韃靼そば茶

韃靼(だったん)そばの実をお湯に入れて飲む。おなかが痛い日、からだが冷える日に飲むと、特別な気持ちになる。とてもい香りがして、リラックスできるのだ。

十勝の山奥にある温泉宿。ロビーには火鉢があって、その上で温められた韃靼そば茶を頂いたのが出会いだった。小ぢんまりとしたお宿のロビーは、そば茶の香りで満たされていた。チェックアウトの日、お宿で韃靼そば茶の実が売っていたので、思い出として買って帰ってきた。

お家でそれを飲むとき、そのお宿を思い出す。からだが温まるのはもちろん、リラックスすることが出来るのは、お宿を思い出して幸福な気持ちになるからだと思う。もちろん、そば茶自体にもリラックス効果はあるけれど、わたしの場合は、旅の思い出が乗っかって、さらに幸せになれる。

IBSの症状がつらいとき、どうにもならないほど悲しい気持ちになってゆく。でも、体調がよくないことを嘆いても仕方がないことを知っているので、そのことを忘れてとにかくリラックスするようにしている。おもしろい動画を見て笑ったり、好きなアニメ(コジコジがとにかく好き。教科書にしたいくらい好き。)をみたり。そして、お湯を沸かすことも落ち着く行為の一つ。そして、韃靼そば茶と、旅の思い出にふける。これはわたしの治療法の一つだ。

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