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20代の先生のお悩み対処法

みなさん、こんにちは、まませんです。
これを読んでくださっているのは、20代の先生ですよね。
私も、20代の頃を思い出して全力で書きます。


なぜ、書こうと思ったか。それは、自分も初任者から6年目くらいまで、ずっと「これはどうするのだろう」「これでいいのだろうか」と不安に思いながら、進んできたからです。

また、40代になり初任者研修を担当していた時に、初任者が困っていたことをまとめようと思いました。

私の初年度は、3年生38名のクラスで、2年目は持ち上がりました。初任者研修が始まる前の年で、校内に研修担当の先生はいなかったので、学年主任が頼りでした。


クラスはどんどん騒がしくなっていって、授業をしていて振り向くと後ろに教頭先生が立っていて、観察されていたこともあります。そして、放課後は決まってご指導が。


また、3年目には音楽主任となり、音楽朝会で前に出て、指導と指揮を毎月していました。今から考えると専門でもないのに、よくやったなと感心します。


校長先生の「転勤しても勤まるように、一つくらいは主任を経験をさせておこう」というご配慮でした。


ここでは、次の5つについて述べていきます。これを知ることによって、心の余裕が生まれ、いざ問題が起こった時に、冷静に対処できます。


読んでみて、できそうなところから実践してみてください。最後にチェックシートをつけました。現在の自分の状態を把握してみましょう。


チェックのつかないところは、どうしていくか考えて意図的に実践を重ねていくことで、あなたの困り感は、1/2〜1/3に激減することでしょう。

1 大前提

(1)わからないことは遠慮せず、同僚や上司に聞く。

 先生になりたての頃は、わからない専門用語がいっぱい。そもそも職員室のどこに何があるのか、そこからの把握が必要になります。わからないことは、その場にいる人に聞いて、教えてもらいしょう。


 ここで重要なのは、わからないことをそのままにしておくと後から別のわからないことがやってきて、どんどん溜まってしまいます。すると最初に何がわからなかったのかもわからなくなります。


 こうなるとあなたの自己肯定感ややる気が低下してしまうのが、一番の問題です。自分で自分の人生をコントロールする意識は、常に持ちましょう。


 勇気を出して質問したところ、親切に教えてくれる人が大半だと思います。なぜなら、あなたは新人だから。新人の特権です。遠慮せず使いましょう。恥ずかしいことはありません。


 ただし、ここで注意が必要です。私の失敗例ですが、わからないことをどんどん聞きすぎてしまって、「不躾だ」「聞き方が悪い」「生意気だ」と言われてしまいました。


 そこで、先輩に質問する場合は、その方の様子を伺って、
「今、教えていただきたいことがあるのですが、お時間よろしいですか?」と前置きを言いましょう。これがないと相手は唐突に思い、不快感を感じます。あなたにとって損です。


 教えてもらったら、必ずお礼を忘れずに。「大変、勉強になりました。お時間を割いていただいて、ありがとうございました」というくらいでちょうどいいと思います。


 私は、この言い方を知らず、ダメでした・・トホホ

(2)管理職に報連相

 自分のプライベートから子供の怪我、病気、保護者対応などあらゆることは管理職に早めに話しておいて方がいいです。いざという時は責任を負ってもらうことになるので、これも自分のためです。



 一人で抱えず、報告しておくと責任が、管理職にも及びます。「知らなかった」では済まされなくなるからです。


 管理職と話すのも勇気がいるかもしれませんが、管理職からすると、何でも話してくれると、「頼りにしてくれる」と思い、あなたに親しみを感じるはずです。


 早めの報告があなたを守りますよ。

(3)余裕ができたら、自分で調べる。

 とはいえ、人に左右されてばかりでは、仕事を覚えられないし、自分への肯定感も上がりません。余裕のある時は、自分で調べてみましょう。今は、なんでもスマホで検索できます。


 「指導案」から「保護者対応」、学年遠足で出かける公園情報などスマホは強い味方。自分で案を考えて、提案するくらいの気持ちで進めたら、仕事も面白くなってきますよ。


コーヒーブレイクも必要です

2 授業をどうする?

