Latin Music Night@ちぐさ Vol.4 レコードによるラテンリズムガイド 講義録簡易版_20181029
この資料は2018/10/29に横浜は野毛のジャズ喫茶ちぐさにて行った「Latin Music Night」という連続企画の講義録(簡易版)です。
【テーマ】
「レコードによるラテンリズムガイド」ということでレコードで色々なラテンのリズムを聴いてみようというのがこの回のテーマ
1.タテノリとヨコノリ
DJでラテン音楽をかけているとよく言われること…
「ラテン、カッコイイですね!
(でもリズム難しくて踊れない)」
↓
その難しさって、何だろう?
強引にだけど、「タテノリ」と「ヨコノリ」に区別しちゃうと何かみえないか?
2.名盤でリズムを聴き比べる
3.リズム別曲紹介
Mambo
Mongo Samtamaria 1982のコロンビアでのスタジオライブの録画のようです。JAZZのようにアドリブの展開といったものよりも、執拗・発狂ともいえる同じフレーズの繰り返し。
これ自分なりの言葉を加えて少し解説します。
ジャズの演奏(※)とラテンの演奏では【その目的】とする所が違うという大前提があると考えてます。ラテンの演奏では【その目的】に合致させるために同じことの繰り返しをしている。といえると思います。
(※⇒ビ・バップ以降の「モダン・ジャズ」と曖昧に言われているものを指してます)
ジャズはビ・バップ以降、「ダンスミュージックの伴奏」としてより「演奏者の表現を楽しむ鑑賞芸術」となったと考えています。
決められたコード進行の中で、どのタイミングでどの音を出してゆくかという、その時の霊感・反射神経的なパフォーマンスを楽しむものがモダンジャズかと。
一方でラテンの方は上記の「ミュージシャン主体の表現」という要素が大分薄く、「あくまでもダンスミュージックである。踊るお客が同じ場所にいて演奏が完成するものがだ」という意識があるのだと思ってます。
ダンスをして音にハマる状態になると、実は「変化しない、もしくはホンのすこしだけ変化する」音の方が踊っている側は気持ちよいです。
変化は踊っている方が勝手につけてゆく。ので規定となるビートやグルーヴはなるべく変化しないって方が気持ちよいです。(体験上からも)
なのでラテン音楽は「踊り手」側を常に意識している、そのために音楽単体では非常に単純な事の繰り返しで、ジャズを聴いてる耳からすると「おんなじことやってる」と揶揄されたりしてますが、そもそも【目的】とする所がちがうと。
この手のラテンで自分でビートを捕まえて踊れるようになると、オンビートが単純すぎてつまらなく感じてきます。大抵のダンスミュージックはオンビート(1,3,5,7)に強烈なキックが入っているので「強制」されますが、この手のラテンはキックがない(そもそもドラマーがいない=バスドラムがない)ので「強制」されず、自分でアクセントを決められるんですよ。
自分でアクセントを決められると勝手にダンスで遊ぶことができる。勝手に遊べるの滅茶苦茶楽しいんですよ。(なのでシンプルな繰り返しの方がよい)
またダンスから外れたときも強いキックがないので現場に居やすいんですよね。(飽きたときに爆音キックを聴くの結構な拷問…)
chachacha
Pachanga
Guaguanco
Boogaloo
Cumbia
Latin〇〇
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