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小説「彼女は狼の腹を撫でる~第34話・少女と猫の群れと墓参り~」

道を歩いていると猫がいた。
猫というのは所謂あれだ、猫だ。猫は猫以外のなにものでもない、猫は猫としか言い表せない。猫のかわいらしさは猫にしか無いといえるし、私はシャロという名前の狼を飼っていて当然もちろん当たり前に世界一かわいいと思ってるけれども、それでも猫のかわいらしさというものは心のど真ん中に突き刺さるものがある。
それくらい猫はかわいい生き物だ。犬と並んで動物界の二大巨頭に君臨するのも不思議ではない。

そんな純度100パーセントのかわいらしさで出来た生き物――おまけに茶色い毛並みに虎のような模様が入っていて、ふにゃんふにゃんな態度で擦り寄って甘えてくる――暴力的なまでにかわいい生き物が、私の足元でごろんごろんと転がっているわけだけど、もしかしてこれはご褒美なのかもしれない。
生きていれば時々いいことあるよ的な。

「ふにゃーん、どうしたのかな、君はー? どこの子かにゃー?」
などと知り合いに見られたら記憶を消去させずにはいられない猫撫で声を発しながら、ごろごろと喉を鳴らす猫を身を屈めて撫で回していると、いつの間にか私の背後にひどく年老いたように見える痩せた男が立っていた。
足が悪いのか左手で杖を突いていて、目が悪いのか左目の焦点は定まっていない。顔を大きく動かして右目を細めて、睨むように私と猫を視界に捉えて、猫に向かって動きの鈍い指を差し出す。

「ほら、帰るよ。お嬢さん、この子と遊んでくれてありがとうね……」
細い声だ。かろうじて聞こえる程度に小さくて、酒や刺激で潰された後のようにしゃがれている投げつけても届かないような声だ。
手足と目に加えて、声までそうだと日常生活で苦労するだろうな、などと思いながら男の顔を見上げると、その顔には薄っすらと毒のある植物に触れたような火傷に似た跡が残っている。
それに何故か見覚えがあるような――

「どうかしたかね、お嬢さん?」
「いいえ、別に。かわいい猫ちゃんですね」

猫を撫でて甘えん坊にさよならを告げながら、会釈して立ち去る老人のような傷病兵のような男に軽く頭を下げる。
不思議な感覚だ。記憶を掘り起こしても見覚えがないのに、どういうわけか初めて会った気がしない。おまけに既視感に似た感覚が、臓腑を手で直に触るような不快感を伴っているのだ。
猫はあんなにもかわいいというのに。


私の名前はウルフリード・ブランシェット。16歳、狩狼官でブランシェット家の13代目。少し前まで失踪した母と実家から持ち出された狩狼道具を回収する旅をしていた。
狩狼官は悪党を捕まえるくらいしか仕事がないけど、そんな場面には早々出くわさない。普段は暇で暇で仕方ないので、ノルシュトロムの街を散歩しながら時々猫を撫でて過ごしている。これで給料が発生するなら何時間でも歩き回るのに、などと思いながら。



翌日、シャロを連れて契約先のアングルヘリング自警団事務所に顔を出すと、昨日の猫の飼い主が背中を丸めながら陰鬱な雰囲気を纏わりつかせて出てきた。
「すまないね、悪いけど今のあなたに紹介できる仕事はないんだ」
「構わないよ、そういうのはもう慣れたから」
男は受付のじいさんに会釈して、そのまま覚束無い足取りで入り口の段差を下りて、シャロの気配に弱弱しい草食動物のような怯えたような目をしながら転びそうになり、杖をガタガタと左右に突きながら路地を向こうへと進んでいく。

