【有り難い】平凡な日常

こんにちは。未熟なママとパパのパパです。

本日は、私たち家族にとって、一生忘れることのできない出来事について書いていきたいと思います。

◆もう一人の私たちの赤ちゃん

3児のママとパパであることは自己紹介欄に書いていますが、実は2人目と3人目の間に、もう一人赤ちゃんを授かっていました。

しかし妊娠9週目に赤ちゃんは、【胎児水腫】と診断され、その後、今度は母体が赤ちゃんと同じ症状になってしまう【ミラー症候群】(かなり稀な症状と説明をうけました)の可能性があることを告げられました。

週数が進むにつれ、胎児水腫の状況も悪化し、その結果ママの体調も日に日に悪くなっていく、そんな状況でした。

病院の先生からは「今後の母体の状況によっては命に危険があるため、赤ちゃんをあきらめないといけない」という趣旨の説明を受け、頭が真っ白になったことを今でも覚えています。

妊娠が分かって、夫婦で喜び、家族に共有し、わくわくした未来を描いていた日々が、一気に壊れる。そんな感じでした。

お腹の中で胎動を感じはじめ、産院でエコーの写真を何度も見ていたママの気持ちを思うと、この時が一番つらかっただろうなと思います。

そして、ある日の定期健診で、血圧が高く、母体の状態が良くありません、ということで、急遽そのまま入院することになりました。

事前に説明を受けていた通り、改めてこのままでは母体が危険であること、赤ちゃんをおろさざるを得ないことを、再度うかがいました。

◆赤ちゃんが教えてくれた、有難い日常

分娩室では、ママの出血も酷く体内の4分の3の血液を輸血で補う形になりました。

私は廊下で、「なんでもしますから、ママを助けてください」と神様に祈っていました。

祈るしかできず、自分の無力さと同時に、命の尊さ、有り難さを強く感じました。

日々を過ごしているといつの間にか全てが当たり前に有るように感じ、感謝しなかったり、大切にしなかったりしてしまいます。

でも、当然のことですけど、命には限りがあり、またこの世に命を授かったこと自体も奇跡的なことです。

正に『有ることが難しい』

この日をきっかけに、今まで以上に毎日に感謝し、毎日を大切に生きていこうと強く思いました。

◆長女と長男が、私達を前に進めてくれた


ママが回復し安堵の気持ちと、赤ちゃんが亡くなり、悲しい気持ちを抱える中、長女と長男が赤ちゃんと対面しました。まだ名前がなかったので、長女と長男が名前をつけてくれました。

名前は『キャパシェリー』ちゃんです。

理由は分からないけどその名前が浮かんだということでした。音から意味を調べてみした。

キャパ・・・キャパシティの省略で『受容力』『収容能力』
シェリー(Cheri)・・・フランス語で『私の愛しい女性(ひと)』

この二つの言葉から、この子は「すごく包容力のある私たちの愛しい子」で、これからも私たちのことを大きな包容力をもっていつまでも見守ってくれる存在と思うようになりました。

長女と、長男がつけてくれた赤ちゃんの名前に意味を見出し、私たちは救われ、また前に進んで行こうと思えるようになったんだと思います。

◆改めて思うこと

私が小学生の頃、夏休みが終わる時に、『あぁ、もっと友達と遊びたかった』と後悔していました。

終わりが見えて初めて後悔することって人間誰しもが経験することだと思います。

今回、私たちはキャパシェリーちゃんから、【これまでの自分の生き方】について、そして【これからの私たちの生き方】について考える時間をもらったんだと思います。

・毎日を全力で ・毎日を楽しく ・毎日を大切に

未熟なママとパパですが、毎日を一生懸命生きて家族で成長し続けていきたいと思っています。

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