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彼女は贈り物かの様に言葉を紡ぐ

今回は大切な友人「森野日菜子さん」の”今”をインタビューしました。
森野さんが、毎日何を考え何を大切にし生きているのか
日々の暮らしを覗いてみました。


彼女は、軽やかな足取りで、人生をとても楽しんでいる。目に映るもの、彼女自身のセンサーで感じ取ったものをじっくりと咀嚼して、美しく人間味ある温かい言葉に落とし込む、優しい人です。

彼女の職業はフリーランスライター。と話していますが、仕事の内容は記事の執筆から編集、さらに企業のイベントの企画運営など幅広くになっています。

今回は、彼女の”働き方と日常生活のバランス”を中心に話を伺いながら、現在の彼女の生き方をチラリと覗いていきます。


「働く」について

ー森野さんがライターのお仕事をしていて楽しいと感じるのはどんな瞬間ですか?

やっぱり記事を読んでくれた人が幸せな気持ちになってくれた時ですね。「記事を読んで励まされた」「応援してくれてありがとう」などの言葉をもらうと本当にこのお仕事をしていて良かったなと感じます。

ーライターのお仕事をしていて今も覚えている印象的なエピソードはありますか?

今でも思い出すのは、初めてウェブマガジンで記事を書いたときの事ですね。その時は、大学4年生の間、1年間アルバイトをしていた「クルミドコーヒー」さんの紹介記事を書くことになって…2本書いたんですが、1つは自分の主観で書くものと、もう一つがインタビュー記事だったんです。後者のインタビュー記事を書いていたときに、クルミドコーヒーで働く人たちから、「気持ちや、自分のストーリーを聞いてもらえることってこんなに嬉しいんだね」という感想をもらえたことが凄く印象的だったんです。自分の綴った言葉がギフトになって、大切な人に届いた瞬間を肌で味わった感覚でした。

ー森野さんがライターのお仕事を選ばれたことに理由やきっかけはありましたか?

正直、4年生の大学を卒業した後「やりたいこと」が私にはありませんでした。新卒で入社したのは広告会社。当時、インターンをしていたgreenzさんや、アルバイトをしていたクルミドコーヒーさんで働いている人たちは素敵な考えを持った方ばかりでした。その出会いがあって、素敵なことを作り出す人と、それを求めている人をつなぐ様な架け橋になれたらと思って広告の仕事を選びました。

ただ、入社して1年程立った時期にベトナムへ旅行にいきました。ベトナムには現地で暮らす同年代の友人がいました。友人はとても自由に伸び伸びと、自然が沢山ある土地で幸せそうに暮らしていて、その姿を見て私もこんな風に生きてみたいと思ったんです。
辞めることは怖かったけれど、辞めてからでないとわからないことだってあるでしょうという思いが勝ったときに、仕事をやめました


ー今されている、お仕事は自分にあっているなと感じますか?

文章を書くことは好きですし、書くことをお仕事にしていることは非常に楽しいです。ただ、今の悩みはも少し実体験が欲しいかなと。


ー実体験ですか

私は自然がとても好きなのですが…「自然て良いよね。緑は素敵だね」と口先だけで語る様な人ではいたくないのです。好きだという理由や、自分の経験に基づいて言葉を紡げる人になりたい。今後は農業に関わってみたり、自分自身で植物や野菜に触れる機会をもっと増やしていきたいと思います。実体験があると、言葉に力が籠もってくるだろうなと思うので。ー現時点で取り組めている事は何かありますか今はやりやすいキットになっている「コンポスト」を利用してみたり、ベランダで植物を育てています。
そういえば、新卒からの2年間は植物に気をかける時間もないくらい、仕事に追われている感覚でしたね。社会人3年目の今、フリーランス2年目になり、仕事と自分の生活の時間のバランスを考える事ができ始めました。「今お金ってそんなに必要?自分を休める時間をどれくらい取ろうか」と自分自身に問いながら過ごすことで心の余裕を取れていると思います。余裕があると、自分を満たす事柄に時間を裂けますね。私にとっての自分を満たす時間、それが植物や自然と触れ合う時間となりました。