「なんでああなっちまったんだろうね……ああ、お嬢ちゃん、来てたのか」
じいさんが溜息混じりにカウンターの上を拭き取りながら、もう一度おまけで更に大きな溜息を吐き出す。
「じいさん、さっきの人知り合い?」
「そうだね、知り合いと言ったら知り合いだし、知り合いと括るには遠すぎた男だよ」
じいさんは私に目配せして、木製の牛の角みたいに歪曲した煙管を向ける。
珍しい、じいさんが人前で煙草を吸うなんて滅多にないことだ。じいさんは紳士だ、人前で煙草も吸わないし酒も飲まない。
ついでに言うとげっぷもおならも聞いたことがない、それは紳士以前の人間の最低限の礼儀かもしれないけど。

「彼は優秀な狩狼官だったんだ」
擦って燃える燐寸の火種が、静かに煙管の中に放り込まれる。じいさんがゆっくりと背中を後ろへと傾けて、静かにゆらゆらと揺れる煙を吐き出す。
まるで言い難い話をするための準備のように。

「お嬢ちゃんも狩狼官だから聞いたことがあるかもしれないね。彼の名はマックィーン・パール・クロックス、超一級の狩狼官のひとりだった。腕は間違いなく最高峰だったと思うよ、過去と未来も含めて最高かどうかはわからないけどね」
けれど今は見る影もない。もしかしたら切れていた線が繋がったかのように動ける瞬間があるのかもしれないけど、意識や感覚で補えるほど体の不自由は軽くない。戦えないことには違いないのだ。

「ある日のことだよ、もうずいぶんと前の話だ。彼が怪我をして運ばれてきた。酷い有様だったよ、誰になにをされたらそんなことになるんだってくらいの状態だったよ。彼は片足の自由と指先の繊細さと、視力と聴力の半分を失ってしまったんだ」
煙がゆらゆらと揺れては、天井へと浮かび上がって散っていく。

「自警団でも狩狼官でも体が駄目になったら引退するしかない。だけど彼は辞めなかった……いや、辞められなかったと言うべきかもしれないね。彼は殺し過ぎた、狼も悪党も人狼も、あまりに多くの命を狩った。狩人になるには優しすぎたのかもしれない」
じいさんが静かに語りながら紅茶を淹れる。カップはふたつ、ひとつは自分に、残るひとつは私に。
「奪った命が多すぎて、彼はどこにも行けなくなってしまった。その後は語るまでもない話だよ」
なんとなくは想像がつく。そんな状態で上手くいくはずもない、むしろよく悪党に殺されなかったものだ。いつ復讐されてもおかしくない弱々しい姿なのに。

じいさんの淹れた紅茶にゆっくりと口をつける。味はほんのりと苦く、香りは鼻の奥へと拡がっていく。
カップを持たない空いた手でシャロの頭を何度も撫でる。
私の実家もそうだけど、なんでこんな愛くるしい生き物を狩ろうとする時代があったのか。一緒に過ごす時間が増えれば増えるだけ、狩狼官という生き方が理解できなくなる。

「お嬢ちゃんも誰かの命を奪う前に辞めるんだよ。まあ、今はそういう時代ではないけどね」
もしかしたらじいさんもかつては狩狼官だったりしたのだろうか。言葉の節々に優しさが満ちている。


ちなみに後で知ったことだけど、じいさんは特にそういう仕事に就いていたわけではなく、夜な夜な金持ちの家の寝室を訪れて子守唄を歌う専門の行商をしたり、定食屋が捨てた鶏の骨を聖遺物だと偽って訪問販売したり、公園に大量の鴉を集める需要のわからない仕事をしたりしていて、定年退職の後に事務所の受付として雇われたそうだ。
それは別にどうでもいいので置いておこう……。


「ちゃんと話をしないわけにはいかないよね」
「ウァン!」
彼がマックィーン・パール・クロックスであるならば、やはりきちんと話をしておくべきだろう。彼はただの狩狼官ではない、私ともシャロとも関わりの深い男なのだ。

