないままお参りは続きます。あと何順かしたら答えがでるかな、まめ助!


徳島最南端のお寺を後にします。「発心の地」徳島巡礼を無事終えることができました。

「家に着くまでが遠足」って言うように、ここからの帰路も一仕事です。時間は只今15:30です。これから岡山まで4時間近い道のりをのんびり帰ります。

延べ3日間でまずは「発心の地」徳島県の1番札所から23番札所まで全て巡ることができました。

帰宅は7時過ぎになりそうですが、「今日は何時になろうが打ち上げするぞ!」って決めてます!長い道のりもこの楽しみがあるから頑張れます。

まめはちの打ち上げ料理です。これがあるから頑張れる!


楽しい反省会。さあ次は高知の旅へ突入!ふたりとも高知は大好なのでとても楽しみです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!

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