見出し画像

「アメリカン・ビューティー」人間の内側ってさ

ふんわり情報

2000年公開、サム・メンデス監督、主演ケヴィン・スペイシー

広告代理店に勤め、シカゴ郊外に住む42歳のレスター・バーナム。彼は一見幸せな家庭を築いているように見える。しかし不動産業を営む妻のキャロラインは見栄っ張りで自分が成功することで頭がいっぱい。娘のジェーンは典型的なティーンエイジャーで、父親のことを嫌っている。レスター自身も中年の危機を感じていた。そんなある日、レスターは娘のチアリーディングを見に行って、彼女の親友アンジェラに恋をしてしまう。そのときから、諦めきったレスターの周りに完成していた均衡は徐々に崩れ、彼の家族をめぐる人々の本音と真実が暴かれてゆく。

感想

最近「L.A.コンフィデンシャル」「SE7EN」と立て続けにケヴィン・スペイシー出演作を見ては毎回やっぱりすごいなぁと感銘を受けていたので、満を持してアメリカンビューティーへ。
アカデミー作品賞&主演男優賞含む5部門受賞作ということで期待値も上がる。

ケヴィン・スペイシーがめちゃくちゃに気持ち悪かった(褒めてる)。
私は女なので、あそこまで性欲に突き動かされる男性心理というものがわからないのだけど、あんなにも露骨に描いてくれたことで「お、おう、大変だな、まぁ気持ち悪いけどな」と少し理解できた気がした、現実世界ではみんな理性と言う名の見えないスーツを纏っているので深層なんてわかりっこないから。

誰もがみんな、自分の居場所で生きていくために必死に何かを取り繕っているけど、それぞれに大小の差はあれど秘密や狂気を抱えていて、その内側が覗ける作品。だから気持ち悪いんだろうな、整えていない、ドロドロのままの部分だから。

これは一体なんと分類される映画なんだろう。ラブロマンス、ヒューマン、コメディ、サスペンス、いろんな要素を含んでいてとても一言では言い表せない。まるで人生そのもののようだ。


まとめ

どんでん返し好きな私は最後の最後に「えっ?」となってとても面白かったです。
ちゃんと、登場人物全員に秘密があった。
何度も繰り返し見たくなるような映画ではないけど見て良かったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?