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【AI小説】3.冬の終わり、恋のはじまり

■運命の出会い
2020年の2月上旬、冬が春に移ろうとするその時期。私は運命と呼べる出会いを果たす。その舞台はあるマッチングアプリだった。

私の目に留まったのは、33歳の医療事務を務める麗子さん。プロフィール写真の彼女は笑顔が鮮やかで、生命力に満ち溢れていた。

■心の交流

彼女とのメッセージの中で、彼女がチーズを愛することを知る。それをきっかけに、彼女をランチに誘ったのだ。さらに、彼女が沖縄旅行を愛し、さまざまな離島で静寂の中、海を眺めるのが好きだという話から共感を感じる。私も沖縄が好きで、アクティビティよりも綺麗な海を見たりゆったりとした時間を過ごす派だからだ。

彼女が苦手とするのはゴーヤ。そのエピソードに私たちは微笑む。

■恋のデート

デートの場所として選んだのは池袋のチーズ料理専門のレストラン。集合場所は賑やかな池袋西武の周辺。彼女はプロフィール写真と変わらぬ笑顔を浮かべ、私を安心させた。

彼女のスタイルはカジュアル。唯一、新品のコートの袖にタグが付いていた。そのタグは、ブランド物を示すものだった。

デートの場所として予約していたレストランに到着すると、行列が形成されていた。予約をしていたのが正解だったことを実感する。予約していない客は90分待たないと入れないとのこと。

ランチメニューは2500円程度で前菜、トロトロのラクレットチーズ料理、パスタ、デザートを堪能できるチーズ料理のコースだった。チーズ愛好家である彼女にとっては絶対の魅力。

まずは、彼女の育ちの話から始まる。彼女は一貫して埼玉で育ち、学校も職場も全て埼玉。彼女は自分を「ザ埼玉ガール」と称する。

趣味の話に移ると、彼女はギターが好きで、都内の音楽教室に通っていることを明かした。好きなアーティストは秦基博。その好みには、うっとりとするほどだった。

そして、旅行の話へ。彼女はオーストラリアやシンガポールへの旅行経験もあり、その話を聞きながら、彼女の大胆さと冒険心に感動した。

ランチはボリューム満点のチーズ料理で、チーズを心ゆくまで堪能することができた。デザートのプリンを食べ終わったころには、お腹がいっぱい過ぎて何も考えられなくなった。

■恋の終わり

デートは終始なごやかな雰囲気で進み、彼女の反応も悪くなかった。しかし後日、彼女からは「今後のデートは調整できたら連絡する」というメッセージが。

恋心が芽生えた矢先に返ってきたこの言葉。それは、まるで冬が再び訪れたかのように私の心を凍えさせた。彼女が好きだった秦基博の曲も、今は聴きたくない。とりあえず、恋の余韻を味わうことなく、また新たな恋を探す旅が始まるのだ。


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