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Vol.25いっしゅうかんのやすみ。
「幸せの感度を高くする。」
初めて聞いたとき、なんだかよくわからなかった。
自分は幸せを感じていると思っていたから。
そもそも、幸せってなんだ?
最近、そのことをふと考える時がある。
日々、仕事に忙殺されていると、幸せの感度が鈍くなってくる。
どこかへ旅行に行って自分を癒す。
誰かと付き合って恋人生活をする。
そんな、たいそうなことをしなくても、幸せはごろごろ転がっているんだと気付いた。
今日なんか、
・昨日の夜お風呂に入らずに寝てしまい、朝方鳥が鳴くころ目覚めた。そし
て、そのまま朝風呂、湯船にゆっくり浸かって無になったり、なったと思
えばふと良いことを考えたりして、自分の将来が楽しくなった。
・朝食べたチーズのせのトーストがおいしかった。いつも、仕事があったと
きも同じものを食べていたが、ここ5日間くらいはそこにはちみつを上乗
せし、それをゆっくり味わいながら食べるのがささやかな楽しみになっ
た。
・一緒に住んでいる甥っ子が遊びの天才だと思った。というのも、一日中遊
べているからだ。砂遊び、とひとくくりに言っても、砂場に何のためらい
もなくごろ~んと寝そべって陽の光を独り占めしている。かと思えば、自
らが探検隊となり(ドラえもんの影響大)、物置倉庫の後ろでさまざまな
世界を自分で想像し、作り上げている(そこに姪っ子も便乗する)。
こんな、発想豊かな5歳児を見たことがない。
・仕事が休みのおかげでゆとりができ、料理にひと手間が加わることが多く
なった。例えば、うちではチューブのにんにくしか使ったことがなかった
のだけれど、ある友人の影響で、ありとあらゆる料理に刻んだにんにくが
加わるようになった(物は試し)。そして、仕事が休みだから、にんにく
を思う存分食しても誰も何も言わない。
・二度寝のありがたさ。気持ちよさ。
・読みたいと思っていて買ったが読んでいなかった本を読み、観たいと思っ
ていた映画を観、余韻に浸ることのできる時間がある、というありがた
さ。ゆとり。
思い出しただけでも、今日だけでこんなにある。
なんて、私は幸せなのだろうか。
こんなにも、日々に幸せが転がっているのか。
そう思うと、たまにはこんな休暇もあり!と思った(急遽舞い降りた一週間の休暇)。
でも、仕事をしている自分も好きだ。
一週間一生懸命仕事をして、やり遂げて迎えた金曜日の夜は格別で、次の日は休み!!と少し夜更かしして映画を観たり、好きな人と電話をしたり、その余韻に浸って眠るのが好きだ。
これも、一週間の休みがあったからこそ気づけた、私の幸せだ。
ありがとう、いっしゅうかんのやすみ。
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