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詩「瞬き」

またた きで会話するホタルのようにあなたと
まばた きでわかりあってみたかった

羽撃 はばたきを覚えたばかりの小鳥のようにあなたと
まばた きで飛び立ちたかった

何者でもないわたしたちはあの夏
何者でもありたかった

何者でもないわたしたちはあの涙
何かしらの意味を持たせたかった


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