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たった一回の取材だけで記事を書く人


仕事で記事を書く人は二つに分かれる。

プロとして現場取材をどう取り扱うか、の違いでもある。

二十代前半の駆け出しと〝定年退職〟が見えた五十代の書き手とでは、
インタビューでの落ち着きも、
その取材経験も、
筆力も、
記事展開力も明らかに異なるが、やはり、二つのタイプに分かれる、と思う。

県外からやって来て、取材先にたった一回しか行かない人。編集長の言葉を守り、時間に追われ、その一回の取材だけで記事を巧みに操る。グルメ取材の場合、あたかも常連客のように。

ただ、一度ですべてを分かるなんて、あり得ないのも事実。それでも記事を書く。

記事を世に出し、出稿後も取材先に何回も足を運ぶ人。この手の人は伴侶や子、我が親を連れて行くこともある。

好きで取材訪問回数を重ね、店主さんと言葉を交わすことで、初めての本音を得ることもある。

前者はネットライターや、
都会から来るフリーライターに多い。

後者は〝県紙〟の地方新聞記者がその典型。

行いの良い悪いではなく、ともに、記事を書いてお金を稼ぐ書き手の生きざまの〝違和〟である。

その人には道があり、違和がある


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