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ゴールデンカムイ現地調査〜函館編〜その2

さて我々が函館に降り立ったのは9月上旬、きっと9月の北海道はさぞ涼しいんだろうという魂胆でこの時期を選んだのですが暑い、とにかく暑い。それもそのはず、非常に強いと連日報道されていた台風10号が日本付近を通過、本州以北には上陸しなかったものの気温がアホのように上昇、北海道も例外なく暑くなったわけです。天気は晴れ、最高気温は30℃近くなる最中、我々はこれから坂を登ったり降りたりするわけだ。死なないか心配。


函館を徘徊するには

函館を徘徊するにあたり、函館空港で獲得したひみつ道具が「函館バス・市電共通1日乗車券(大人1000円、小人500円)」。函館空港から函館駅へ向かう市バス(片道300円)から既に利用できるので、函館市内をあっちこっち徘徊する予定のある方は買っておくと楽だしお得が過ぎます。ちなみに函館空港からのシャトルバス(片道450円)には使用できないので注意。

無事に友人と空港で合流し、函館駅へ。荷物をホテルにぶん投げいざ調査開始!!・・・といきたいところですがまず我々はスタート地点にすら立っていないのである。何せ今回のスタート地点は旧ロシア領事館、音之進の愛車が見つかった場所です。函館山の坂の一番上、ここは深く考えずとも“ロシア領事館“で検索すれば見つかります。そしてこの旧ロシア領事館が建っている坂が「幸坂」であり、モスパパと鶴見中尉が爆走し始めるあのえげつない坂なのです。

そこに向かうため、まずは市電に乗り終点「函館どつく前」まで向かいます。当初は1つ手前の「大町」で降りる予定でした。なぜ迷いが生じたかというと、旧ロシア領事館が前述の区間のちょうど真ん中で、最寄電停がいまいちわからんのです。しかし、「函館駅前」の電停で眺めた路線図に各電停の最寄りの観光名所が描かれていたのですが、旧ロシア領事館はどつく前だったんです。じゃあその通りに従おうじゃないかということで、床が板張りのとっても趣のある車両で終点まで向かいます。


同じ坂を登ったり降りたりするのって気分的にしんどい

ので、上りは電停から真っ直ぐに伸びる坂(魚見坂)を登り、クソでかい寺の前を通り、旧ロシア領事館までてくてく。20分くらいでしたが、何せ暑いのでもうほんとにしんどかった。誰よ、こんなに暑くした人!今なら怒らないから正直に手を挙げなさいよ!途中でくっつき虫に襲われるしもう!!

さ、ここが旧ロシア領事館ですよ

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ここまで歩いてきて、外観しか見られないのほんと割に合わないけど、以前は見ることができてたみたい。まあ、こういった重要な建造物は破損のリスクもあるしなかなか公開し続けることって難しいんでしょうね。

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お分かりいただけただろうか・・・坂が・・・急すぎる・・・これ、傾斜何°?怖くない?馬もそりゃあ怯むわ。この辺は住宅街で、坂の上は行き止まりの為そんなに車の往来もなかったので、道路の写真も苦労せず撮れました。が、あくまでも住宅街なので人様のご迷惑にならぬようお気をつけくださいませね。


君を自転車の後ろに乗せてゆっくり下ってく?

しこたまモジモジしたところで、お待たせしましたやっと五稜郭までの爆走コーナーが始まります。とにかく何も考えず坂を下り、途中でネコチャン!!達と戯れながら坂の一番下まで。

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ここからだと木々が生い茂ってるのもあり、旧ロシア領事館が見えませんね。もう少しうまいこと撮れば見えたかもしれません。この交差点が市電の線路と坂からの道が交差する場所です。当初の考察ではもう1本海側(写真で言うと手前側)まで行ったのではと考えましたが、坂を下り切った後しばらく馬車鉄道の線路と併走しているため、予定変更して市電の軌道沿いに歩いていくことにしました。この軌道は当時の馬車鉄道の軌道と変わりないので、ここまでは寸分の狂いもなくモスパパと鶴見中尉の足跡を辿れていると確信が持てます。


それでは、その3に続きます。


−終−


おまけ

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ン!ネコチャン!ネコチャン!

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