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読書「1分で話せ③完」~右脳を使わせる説明~

私はプレゼンの場にてぺらぺら話すという自意識があるのですが、「これってちゃんと伝わっているのかな?」と疑問に思いました。そこで一度自分のクセを改善させるためにも勉強したいと思い、この本を手に取りました。
Chapter 4~6では右脳を使わせる説明のコツについて書かれています。

・人の心を動かすのは頭の中で生まれたイメージ

いくら論理的なことを並べて理解しても、人の心を動かすことはできないと述べられています。必要となるのは、相手の頭の中でイメージを浮かべさせること。より細かく分けると、相手の頭の中でビジュアルをイメージさせることと、頭の中のイメージに相手を入れて思い浮かべさせること、となります。プレゼンの際には、相手がイメージしやすいように状況をイメージした絵や、説明するときに「例えば~」や「想像してみてください、~」というようにするのが有効です。このように「論理的に説明して左脳を働かせる」ことと、「イメージさせて右脳を働かせる」ことを意識してプレゼンするのがよいと言われています。

・超一言のキーワードをつくる

相手にとって左脳と右脳を働かせてもなかなか覚えていてもらえないことがあります。そこで、プレゼン内で最も重要なことをギュッと凝縮したキーワード(超一言)を作ることが相手の心に残らせるコツと書かれています。

・メタ認知というスキル

客観的に主観の自分を修正することをメタ認知と呼び、優れたビジネスリーダーになるためには必要なスキルと述べられています。自分が進めることを相手はどう思っているだろうか、相手から見て自分の言動はどのように映っているのか、メタ認知して自分自身を修正していく必要があります。

・プレゼンで使える3つのフレームワーク

プレゼンのフレームワークは多々ありますが、以下の方法を紹介しています。
SDS: Summary(まとめ) ⇒ Detail(詳細) ⇒ Summary
PREP: Point(主張) ⇒ Reason(根拠) ⇒ Example(例示) ⇒ Point
PCSF: Problem(問題) ⇒ Change(変化) ⇒ Solution(解決策) ⇒ Future(未来)
SDSは結論をはさんで強調する方法、PREPもほとんど同様です。一方、PCSFは新しい取り組みなどをするときに有効とされています。

・伝えたい言葉はあるのか

このようにノウハウを身に着けても、プレゼンをする人の情熱が無ければ人は動かないと述べられています。人は変化を嫌がる性質を持つため、アツい思いを持たなければ絶対に伝わらず、意味のないものになってしまいます。自分が一番詳しいんだ、これを絶対実現させてやるんだという自信とパッションを持ってプレゼンすることが何よりも大切です。

~終わりに~

本項で、会議やプレゼン前に相手に根回しすることが大切と書かれていました。言葉が良くないからか、これまでは根回しという言葉に抵抗がありました。ただ、それは自分の言葉のイメージを変えることで直すことが出来ると思います。根回しとは、相手を驚かせないように親切心で事前説明することという認識があればいいのかなと思いました。
また、最後の方に「説明やプレゼンは人を動かしてなんぼ」と書かれていました。これまで何かを説明したときに、「相手に何をして欲しくて説明しているんだろう」と自問することはありませんでした。これからはそうしたクセをつけて習慣化していきたいと思います。

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