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「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」
ふんわり情報
2012年公開、テイト・テイラー監督、主演エマ・ストーン
1960年代の公民権運動を背景とし、ミシシッピ州ジャクソンに住む若い白人女性のスキーターと2人の黒人のメイドの関係を描く。
感想
南部は特に人種差別が激しかったんだよなぁ、くらいの知識で鑑賞。
生粋の日本人にはなかなか全てを理解しきれない人種差別。
トイレや食器を別にしろと声高に叫ぶ割に、黒人メイドが作った食事は食べるし自分の子どもの頬にキスしてても何も言わないのね、線引きはどこなの?全然わからないよ。
それに、親が差別主義者だとやっぱりその影響を受けて子どもも差別的になるのかなぁと思うんだけど、ヒリーとその母親を見ているとそうでもないし、一体どういうことなんだろう。
みんな子どもの頃は実の母親より黒人のメイドにお世話してもらう機会の方が多そうな描写だったけど、みんながみんな主人公のユージニアのようにメイドに愛情を抱くわけではないのかなぁ…
自分が全く経験したことのない分野だから全然わからない。
とは言え、シリアスなテーマでありつつも楽しく見られるところもあってとてもバランスのいい映画だったなぁと思う。
あの時代でも、ユージニアやヒリーの母親やシーリアみたいな人もいたんだろうけど、やはり世論に表立って立ち向かうのは難しかったんだろうなぁ。
現に映画内のユージニアですら周りにいろいろ言われているし。
一番最後、不当に解雇されたエイビリーンが「私の子どもを頼みます」と言い放って家を出ていくところにしびれた。
本当、産みの親より育ての親だよ。
人は人種や肩書によって優劣がつくのではなく、その人の中身こそが本当の価値なんだなと改めて思わされた映画でした。
クソ食らえ!!!
まとめ
戦争も独裁もそう、こういう負の歴史は繰り返してはいけないからこそ、過去にどんなことが起こっていたかを知る必要がある。
歴史の教科書ももちろん大事だけど、やはり映画という大衆が接しやすい娯楽でそういった内容を発信することに大いに意味はある。
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