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小説「彼女は狼の腹を撫でる~第37話・少女と獅子と獣の数字~」

人狼――その名の通り狼の悪魔の血を引く、人でありながら人と違える種族。自身でも制御しきれない狂気を内包していて、基本的には好戦的で攻撃的。身体能力も高めで、特に体の柔軟さと反応速度に優れる。

こういった種族は他にもいて、それこそ悪魔の数だけ亜種がいると言っても過言ではない。
例えば体力と腕力に優れる人熊、身のこなしと鋭い打撃力に特化した人虎、猛禽のような広い視野と動体視力を持つ人鷹、椰子の実も簡単に齧って砕く人鰐、研磨機のような強靭な歯を持った人ビーバーなど、種類も個性も様々だ。

「なるほど、人ビーバーにはなりたくない。でもビーバーの赤ちゃんにはなりたい」
ビーバーとはあれだ。木を削れるような頑丈な歯と靴べらみたいな尻尾を持った、もふもふで小さくてずんぐりむっくりした動物だ。大人でもかわいいのに、赤ちゃんになるとそのかわいさは暴力的と言っても過言ではない。
「あんた、なに言ってるの?」
喫茶店で珈琲を飲みながら人種辞典を読みふける私の前で、相棒で天才美少女魔道士のファウスト・グレムナードが呆れた顔をしながらレモネードを飲み干す。
ファウストはまだ13歳だから珈琲が飲めないらしい。
私は時々馬鹿なことを口走るけど、珈琲を飲む時は砂糖も牛乳もいらない。年齢的にもそうだけど、こういう味覚においても私の方が大人だと思う。本当の大人は珈琲が飲めるかどうかで勝ち誇ったりしないと思うけど。


私の名前はウルフリード・ブランシェット。16歳、狩狼官。どうやら人狼らしいことが最近発覚した。人ビーバーじゃなくてよかったけど、どうせならビーバーの赤ちゃんとかに生まれたかったかもしれない。
なぜならかわいいから。



「そういえばウル、この間ひいおばあさんに会ったのよね? どうだったの?」
「なんか呪いが解けたみたい」
そう、ブランシェット家の呪いが解けたのだ。ブランシェット家が長きに渡り患っていた一人娘しか産まれない呪い、女の子に腹を裂かれた狼の悪魔の執念は、私と愛犬で狼のシャロ・ブランシェットの存在を以ってして、300年の時を経て成就されて何処かへと消え去ったのだ。
今日は解呪のお祝いでもあり、馴染みの喫茶店で気持ち的には家より大きいケーキでも食べてやろうとファウストを呼び、予算の都合で8分の1に切り出されたケーキに変わり、それも先程ぺろりと平らげてしまった。
今は食後の珈琲を飲み、幸せの余韻というものに浸っている。

「それじゃ、これからどうするの? 狩狼官は続けるの?」
「私としては喫茶店か映画館で働きたいんだけどね」
ちなみに私の就きたい仕事、不動の第1位第2位は喫茶店と映画館。理由は珈琲と映画が好きだから、もっというとあわよくば余った珈琲を飲んだり知る人ぞ知る映画を観たいから。
「それ、ずっと言ってるけど、致命的に向いてないと思うんだけど」
「え? なんで?」
さすがに向いてないは結構心外だ。少なくとも悪党を捕まえて賞金を稼ぐ狩狼官よりは真っ当な仕事だと思うし、私のような線の細い女子は武器よりも映写機を持ってる方がずっと似合う。あと珈琲の焙煎器とか。
「だってあんた、上映中に喋る奴とか問答無用で蹴りそうだもん」
……蹴ると思う、多分おそらくきっと間違いなく絶対に。

上映中の私語、上映中の発光物の点灯、上映中の展開をべらべら喋る、エンドロールの途中で立ち上がる、これらは全て万死に値する罪だ。
当然そんなことする人は蹴られても仕方ないし、うっかり私が蹴ってしまっても仕方ない。