(1)指導案を作成する

 毎日の授業をどうするか。本当に頭を悩ませますよね。
私は、毎時間分の紙を用意し、めあてと振り返りは何か、準備するもの、板書をどうするか書いていた時期がありました。


毎日22時まで残って書いていました。



 しかし、ある日ふと気づきました。
「案立てても、全く違うことしてる」
だからと言って、毎時間作るのが無駄だったとは思いません。でも、毎時間書いていたら時間がいくらあっても足りません。


 今は、インターネット上で民間、自治体、教育委員会発信の情報を膨大に読むことができます。そこから印刷して、授業に臨むことができます。


 研究授業をする場合も、20代は「勉強だから」といってする(させられる?)ことが多いと思いますが、それも良い機会と捉えてやるのがお勧めです。



 何の仕事でもそうだと思いますが、初期の頃に膨大な量をこなして覚えていくという段階は必要です。


 それが教師の場合、授業だということです。ただ、指導案の検討や授業後の協議会で多様な意見をもらうと思いますが、無理難題を言われたら「代案を教えてください」と言った方がいいです。


 思いつき、好き嫌いでの発言も多いので、「私はこう考えて、この指導をした。それについて別の考えがあったら示して欲しい」というように代わりの考えを聞くようにしたら、自分の視野も広がって、「やって良かった」と思えるはずです。


(2)人の授業を見る

 授業が上手くなる、手っ取り早い方法は見ることです。
人の技術を盗みに行くつもりで見る。校内の「この人は」と思う先生や、郊外の附属の学校に積極的に出かけていく。


そこで、自分の基準値が上がるので良い刺激になります。


 校内の先生の授業を見たら、感想を書いて伝えることも授業を見る目を養うことになり、有効です。初めからアウトプットするつもりで参観すると良いと思います。


自分との相違、なぜそうしたのか?という疑問、こうした方がいいという意見などをまとめて伝えると自分にとって勉強になり、相手にも喜ばれます。


(3)その他の学び方〜サークル〜

 私が初任の学校には、毎年初任の先生が入っていたので、自分が1年目の時には、2年目、3年目の先生がいました。その先生たちから、「こんな本がいいよ」という情報も教えてもらいました。当時は教育雑誌も様々発刊されていました。


 その先生たちとサークルを作って勉強していたことも一時期ありました。夜、その先生の家で研究授業の構想について意見をもらったり、学級経営のヒントを聞いたりしました。


 今でも、当時のことをはっきり覚えています。確か、国語の説明文の発問をどうするかで意見を出し合ったこともありました。


 そんな楽しい記憶も、自分を支えてくれる動機になるはずです。

付箋にアイディアを出し合う・・これも古くなりつつありますね。

3 保護者対応をどうする?

(1)毎日点検、連絡帳

 連絡帳は、保護者との重要な架け橋です。ここを見落としていると、あとで大変な目に遭います。脅してますね。そうです、そのくらい重要です。


 「連絡帳に書いていたのに、見落としている、何日も返事がない、先生は連絡帳を見ていない」となると信頼を失います。


 なので、4月の初めに子供達に躾けます。
「朝来たら、必ず連絡帳をこのかご(を用意しておくと便利。箱でも可)に入れてね」


 高学年なら、「何か書いてあったら提出してね」でもOK
 とにかく、その日の連絡はその日のうちに確認を。


 大事なのはここからで、連絡があった場合、何か書いてあった場合の対処法です。行事の後の感想や、連絡への質問など簡単に自分で答えられるものは書いて返して構いません。


 その他にも学校での前日の怪我、いじめや人間関係に関するすぐに返信できそうにないことは、その部分をコピーして管理職や学年主任に相談してから、返信しましょう。


 返信のことを考えると、朝、教室に行って連絡帳を全員に出させることとその点検をすることを一番にする方がスムーズです。


 そして、「返信に時間がかかる連絡が来た」場合は、中休み(15分か20分のお休み)中に職員室に持って行ってコピーをとり、報告する。


 その日のうちに返事が難しいようなら、「○時頃、お電話でお返事させていただきます」と言ったリアクションを書いておくことが重要です。


それくらい配慮して対応することが、結局あなたの信頼度につながります。

(2)学校でのトラブルや怪我は連絡を忘れない

 学校で、子供が心身に傷を負ったら、連絡帳ではなく夕方に電話して伝えるのも大切です。



 連絡帳だと子供も見るので、子供に知らせたくないことは保護者には口頭で伝えましょう。


 怪我もかすり傷程度なら、保健室から出る「家庭への連絡」の用紙で良いと思いますが、捻挫とか、首から上の怪我は、すぐ家庭連絡して医療機関の受診を勧めましょう。あくまで管理職や養護教諭の意見を取り入れて。


 このような場合の連絡は、学校によって考えも違うと思いますが、たいてい家庭連絡は鉄則です。

(3)管理職への報連相

 連絡帳で書かれたこと、児童のトラブルや怪我で家庭に連絡したことは管理職にも忘れず伝えましょう。知らなかったでは済まない場合が、後日生じます。


「教えて欲しかった」という管理職は多いです。「これくらいいいだろう」と思わず、話すようにしましょう。これは1ー(1)にも述べたとおりです。


職場では、行事の後に慰労のケーキが!

4 仕事を覚えるにはどうする?

