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詩「ふたつぶ」

夜通し降り続け
喧騒をかき消したのに
それでもなお
木の葉の裏にかくれていた
雨ひとつぶ

夜通し泣き続け
思い出を忘れたのに
それでもなお
まぶたの裏にかくれていた
涙ひとつぶ

雨「あの赤い花びらへ」
涙「あの朝焼けの空へ」

ふたつの思いが交差して
生まれる今日のひかりたち

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