ほら見たことか、といった表情をするファウストからぷいっと目を逸らし、窓の外のいつものように賑やかなノルシュトロムの街並みや人の流れに視線を向けると、まだ夏には早い季節なのに妙に露出の多い恰好をした女の姿が目に飛び込んでくる。
その女は金色と茶色の中間のような色合いの長い癖毛を散らかしながら、逞しく引き締まった背中を大きく露出させた、布を首と腰で縛っただけのような豪快な服を纏って、その背には荒々しい鷲の翼を持つ獅子の刺青を彫っている。
この辺りでは見ない顔だ。ノルシュトロムは大陸5大都市のひとつで人口もかなり多い都市ではあるけれど、こんな露出の激しい女がいたらすぐ噂になるだろう。そういう田舎気質も兼ね備えた町でもあるのだ。
「うわっ、すごい服ね。恥ずかしくないのかな?」
「私はあんな服着る自信ないけど、まあ何着ようとその人の自由だから」
恥ずかしながら私は全身生傷が絶えない生活をしていたので、人前で不必要に肌を晒すのはお断りしたいくらいだ。年頃の女はスカートを履いたりするのだろうけど、私の生足は実家のばあさんとの訓練で付いた傷で溢れているので、出来るだけ生身の部分を隠していきたい。
露出せざるを得ない顔と腕はなるべく痛めつけずにいてくれた点だけは、鬼よりも怖いばあさんに感謝している。

「ようやく見つけた! ウルフリード・ブランシェットだね!」
窓の外の露出女が叫んでいる。なにやら私の名前を呼んでいるような気もするけど、あいにく背中に刺青を彫る類の知り合いはいない。きっと気のせいや空耳だろう。
「ねえ、あんた呼ばれてない?」
「気のせいでしょ」
私は珈琲をおかわりし、改めて豆の香りをゆっくりと吸い込む。
シャロとの散歩の次くらいに平和で心安らぐ時間だ、この時間を壊されてなるものか。

「おい、ウルフリード・ブランシェット! 聞いてるのか! おい!」
丸出し背中刺青女が叫んでいる気がする。でもきっと気のせいだ、だってあんな知り合いはいないのだから。
「ねえ、どうもあんたのこと呼んでるみたいだけど」
「だから気のせいだって」
仮にそうだとしても見ず知らずの相手からいきなり呼びかけられたら、そんなの反応するべきではないに決まってる。絶対にろくでもないことが待っているのだ。火中の栗を拾いたがる馬鹿はいない、それと同じく急に叫んでくる露出背中刺青女と関わりたい馬鹿もいない。

しかし背中全見せ刺青女はなんとしてでも私と話したいのか、ずかずかと路地の人波を掻き分けて歩み寄り、無理矢理喫茶店の窓を開けてきた。
「ウルフリード・ブランシェット! あんたに話がある!」
「うわぁっ!」
私はすかさず開いた窓の枠を踏み台にして女の頭上へと跳躍し、くるりと体を捻りながら刺青女の側頭部に遠心力を乗せた踵を激突させる。
「ほらね、あんたすぐ蹴るもん。客商売に向いてないのよ」
「だって、急に来るから……」
ファウストがなにか言ったような気もしたけど、これは不可抗力なので仕方ない。急に近づかれたら足か拳で対応しろ、というのは、呼吸するのと同じくらい体に染みついた反射みたいなものなのだ。

「で、なんなの、この女は?」
「さあ?」
私は床に大の字で引っ繰り返って目を回している背中布無し刺青女を見下ろしながら、あまりの心当たりのなさに首を傾げてみせたのだった。



