33歳で二輪免許を取得した私が、「バイク女子」になれなかった話
こんにちは、ママリ編集部・シンママみほです。
約7年前の秋…私は普通自動二輪車の免許を取得しました。
しかし、免許取得後、一度もバイクに乗ることはありませんでした。
おそらく今後も乗ることはないでしょう…。
今回は、私が「バイク女子」になれなかった話を書こうと思います。
乗ろうとすると「乗れない」二輪車
二輪免許を取ろうと思ったのは、前夫が公私共にバイクに乗っていたことがきっかけでした。当時は「仕事について理解したい」という気持ちと、「一緒にツーリングでもしたいな」という気持ちがありました。
しかし、私がバイクに乗ろうとすると、なぜか「乗れない」現象がことごとく起こることに…。
①教官による謎のテスト
教習所に行ったところ、教官は私をみて「うーん」と悩み始めました。
「あなたは乗れないんじゃないかなー」と言うのです。
私は低身長ですが、私くらいの身長でバイクに乗っている女の人はたくさんいます。不思議に思っていると、「その倒れた大型車を自力で起こせたら入学を認める」と言うのです…。
力は強い方だったので、なんとか自力で起こすことができ、入学は認められます。でも、「まさか起こせるとは思わなかった」と言われたことから、諦めさせたかったのかもしれませんね。
その後、思わぬことが判明します。
②妊娠が発覚
入学申し込みをした1週間後に妊娠が判明。一度も乗らずに教習を止めることに…。
③教官のセクハラ事件
それから2年くらいは子育てで手一杯でした。ある時、教習に通えるタイミングができ、教習に通うことに…(最初の教習所とは違うところです)。
しかし、2回目の教習で初めて会った教官に、ひどいセクハラを受けてしまいます。しかも、ちょうどその現場を目撃した前夫が激怒…。その教官(教習所)とモメる事態に…。
私もショックで半年近く教習をお休みし、「もう免許取るのやめようかな」と思っていました。
④免許取得も乗ろうとすると「乗れない」!
その後、いろいろと話し合い、気持ちも落ち着いてきた頃、取りあえず免許は取ろうということに…(もちろんセクハラ教官は外してもらいました)。
33歳の時に無事に免許を取得。しかし、乗ろうと思っていた日に嵐が来たり、一時保育の先生が風邪をひいて娘を預けられなかったり…。
何度も乗ろうとした日に限って「乗れない」ことが起こりました。
⑤家を購入することになり、バイクが買えない
そうこうしている内に実家近くにいい物件を見つけ、家を購入。頭金やら引っ越しやらで物入りになり、バイクを買うどころではなくなりました。
思えば、みんなから止められていた…
バイクに乗ろうとするとことごとく何か起きて、乗るタイミングがなかったのですが、思えばいろんな人に遠回しに止められていたような気がします。
前職で働いていたバイク女子の先輩には、「みほさんはバイクは乗らない方がいいかもね」と意味深なことを言われ、最初に行った教習所の教官にも「あなたは乗れないんじゃないか」と言われました。
さらに、免許試験に合格した時も、教官に「ああ、娘はまだ小さいのに、かわいそうだな…。短い人生だったね」と、なぜかあたかも死ぬ前提のような発言をされました…(汗)
教官は毒舌な方だったとはいえ、その目は本気と書いて「マジ」でした…。
彼らは多くの人を見てきたからこそ、私には「乗らない方がいい」という何か直感のようなものを感じたのかもしれませんね。
(ちなみにいつも安全運転ですよ!笑)
時には叶えなくていい願いだってある
ことごとく乗れなかったバイク…。ツーリングに行ってみたかったなという気持ちは心のどこかにはありますが、今はもう「乗ろう」という気持ちにはなりません。
「せっかく免許を持ってるのに」と言われることもありますが、「叶えなくていい願い」もあるんじゃないかと思っています。
誰しも心の中に大なり小なり「願い」があるかと思います。でも、その願いが叶った先にある未来が、自分にとって周囲にとって本当に「幸せ」なのかはまた別の話ですよね。
私が「バイクに乗ってみたい」と思ったのは、「願い」というよりも、単なる「好奇心」だったような気がします。
でも、「好奇心」で乗るには、あまりにも重い「命」がそのてんびんには乗っていたのかなと…。当時はその覚悟も足りていなかったように思います。
結局、私は「バイク女子」にはなれなかった…というより、「バイク女子」にはならなかった。
「叶えなくてもいい願い」で迷うことがあれば、「本当にそれは叶えたい願いなのか」自問自答することも大切ですね。
皆さんは、自分の心の中に「叶えなくてもいい願い」ってありませんか?
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