毒親育ちだと幸せになれないのか

自分にとって、暖かく接してくれる人がいること。愛情をくれる人。

そんな人があらわれることは起こらないものだと思ってきました。

私には愛される価値がない。頑張らなきゃ存在してちゃいけない。

なのに、主人に出会って結婚できて、私に起こったこの出来事は自分の人生のボーナスステージだと思うことにしたのです。

本来私みたいな人間が経験なんてできるはずないことだから、尽くして頑張らなきゃ。って。

でも、気付いてしまったんです。


母は、主人に私と同じように暴言を吐きます。

私のことを所有物だと思っているので、主人のことも同等に扱うんだと思います。


主人は、それに傷ついています。もう、縁を切りたくなる、とボソッとこぼしたこともあります。

私は、そこまで主人がされているのに、母と縁を今すぐ切る!ということができないのです。


最低な人間だと思います。

大事にすべき人が分かっているのに、身体に力が入りすぎるような気持ちになってうまく動けない。

ボーナスステージなんかじゃなかった。


悪夢はずっと続くんだ。


もう、主人に迷惑をかけるくらいなら、主人と離れたほうがいいのではないか。


毒出身はおとなしく毒の巣に帰ればいい、そう思いました。

主人は出会ってから今までずっと私に大きな愛を注いでくれました。

私は最初はその受け取り方が分からなかったのに、今は怖がらずに甘えられるようにまでなりました。


もう主人のためにも、私がそれを失うことに怯え続ける日々も終わりにしたほうがいい。

そうして、私には起こるはずのなかった愛情をもらえるという経験と、子どもの罪を背負ってひっそり毒は毒らしく生きていけばいいじゃないか。

そう思いました。

私といても幸せじゃないね。

またまた母に暴言を吐かれた日、私は覚悟を決めて主人に切り出しました。


主人は、親のことと私のことは別だ、私だから結婚したんだよ。と何度も何度も、私がふに落ちるまで言い続けてくれました。

何も望まないし、何も期待しない。

私は強いから大丈夫。

そう、小学生の頃から呪文のように言い聞かせてきました。

でも、主人の前だとすぐに甘えた自分が顔を出して、主人を呆れさせてしまう。


何も期待しない。何も望まない。

毒親育ちが幸せを感じられることがあるとすれば、ちゃんとこれを守れたときなのかもしれないと思います。

だって、ザルなのです。

愛情を受ける器がザル。

相手はあげてもあげても満たされない相手に疲れてしまう。

それが申し訳ないから、器に透明なラップを張る。

私はたまに、そのラップを開けては自分に失望します。


まだ求めるのか、早く閉めろ。


ああ、生きにくい。しんどい。