「あいたたたた……私はメギー・レオーネ。地下都市ザイマグルから来た人獅子の女だ。さすがに名前くらいは知ってるよね?」
「いや、まったく」
数秒後、目を覚ました彼女が口にした情報でわかるのは【地下都市ザイマグル】という名前だけ。大陸東部に築かれた5大都市のひとつで、文字通り巨大な地下都市と地上に小都市を点在させた形をしている。
従来の町と町を結ぶ地下道の思想とは逆行して、元々存在していた地下通路と隠れ家的な地下居住区を拡大し、それぞれの出口に新たな地上の都市が形成されていく独自の発展を遂げた町だ。
どこもひと癖もふた癖もある5大都市の中でも特に混沌を極めていて、移民の流入や東大陸からの漂流者らによって治安は坂道を転がるように悪化の一途を辿り、地上も地下も大陸屈指の犯罪都市と化している。
という話は私の耳にも入ってきている。
でもそれ以外の情報は、すべてが初耳過ぎて覚える気も起きないくらいだ。

メギー・レオーネなる女は、私たちの返事があまりに予想外だったのか、あんぐりと口を開けながら目線を私たちの頭上の遥か上まで登らせて、しばらく逡巡した後に仕方ないと開き直って、両足を大きく開いた中腰に近い姿勢で右腕の掌を向けてくる。
「聞いて驚け、見てひれ伏せ! 私は秘密結社、大いなる獣の幹部! 第1の獣、翼ある獅子メギー・レオーネ!」
「ごめん、さっぱり」
改めて名乗られても知らないものは知らない。知らない単語だらけで、まったく知らない言語を喋られているみたいだ。
「大いなる獣は? それくらい知らないわけがないよね?」
「知って……やっぱり知らない」
ちょっと可哀相だから知ってるふりをしてあげたかったけど、嘘を吐くのはよくない、知らないものは知らないのだ。

「じゃあ、大いなる獣が流刑集団ジェイルロックや漂流者集団フェイレンとの戦いで劣勢なのも……」
「……全員知らない」
「ぬぐあああああ!」
メギー・レオーネが頭を抱えて、ぎりぎりと歯軋りしながら喫茶店の壁に頭を何度も叩きつけ、
「ということは我らが首魁、テリオン666のことも」
「テリオントリプルシックス……?」
当然の返事にメギー・レオーネは背中を大きく後ろに反らせて弓のように歪曲させる。
「そんな! 私たちの知名度は、この大陸西部には届いていないのか!?」
そのままの姿で絶叫しながら、バネのように飛び跳ねている。すごい身体能力だ、動きそのものはだいぶ気持ち悪いけど。

「だけど私はあんたのことはよく知ってるよ! ウルフリード・ブランシェット、狩狼官。ブランシェット家の13代目。開拓都市ワシュマイラで人狼姉妹を倒し、宗教都市タイタラスで王都の魔道士部隊を撃退し、城塞都市ロッシュシュタインで最強の狩狼官メアリー・クィーンをも配下に加えた人狼の魔女!」
途中から随分と情報が捻じ曲がっているけど、どうやら私の名前は大陸東部まで轟いているらしい。彼女の名前はちっとも西部に届いていないけど。

「で、あんた何の用なの?」
ファウストが氷の溶けかけたレモネードをストローでずごごごーっと一気に啜り、両手足を上下にバッタンバッタンと動かしているメギー・レオーネに問いかけると、さっきまで奇妙な玩具のように動いていた床に転がる刺青丸出しの物体はぴたりと止まり、そのまま静かに立ち上がって問いに答え始めた。

「それよ、それ。実は大いなる獣の首魁テリオン666様は、抗争の最中に命を落としてしまった。私と残りの幹部3人とでなんとか凌いできたけど、このままではジリ貧! そういうわけでウルフリード・ブランシェット! あんたを引き抜きに来たってわけよ!」
静かなのは2秒くらいしか保たれなかったけど、どうやら私を大いなる獣とかいう秘密結社に招きたいようだ。
急にそんなことを言われても、そんな治安の悪い見ず知らずの町に引っ越したくないし、背中に刺青を入れる予定もないしで、答えはひとつしかないのだけど。
「うん、断る」
「そうかそうか! そうだよね、そう簡単には入れていいのかって不安になるよね! なんせ大いなる獣は由緒正しき秘密結社、敵の首を取ってくるとかそういう秘密結社的な秘密試験とかあるんじゃないかって言いたい気持ちはわか……なんだって?」
自分の所属する秘密結社にすごく自負があるみたいだけど、何度も言うようにその秘密結社知らないから。

