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彼女は狼の腹を撫でる(完結)

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狩狼官の少女と機械とモフモフの話です。全40話、無事に完結しました!
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2023年3月の記事一覧

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第22話・少女と発掘屋と狼の足跡~」

もしあなたが世界で一番大きかったら、これほど不幸なことはないだろう。 どれだけの痛みや悲…

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第23話・少女と狼の遠吠えと巡る命~」

もしあなたが世界で一番大きかったとしても、同じ想いを抱えていたら寄り添えることもある。 …

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第24話・彼女は狼の腹を撫でる~」

「ねえ、グレムナード、聞いたことあるかい? この町の北の森に人狼の住処があるらしいんだ」…

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第25話・少女と渡り鳥と空を飛ぶ夢~」

「わぁー、鳥だ! すごい!」 発動機付きの車に揺られる私たちの頭上で、空を埋め尽くすよう…

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第26話・少女と都市伝説と死の舞踏~」

君たちは【踊る骸骨】の伝説を知っているだろうか? 踊る骸骨はその名の通り踊る骸骨だ。 ・骸…

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第27話・少女と猫の目と犬の散歩~」

犬飼いの一日はとても忙しい。 朝は日の出と共に起きて半刻ほどの散歩に行き、野原で穴を掘っ…

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第28話・少女と関所と針鼠~」

人間は地面に縛られる生き物だ。 空を飛ぶことも水の中を泳ぎ続けることも出来ないせいで、縄張りだとか領地だとかそういうものに拘らざるを得なくなる。 安心して暮らせる場所があれば他人にも優しく出来るし、自分の土地に価値があるとわかると他人を必要以上に虐げる、そういう愚かな生き物が人間だ。 もし人間が鳥だったら土地問題なんて不毛な争いは地上から消えてなくなると思うけど、人間はどこまでいっても人間だから、空の上でまでくだらない争いにご執心なままかもしれない。 私と旅の相棒のファウス

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第29話・少女と盾と平和~」

矛盾という言葉がある。 なんでも貫く最強の矛となんでも防ぐ最強の盾が戦ったら、どんな結果…

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第30話・少女と剣と武力~」

武器の歴史は太古まで遡る。 最初の人類が二足歩行を始めた頃から、人間が初めて木や石を攻撃…

小説「彼女は狼の腹を撫でる~第31話・少女とババアとレーザーキャノン~」

私の実家ブランシェット家は代々狩狼官の家系。 当時最高峰の狩狼官であり【狼を繋ぐ紐】の異…