ごめんなさいね。

宗教の勧誘の人が来た。

いつもなら、インターフォン越しで相手してサヨナラしていたんだが、ちょうどトイレに入っている時にチャイムが鳴ったので、慌てて思わずドアを開けてしまった。


「いつもいらっしゃらないので、お手紙を添えてたんです。」


と、いつもの冊子と共にお手紙を頂いた。


お手紙を見て、この人に発達障害か学習障害があるのを知った。


50代くらいのおば様なのだが、小学生の低学年並みの字で、漢字は全て間違っており、平仮名においては濁点がほぼ抜けていた。

文章になってないものもあった。

多分体に気をつけて的な事だろうと思うが、解読できない。


聖書を模写したであろう所だけは漢字は間違っていたが、平仮名の濁点はちゃんとついていた。


そして最後に

うまく つたえなえくて ごめんなさいね(原文ママ)

と書かれていた。


ごめんなさい

だけは濁点が抜けていなかった。


この人は、ごめんなさいを沢山書いてきたんだろか。

ごめんなさいを沢山言ってきたんだろうか。

そう思うと悲しくなった。


この手紙だけでこの人の人生は測れないのだけど、

生きづらかったんだろうな。

辛かったから宗教に入信してしまったんだろうな。

それなのに、こんな ごめんなさい なんて書かなければならない手紙を書かせられるなんて辛いだろうな。


この人が自分を卑下しなくて良い世界が訪れますように。



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