「そんな馬鹿な……まさか断られるなんて」
「だって大いなる獣って知らないし」
そもそも秘密結社というものは、表向きは秘密な存在なわけだから知られていないのは秘密結社として正しいし、そんなに落胆するようなことではないし、むしろ大いに胸を張ればいいと思うんだけど。
だからといって私の選択肢が断る以外に増えるわけではないのだけども。

「困っているようだな、メギー! なにを隠そう、俺は大いなる獣の第2の獣、リカルド・ベア!」
喫茶店の窓の外から、背中に肋骨を咥えた熊の刺青を入れた全体的に毛深い大柄の男が飛び込んでくる。
「そして僕は大いなる獣の第3の獣、アイク・パンテーラ!」
続いて、同じように背中に四枚の翼と四つの首を持つ豹の刺青を入れた細く引き締まった男が、今度は喫茶店の入り口から普通に入ってくる。
「最後にあたいは大いなる獣の第4の獣、ジェイスティン・カストール!」
今度は歯を全て金属製にしたやたらと派手な髪色の女だ、背中には当たり前のように十本の角と鉄の歯を持つ獣の刺青を彫っている。
「よく来た、お前たち! どうだ、我ら大いなる獣の幹部全員! ウルフリード・ブランシェット、この中に加わりたくなっただろう!?」
「……全然」
「なんでよ!?」
なんでと言われましても、強いていえばこの中に加わりたくないからだけど。

「ねえ、ウル。私、帰ってもいい?」
「待って、こんな変な連中の中に取り残すのだけはやめて」
私は呆れて帰ろうとするファウストの腕をしっかりと握って、なんとしても帰らせまいと引き留める。
背中刺青の4人組は両腕で膝を抱えて座ったまま、ぐるぐると時計回りに回りながらぶつぶつと相談を続け、どうにかして私が仲間入りしたくなるような口説き文句を考えているようだ。
「どうする? いっそ新しい首魁として迎えるとか?」
「馬鹿言うな。首魁になるには条件があるだろ」
「そうだよ。誕生日が6月6日の6時なんて、そうそう都合よくいるわけがない」
「一応聞いてみる? ねえ、ウルフリード・ブランシェットとやら。ちなみにお誕生日は何月何日の何時かしら? 特に意味はないんだけどね?」
鉄歯女が金属の歯を剥き出しにして私の方に向き直って、もう全部丸聞こえな状況だったけど私の生まれた日と時間を尋ねてくる。

不幸なことに6月6日の6時なので答えづらい。ちなみに午前6時なので、6以外の数字に置き換えられないのも困ったものである。ゾロ目で縁起がいいし覚えやすいと思っていたのに、まさかこんなしょうもない落とし穴があるだなんて。

「……答えてあげなさいよ。6月6日の6時だって」
「ちょっと、それは言っちゃ駄目だって!」
うっかりというか意図的に口を滑らせたファウストから答えを聞いて、背中刺青の4人組が目を見開いてわあわあと押し寄せてくる。ほら、だから言ったじゃないのさ。
厳密には言う前に言われたんだけど。
「救世主様! 救世主様だ!」
「テリオンは本当は7月19日生まれの4時生まれだったからな!」
「ようやく本物に出会えたってわけだ!」
「歯を全部金属にした甲斐があった!」
いや、最後のは全然わかんないけども。