信じがたい話ではあるけど、この世には生まれ変わりというものがあって、私はかつてフェンリス・ハーネスという人狼の少女だった。そのフェンリスが狩狼官マックィーン・パール・クロックスに討伐されて、彼女の名前と魂は母である先代ウルフリードから産まれたフェンリス・ブランシェット――今は13代目ウルフリード・ブランシェットへと、彼女の残された肉体の一部は巨人の心臓という膨大な生命力の塊の力を受けて、十数年の時を経て1匹の狼、シャロ・ブランシェットとして生まれ変わった。

覚えてもいないし、恨みがあるわけでもない。
でも自分を殺した者がいると思うと、どこか冷静でいられない自分がいることも確かだし、私の中のフェンリスの部分が拘っているのか、許しがたくもあり許せなくもない朧気な不快感を伴うのも事実だ。

多分フェンリスからどっちを選ぶのかと問われているのだ、復讐を望むのか、過去を忘れ去るのか、と――



さて、私の目の前に再び猫がいる。
それも1匹どころではなく、10、20、いいや、もっとだ。何十匹もの猫が所狭しと駆け回り、おまけに私の肩や膝の上に乗ってみせたり、私の太腿を前足でパンでも捏ねるように押したりしている。
なんということだ、ここは天国だったのか。

そう、マックィーン・パール・クロックスの家は天国、もとい猫屋敷だったのだ。
てっきり体の不自由な病人がひとり寂しく、せめてもの慰みに1匹の猫と暮らしている。そんな風に勝手に想像していたけど、実態は大違いだ。たくさんの猫、不自由な身となった彼を取り囲む優しい家族、意外と大きくて立派な屋敷。
なんていうか拍子抜けしてしまう光景だ。

「それで、今日は何の御用かしら?」
珈琲を出してきたのは彼の妻らしき、優しそうな中年女性だ。穏やかそうな顔つきと豊かな肉づき、少々肥え過ぎている気がしないでもないけど、大きな猫を思わせるふっくら感で溢れている。
「ご心配なく。大した用事ではないです」
すっかり毒気の抜けた私は珈琲を啜りながらそう答え、改めて目の前に腰かけるマックィーン・パール・クロックスに視線を向ける。
「すまないが、少しの間ふたりだけにしてくれないか……」
彼なりに思うところがあるのか気を遣ってくれているのか、そう妻と息子と老いた両親に告げて席を外してもらっている。

「信じ難いこともあるのだな」
「そうですね」
ふたりの間にわずかな、薄皮1枚で空気を遮るような沈黙が生じる。
「まさかこんなことがあるとは」
「はい。まさかこんなにも猫がいっぱいいるとは」
「そうだな。猫が……猫? いや、猫は確かに多いが」
信じ難い程の猫の多さなのだ。復讐とか過去とかそういうものがどうでもよくなってしまう数の猫たち、しかもどの猫も凶悪なまでにかわいいのだから、このまま猫にまみれていると猫無しでは生きていけなくなってしまうかもしれない。
表で行儀よく待っているシャロには申し訳ないけど、猫の持っているかわいいはやはり狼や犬とは別方向のものなのだ。

「猫を愛でに来たわけではないのだろう。最初に君を見た時はまさかと思ったが……自分が仕留めた獲物だ、見間違うはずもない」
おそらくもう見えていない左目と、微かにぼんやりとではあるものの目の前の相手の姿を捉えられる右目を閉じて、彼は静かに淡々と覚悟を決めた。
おそらく私が復讐に来たと思ったのだろう、生まれる前の恨みを晴らすような者がいるのか知らないけれど、そう思ってしまうことも不思議ではない状況だ。
目の前にかつて仕留めた獲物の気配を持つ女、不自由で抵抗もままならない体、復讐の絶好の機会なのだから。

