病気になって気づいたもの

私は中学2年生の時に病気になった。

それから何度も入院を繰り返して、病気に青春を、人生を捧げてきた。

病気になんてなりたくなかった。
病気にならなかったら、今頃どんな人生だったのだろうか。そう思わずにはいられない。

病気になって、気力や体力も、当たり前の日常生活も、健康な心身も、夢も失ってしまった。

失ったものが多すぎて、病気になってしまったことを後悔してばかりいる。

そんな私も最近『病気になって気づいたもの』があることに気づいた。

それは、

『人の温もりと優しさ』

だ。

私は、人に傷つけられて病気になってしまった。
人は私のことをいじめるし、暴言暴力もしてくる。どうせ私は陰で悪く言われているし、味方だと思ってる人も明日には敵かもしれない。

中学2年生の時に「もう2度と人なんて信じない」
そう思った。

でも、通信制高校に転入した先で知り合った友達や先生、自立訓練に通うことになって身近になった支援員さんのことを見て「世の中そんな人ばかりじゃない」ってことを知った。

今まで「私は生きててはいけない人間なんだ」と思って生きてきた。

出来損ないだし、他人に迷惑ばかり掛けるし、集団行動出来ないし。

そう思ってたことを担当の支援員さんに言ったら、
「私はのんさんに生きててほしいんだよ。生きてちゃだめなんて少しも思ったことないし、他のスタッフもそう。生きててほしい。死んだら嫌だよ。生きててほしいんだよ。もっとたくさん伝えてたら良かったね、、ごめんね、、生きててほしいって思ってるってことだけは伝わってほしい」と言ってくれた。

それでも私は生きてていいのかわからなくて、

「こんな出来損ないなのに、ほんとに生きてても良いの…?」と聞いたら、

「出来損ないなんかじゃないしむしろほんとに良い子すぎるよ。
頑張ってるの知ってるよ。

生きててほしいし、死なないでほしいよ。
というか絶対に死なせないよ笑
スタッフ6人、全員死んでほしくないって思ってるよ。
生きててほしいって心から思ってる。

これから先ずっと一緒に居てあげられるとは言えないけど、今はずっと一緒にいるよ。離れないよ。

おんなじ事でも、何回でも話聞くし、スタッフは話してくれたほうが嬉しいよ。
1人で全部抱え込まないで欲しい。抱え込まれた方が私たち困っちゃうよ。笑

私はのんさんの気持ち、ほんとの意味でわかってあげられてないんじゃないかなって思うけど、わかってあげたいって思ってるし、その悩みを一緒に背負ってあげたいよ、一緒に悩みたいよ。」

と言ってくれた。

人は、人に冷たくも出来るけど、温かくも出来る。
そんなことを知った。

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