「あ、救世主様。これはお近づきの印です、お納めください」


【タイガーリリィ】
狩狼官の扱う基本的な罠であるトラバサミに、地面を走らせる機能を付加したもの。その走行という特性で、ある程度離れた場所にも仕掛けることが出来、近くを通ったものを飛びつくように捕獲する。


例によって失踪した母が持ち出した狩狼道具のひとつで、おそらく割とどうでもいい経緯で彼女らが手に入れたのだろうことは想像に容易い。
「ちなみに旅の女から売りつけられたものです」
本当にどうでもいい経緯だった、想像通り過ぎて悲しくなってくる。いや、涙一滴すら零れないけど。

「我々、大いなる獣の教義にこうあります。6の並ぶ時間に生まれし人間の体に獣の心を持った救世主が偉大なる4体の獣を引き連れ、地上のありとあらゆる悪を滅ぼし、大地を割り、海を引き裂き、天からは柔らかい橙色の後光が射して、辺り一面花咲き乱れ、小鳥たちは歌い、舞い降りた天使たちはラッパを吹き鳴らし、人間たちは耳から髄液を垂れ流して新たなる獣へと生まれ変わるのだと」
なんだ、その気持ち悪い教義は。酔っ払いが二日酔いの頭で迎え酒をしながら書いた落書きみたいな教えで、荒唐無稽を通り越して正気を疑う段階の酷さをあちらこちらに滲ませている。

「さあ、救世主様! 我らと共に東へ!」
「だから行かないって。それより大いなる獣とやらの幹部って全部で4人なんでしょ? 4人ともこっちに居て大丈夫なの?」
4人が互いに目線を合わせて、各々に頭を抱えたり仰け反ったり地面をのたうち回ったり、とにかく慌てている反応を見せる。
この慌てようだと組織そのものが壊滅しているのかもしれないけど、むしろこんなのと真面目に争っている勢力が気の毒になってくる。
「しまった! 幹部がいないと全滅は必至!」
「全滅だけならまだいい、もしかしたら寝返っているかもしれない!」
「帰ります! 救世主様、また改めて!」
二度と来るな。なんて言ってしまうと、さすがに遠路はるばる来た彼女たちに悪いので、そこは言いたい気持ちをぐっと堪えてみせる。

「うん、今すぐ帰れ。そして二度と来るな」
満面の笑みで告げたのだった。

堪えるのは無理だったけど、こうして嵐のような来客は東へと帰っていき、一体なんだったのだろうというモヤモヤした気持ちだけが残ったのだった。
余談だけど、大陸東部では秘密結社そのものが残らなかったそうだ。モヤモヤだけでも残っただけマシなのかもしれない。


ちなみに鉄歯女は人ビーバーだったらしく、強靭な歯という特性を高めるために歯を金属製のものに取り換えたのだそうだ。
やはり人ビーバーじゃなくてよかった。ビーバーの赤ちゃんにはなりたいけど。


今回の回収物
・タイガーリリィ
地面を走らせ、近くを通ったものを捕獲するトラバサミ。鉄色。
威力:D 射程:B 速度:D 防御:― 弾数:6 追加:足封じ


(続く)


(U'ᄌ')U'ᄌ')U'ᄌ')

狩狼官の少女のお話、第37話です。
お話の展開的に5大都市の最後のひとつが出せそうにないので無理矢理出してみた回です。
構想段階ではウルが地下都市ザイマグルでの3大勢力の抗争に巻き込まれ、それぞれの頭目を打倒するなんてのがありましたが、だいたい5話くらいでそういうことしないよなあと薄っすら気づき、書き進めれば書き進めるほどそういう危険からは逃げるよねってなったので、供養も兼ねてこんな話にしました。

ちなみにジェイルロックの面々にはウルの母がかつて捕らえた悪党が混じっているとか、フェイレンはそれこそ以前書いた短編小説「朽ちる空と沈む雨」に出てくる匪賊集団のスターシステム的なのだったりとかで、ちゃんとそれなりに細かい設定も考えたのですが、まあなにかで再利用しますです。