でも、この男が死んだら猫たちが悲しむだろうな。元々命を奪うつもりで来たわけではないけど、猫のことを考えたら復讐なんて馬鹿馬鹿しいと思えてしまう。
猫の幸せと人間のちっぽけな気持ちと比べたら、選ぶべきは猫の幸せ以外にあり得ない。
猫と人間では、圧倒的に猫のほうがかわいいのだから。

それに、やっぱり仮に猫がいなくても復讐に手を汚そうとは思えない。

「これはまだ誰にも言ってないんだけどね」
因縁のある相手だから言えることもある。親しいからこそ言えないこともある。私の口から出たのは、そういった類の話だ。

「自分でも信じられない話だけど、あなたが仕留めたフェンリス・ハーネスの魂が私に宿っている。それと関係あるのかわからないけど、母は幼い頃に狩狼道具を持って失踪してしまって、自分の役割は母を見つけ出すことだってずっと思ってた。だけどこの町で暮らして、あちこち旅をして、自分がフェンリスの命を持ってるってわかって、彼女の父親にも出会って、シャロがいて、友達も出来て、少し気持ちが変わってきたんだ」
それがいい変化なのか悪い変化なのかは、後の自分にしかわからない。だけどきっと私にとって必要な変化だ。

猫が背後から私の背中に飛び乗って、肩甲骨のあたりでぐいーんと体を伸ばすものだから、姿勢をどうしようもなく前傾みに変化させられる。

「母さんが居ても居なくても、居てくれた方がきっと嬉しいって思うはずなんだけど、私の中ではどっちでもよくなったから」
だから復讐もしないし、そのために病人を殺すような真似もしない。私の生き方の軸はずっと母さんを探すことだったけど、
今はシャロと毎日を楽しく生きることに移ってしまった。

今は猫が頭の上によじ登って、大きな欠伸をしながら顔の左右に足を垂れているために、視線を右に左に否応なく移らされてしまうけれど。

それにだ。
「知ってる? 狼の悪魔は最期死ぬときに、人間に愛される生き物になりたいって願ったんだ。だから私もみんなから好かれる生き物でいたいって、最近ちょっと思うようになったんだよね。あなたを殺したら、きっと相棒も友達も、色んな人を失ってしまうから」
だから復讐なんてしない。
私がフェンリス・ハーネスでもあるのならば、彼女の父親、人狼の魔道士ウォルフ・ハーネスの意思も受け継がれていると思うのだ。
生まれ変わる前に狼の悪魔だった彼は、鋏で腹を裂かれてもなお、人間への復讐ではなく愛されることを願った。人間でも動物でもいい、とにかくもっと人間に愛される存在となってもう一度やり直したい。
そういうちっぽけで巨大な願いの果てが、彼女でありシャロであり私なのだ。

その名前は母から、その願いは彼女の魂から今ここに、私の胸の奥の私という存在の根っこの部分に宿っている。
ついでに言うと、また別の猫が私の胸元にしがみついて、大して膨らんでもいない胸板を両の前足で押している。


「私はこれからも人間の世界で生きるから。また猫ちゃんを撫でに来るね」
私は猫たちの柔らかく温かい背中を片っ端から撫でて、再び静かに目を閉じる狩狼官の男に私なりの決意を告げた。



猫と戯れてから数日、私とシャロはノルシュトロムの北の森、かつてフェンリスが暮していた場所に来ている。
ここにはおそらく母が建てたと思しき簡素な棒と板切れを合わせただけの墓と、ウォルフ・ハーネスが作った相応に立派な墓がある。
墓参りには早いかなとも思うけど、春になって雪も溶けたし、因縁のあるマックィーン・パール・クロックスとの邂逅も経たわけで、時期としてはそう悪くないのかもしれない。
右手には花束、左手には珈琲を淹れるためのパーコレーターとミルと豆とバーナーを纏めた袋がひとつ。

