20代までに外国を見聞きする大切さを55歳になってようやく分かる
初老になり、自分の老後が見える中、若者から学ぶことばかりだ。
もちろん、我が子2人からも、自著「豆本」で出会うは若者たちからも。
大学の広報職員という仕事からも、学生の動きから日々得るものが多い。
年末年始に二十歳の長男が2度目のヨーロッパを楽しんだ。長崎県長崎市(旧外海町)と交流があるフランスのボスロールの人々を初めて訪ねたり、パリで自分の好きなアイドルグループの聖地巡礼をしたり、ドイツやオランダの私の旧友にも再会するなど、実に実のある経験を積んだ。
私の「豆本」取材に携わる大学生たちが最近。留学した。ヨーロッパやアジアに1年間。円安で、お金のやりくりは大変だと思うが、異国で得た〝体験〟は「必ず一生の財産」になると今だから言える。
若いときに外国の地を踏むと、その後の自分の行動が大きく変わる。
長崎の田舎もんの私が東京世田谷の駒沢大学(「駒沢」が地名だと知ったのは入学後)に進学したことで、自分の視野が開けた。高島屋玉川店の食品売り場でのアルバイトで稼ぐなどして、5度の海外旅行(延べ150日間)に行けたことは、本当に幸せだったし、親に感謝だし、55歳の今を生きる力になっている。
英語はなかなか習得できなかったが(スキーと同じように)、福岡で出会う外国人に声をかけることは普通にできる。
その豆本特派員より現地リポートが続々と来ている。
LINEやメッセンジャーという便利なツールで瞬時に連絡が取れる時代になった。
感謝。
昔はエアメールか、異国からの公衆電話だった。行く国ごとに、たばこ屋さんなどでテレフォンカードを購入し、親に電話すると、あっという間に使い切った。
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大学生のとき、心ある大人に恵まれたのだが、「若いうちに海外に行くことは勉強になる」とよくいわれた。
オランダでは風車に住むKLM勤務のご夫妻に会い、同じオランダでは日系ホテルの幹部の方に干拓予定地を案内してもらい、フィッシュ&チップスをごちそうになった。
ロンドンでは、親父の会社の駐在員宅に1週間も泊まらせてもらった。そこを起点にスコットランド・ネス湖にも行けた。
心より感謝。
「広報の助っ人」を名乗る私自身、今ようやくその意義が分かる。
「若者たちにはよい大人に出会ってほしい」という実母の言葉が心に残る。
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