(1)校務分掌の仕事

 授業の他に、校務分掌の仕事も覚えなくてはいけません。自分の得意分野なら、楽しいでしょうが、そうでなかったら、モチベーションが上がりません。


 よくあるのが
・男性に体育主任
・女性に音楽主任
・学年の若い先生が、会計担当

 でしょうか。

自分の得意分野でなくても、「勉強のいい機会をもらった」と受け止め、工夫して取り組むと案外、楽しくなってきます。周りの先生達も頼りにしてくれるでしょう。


若いあなたが生き生きとして働いていると、職場が明るくなります。あなたは太陽になれる可能性を秘めているのです。


(2)行事や専門外の仕事

 入学式や運動会、文化祭に卒業式と学校独自の行事があります。何年生の担任かで、覚えることも変わってきますが、私が先輩から教わったことは、

・入学式や卒業式には、女性の場合ホストはコサージュをつけない。コサージュはゲストがつけるもの。ホストは、ブローチで代用する。

・靴は、革靴を履く。男性は、黒の靴下着用。男女とも礼服を着用する場合が多い。

・運動会で、ホイッスルの合図を送る場合はしっかり吹く(これ初任の時、言われて今でも忘れません)グラウンドは広くて、よく聞こえないし、マイク通したとしても、しっかり拭かないとだらけた感じになってしまうから。

・文化祭は、絵や工作を展示すると思うが、文化祭近くなって作り始めると間に合わないから、1学期から文化祭の展示を考えて図工の作品作りを進めていく。できた作品は、文化祭まで広い部屋にしまっておく。


(3)その他

 ・整理整頓
 これは大事なことなので、あえて言いますが、職員室、教室には教卓がありそこで仕事をします。公共の場は整理整頓が鉄則です。教室内も同様です。


 散らかっていると「だらしがない」印象を与えます。実際、散らかっている人で仕事ができる人を見たことがありません。


 家では、どんなに散らかっていようと学校の自分がよく使う場所は、綺麗にするように心がけましょう。


 文書は、必要なものだけ手元に置き、ファイルにしまうように。特に文書がすぐ増えますからね。


 ・締め切りを守る
 提出文書は、締め切りが過ぎると教育委員会などから催促の電話がきます。毎回、遅れているようだと管理職から指導が入ります。そうならないためにも担当分掌の提出日は守るようにしましょう。

5 プライベートをどうする?

(1)仲間を作る(校内にも、校外にも)

 初任者研修で、同じブループになった人と仲良くなるケースが多いです。その人たちと食事に行ったり、遊びに行ったりしました。気分転換に良かったです。


 今は、オンラインでも相談できるし、ラインの交換もできるし、繋がるツールはたくさんあると思うので、そういったものを活用して仲間を作るといいですね。


幸せな気分に浸れる映画もいいですね。

(2)一人でできる趣味

 仲間はいらないよ、一人の方が気楽でいいという人は、無理に作る必要はないですよね。気を遣うだけだし。一人でできる趣味を続けて、仕事一辺倒にならない時間の過ごし方をしてください。


 映画や観劇、ライブ、ジムや筋トレなど探すと結構あります。そこで話題が共通の仲間ができるかもしれません。


 何にでも興味を持って、知ろうとしたり、関わってみるのは人生にとっても教師生活にとっても重要だと思います。人生が豊かになっていくし、自分が魅力的になっていくはずです。

6 チェックシート

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 それでは、現状を把握するために次の10項目について、チェックしてみましょう。
 OKなら☑️していってください。大丈夫です。誰もみていませんから。

□ 1 わからないことは人に聞く、抵抗なくできる

□2 大事に至らないうちに、主任や管理職に報告している。

□3 公開授業をする際、指導案に書き方を研究主任から聞いてわかっている。

□4 校内や校外の先生の授業を見せてもらい、学びを得た。

□5 連絡帳を点検するシステムを作り、毎日漏らさず点検している。

□6 学校でのケンカやケガなど保護者に伝える必要のあることは、忘れずに連絡している。

□7 校務分掌や行事など自分の役割を果たしている。

□8 相談したり、励まし合ったりする仲間が身近にいる。

□9 趣味など一人の時間も充実している。(ストレス解消には必要)

□10  職員室や教室を常に整理整頓して、仕事をしやすく、快適な環境にしている。

 いかがでしたか?

 とにかく、心身の健康が一番です。若いみなさんの力は、学校にとって、子供達にとって大切なものです。日本の未来を担う重要なパワーです。


 みなさんが元気で心配事がなく、あってもすぐ解消してお仕事ができますよう、願って書きました。


 みなさんのますますご活躍する姿をイメージしています。
 頑張ってください。


 これからも、先生に役立つ記事を書いていくつもりですので、ご縁がありましたらまたお会いしましょう。


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