「ウァン!」
「シャロ、花は食べちゃ駄目!」
甘い匂いを漂わせる花束に噛みつこうと口を開けるシャロを手で制して、ふたつ並んだ墓に花束を添えて、豆を挽いて珈琲を淹れる。
マグはふたつ、ひとつは墓の中で眠る彼女に、もうひとつは墓の前で祈る私に。
まあどっちも私なんだけど。

両手の指を絡めるように組み合わせて、胸の前に持ち上げて目を閉じて祈る。
あまり祈ることも告げることもないけど、そうだね、例えば君のお父さんは元気だったよとか、私の母さんはどこで何してるんだろうねとか、おかげでばあさんから散々な目に遭わされたとか、友達が出来たとか、なんとここにいる世界一かわいいもふもふは君の一部から生まれたんだとか。
そういう他愛もない世間話みたいな積もる話を幾つか。

目を開けて珈琲を飲もうとマグに手を伸ばすと、ひらひらと風に乗って流れてきた花弁が1枚、ひらりと珈琲の上に舞い降りる。

なんだか可笑しくなってくすりと微笑むと、墓の裏からひょこっと顔を覗かせる獣が2匹。
いいや、獣じゃない。獣のような形をした機械だ。
形は狼というより、もっと面の細い流線形の獣で、おそらく本来は前後の脚部があったであろう部分が破棄されて、やや不自然な窪みの中から金属製のワイヤーが飛び出し、番犬を繋ぐ犬小屋の鎖のように墓の裏に取り付けられた楔と結ばれている。


【スケルとハティ】
夕方の太陽のような橙色と、真昼の月のような青白い色をした二体一対の機械の獣。


かつてフェンリス・ハーネスが森の中で発掘して、手足のように操った忠実な一対の番犬が、まるで長い歳月を主の帰りを待ち続けた忠犬のように私とシャロに纏わりつき、頬を寄せるようにひんやりとした機械の体と重さを押し付けてくる。
それはまるで本物の犬のようにも思えるし、冷たい体にはどこか懐かしさを思い起こさせる熱が宿っているような感触がある。

「よしよし、長いこと待たせちゃったね」
私自身は待たせた覚えはないけど、この子たちからしたら私たちはフェンリスなのだろう。

それにしてもこの子たちは明らかに誰かの手で整備された形跡がある。放置されていた機械にしては綺麗だし、錆び落としや塗り直しの跡が残っている。
母の仕業なのか、それともブランシェット家の機械と所縁のある者なのか。

「シャロ、旅はまだまだ終わりそうにないね」
「ウァンウァン!」

数日前に口にしたばかりなのに、私はもう少しだけ母の行方を探すことを決めた。


墓前に供えた珈琲のマグの縁に、小さな掌に収まりそうな鳥が宿り木を見つけたように足を乗せる。
ゆっくりと飲んでいけばいいよ、マグはまた今度取りにくるから。



今回の回収物
・スケル&ハティ(回収型)
フェンリス・ハーネスの墓から何者かが回収して整備した自動攻撃兵器。形状はそれぞれ二体一対の流線形の獣で、壊れた脚部を破棄し、有線式に換装している。高速で射出した後、自動的に相手を追いかけて噛みつく。
色はスケルが橙色、ハティが青白色。
威力:C 射程:C 速度:A 防御:― 弾数:12 追加:自動攻撃


(続く)


(U'ᄌ')U'ᄌ')U'ᄌ')

狩狼官の少女のお話、第34話です。
復讐をすべきかどうかと墓参りのお話です。そのままでは暗い話になってしまうので猫を放り込んでみたら、大変なことになってしまいました。
猫はかわいいから仕方ないですね。

私も犬と猫のどっちがかわいいか未だに答えは出ないですし、そこに鳥なんか入った日には大変です。
世界はかわいいに満ち溢れている。
おかげで毎日かわいいとそうでないものを否が応でも比較してしまうので大変ですね。

人間は全て犬ちゃんか猫ちゃんになれ、見た目が。わんわんにゃんにゃん!