「生活」について

ー森野さんの習慣があれば教えてください

早朝のランニングです。寝室の窓から入る朝日が眩しくて、毎日5:30には目が覚めます。早朝の散歩は、まだ街も静かですし、公園の植物も朝の凛とした雰囲気を纏っていて穏やかな気持ちになれます。ランニングしている時はイメージトレーニングをしている事が多々ありますね。自分の楽しい瞬間を想像して走るとモチベーションも上がりますよ。

ー日々の生活を楽しく過ごす、モチベーションになっているものは何かありますか。

自分に関わってくれている人達の存在が支えになっています。ただ、人に与えられれて成立する生活って、何だか違和感があって。それで最近ある本に出会って直感的にこうゆう考え方が自分にとって大切なのかもしれないと気づきました。

ーそれはどんな考え方でしたか

その本では地球と人間との関係性について解説してありました。人間は生きている事で地球に貢献しているし、地球からも沢山の恩恵を受けているといった内容です。人から出る二酸化炭素を植物は欲し、人間は自然の作り出す酸素で生きていく。その循環が基盤にあれば、人はそれでもう充分なのではと。人に支えてもらいたい、と求めるのではなく、自分も1人の個人として充分自然の恩恵を受け生きていける存在なのだと確認した時、気持ちが楽になりました。
少しスピリチュアルな感じもしましたが、納得感がありました。
それぞれが幸せにいるために、あえて人が全てでは無いと考えることもまた必要なことだ」と思いました。


「これから」について

ー森野さんがこれから取り組んでいきたいことは何ですか

今は凄く、踠いてる時期なんです。もっと上を目指したい。じゃあ、どの山の上を目指そうかなって、下からいろんな山を見上げている感覚ですね。でも決めることができたら、どこかの道で目標を定めて極めていきたい…そう思っています。今はまだいろんな道を知るというところでしょうか。今興味があるのは、農家さんのお仕事ですかね。

ーどうして農家さんに興味が湧いたのでしょう

「生きる力」を学びたいと思いました。
超高層ビルの上で、きらびやかに働いている、様な働き方は想像ができないな。自然と触れ合っていたいし。
収入もある程度は大事だけれど、お金が大事すぎる事は実は凄く怖いことだと思う。お金がなくなった瞬間に自分の生活が全てストップしてしまうのでは困るじゃないですか。
だからお金を多く稼ぐ事よりも、自分の生活に直接影響し生きてくる様な事を学びながら「働く」という事をやっていきたいのだと思います。循環を大切にしたいですね。

ー森野さんが今一番大切にしている言葉・もしくは考え方があったら教えてください。

これは、大学生の時に星占いをしてもらったことがあって、自分の属性が”水”であると聞いたことがきっかけなのですが…
「水みたいになりたい」と思っています。
水だから、どんな人にも必要とされるし、同じ場所にいると滞ってしまうから、ずっと流れていく感じとか。
時には雨の様に優しい恵の様な存在。時には同じ場所に垂らし続けると石にも穴が開いてしまうほど強い存在な様に、時と場所に応じて必要な存在に変化できる人でいたいいし、誰にでも平等な存在でありたいと思っています。




森野さんは、自分の肌に合う言葉や生活、働き方を自分で丁寧に手作りしています。現状では、自分の舵を切る方向に迷いながらも、自分のこの先の人生を誰よりも自分自身が楽しみにしている彼女の姿は、いつ見ても本当に素敵です。
彼女は、関わる人みんなに贈り物をするかの様に言葉を発します。贈り物となった言葉たちは、心のどこかしらにじんわりと残り、いつの日かまたふと姿を表して、あなたを元気にしてくれます。森野さんとのお話を通して、言葉の大切さや、正直になって選択していくことの大切さを改めて実感した様に思います。
ここまで読んでくださった方、是非、森野さんとお話してみてください^^
きっと、彼女からの贈り物に心が温まりますよ。

インタビュー記録:6/27

森野日菜子さん
https://hinakomorino.netlify.app


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