ちょっとモヤモヤする…困っている子どもへの対応について
ママリ編集部の湯浅です。僕は40代既婚の子どもなし男性で、ラベリングされるとしたらいわゆる典型的な「おじさんサラリーマン」です。
子育て世帯を対象とした「ママリ」というサービスの成長を仕事としているので、妊活、妊娠、出産、育児に関わる方々の生活には非常に興味を持って情報収集しています(それが仕事ですからね!)。
4月になって子どもが新たに小学校に入学したり、幼稚園や保育園に入園したりと、親としては特に心配な時期ですよね。無事に通学・通園しているかとか、ちゃんと帰って来れるかとか、不審者についていかないかとか…。下記のような怖いニュースもたくさんありますしね。
(「白髪交じりのはげ頭」はタイトルに悪意がありすぎて編集部のプロフェッショナリズムを疑いたくなりますが…)
ママリでも体験談漫画を多数掲載
何より大事な子どもとの日々を毎日安全に過ごしてほしいので、僕が担当しているママリでも親のヒヤリハット体験は比較的多めに漫画という形で掲載しています。「誰にでもあり得ることだから、気をつけてね!」というメッセージを、できるだけ読みやすい漫画として紹介しているんですね。
こういった情報を配信している側の人間が言うのも変な話なのですが、ちょっとモヤモヤすることもあります…。今日はそんなことについて書いてみます。
※不審者に気をつけなくてもいいって話では全くないです。むしろ引き続き気をつけてください!
連休中にモールで見かけた「迷子かも?」って子
連休中に混んでいた大型モールで4歳くらいの子が「ママー」って泣いていた場面に遭遇して足が止まりました。
僕が見る限り周辺に親っぽい人がいなくて、ちょっと心配になったんです。
意外とあるあるだと思います。
本当は泣いているその子に「大丈夫?」って声をかけたかった…。
「ママ・パパはどこ?」って聞くことさえできれば、迷子かどうかわかりますしね。
でも冷静に考えたら、子どもが泣く理由なんていくらでもありますからね…。駄々をこねている子どもに対して、あえて無視して距離をとる対応は親としてあるある。見知らぬ子の親の顔なんてわからないので、意外と近くにいるかもしれないですしね。
みなさんならどうします?
申し訳ないけど、僕はその子に声をかけられなかった…。
最悪のシナリオは想像できた
4歳くらいの子にとってモールはあまりにも大きな場所ですし、とにかく人は多いし、本当に迷子だったらその子は不安で仕方ないと思う。
子どもの目線は大人の半分くらいの高さ。視界は狭いですし、見上げても見上げても知らない大人だらけなのかもしれない。親の顔を探すだけでも大変なはず…。
下手したら本当に悪意のある大人が先に声をかけちゃうかもしれない。でもその子は不安で不安で仕方ないからそんな大人に頼っちゃうかもしれない。付いていっちゃうかもしれない…。
そんなことくらいは想像できました。
僕は迷子かもしれない子どもを放置した
それでも僕は声をかけることができなかった。
だって、1人でモールに来ている40代男性ってもう不審者のステレオタイプど真ん中ですもん。善意や悪意って外見ではわからない。
だから…
「もしご両親が近くで見守っていたら…」と想像したら、不審者扱いされそうなのが怖かったんですよね。最悪通報されるかもしれないですし、自意識過剰かもしれませんが「子育てメディア「ママリ」編集担当の湯浅氏が子どもに声をかけ事情聴取」とかってメディアに書かれたら今後まともに仕事できなくなりそうだし…。
記事タイトルがイメージできちゃうのは仕事病ですね…。ちょっと言い過ぎましたけど…。
結局保身で迷子かもしれない4歳児を放置しました。
困っている子どもに声をかけられない大人は約4人に1人
でも困っているかもしれない子どもに対して「何もしない」という選択をする大人は僕だけじゃないみたいなんです…。
これってなんとかならないのでしょうか。
僕にできることってなんだろうなって考えることがすごく増えてきましたがまだ正解にたどり着けていません。
本当に迷子だったその子に何かあったら、僕があのタイミングで声をかけてたら、って後悔するようなことがもしあったら、僕はそれはそれで耐えられない。
専門家からのヒントもあるようなのですが、正直あまり参考にならないんです。
「過ぎたお節介」ってどこからでしょうか?「プライバシーに関わることには立ち入らない」って子どもの名前を聞いたらアウトなのでしょうか?迷子かもしれないのに?
色々難しいですね。
遠くから見守ることにしてみた(それはそれで十分怪しいけど…)
結局遠くからその子が大丈夫だったかどうか確認してから先に進みました。無事ママに会えたようだったので一件落着です!!
でも、そこまでに10分くらいかかり、遠くからひっそり見守っていました。でもそれはそれで怪しいから、ウィンドウショッピングをしているふりをしながらその子を見てました(それが一番怪しいのかも…)。
でも、本当にその子に何かあったら、何かあったことを事後にニュースで読んだりしたら…。多分自分を許せないと思うから。
子どもと親を守るために周りができることってなんだろう
ママリの編集担当としてヒヤリハット体験を共有することでご両親の負担軽減になればと思っている反面、そんな体験共有がご両親以外のサポートを阻害しているかもしれないというなんとも言えない矛盾があるんですよね。
わかってもらえますか。
困っている見知らぬ子どもに手を差し伸べるどころか、知らぬふりをして避けて通る大人だらけの社会ってなんか息苦しいですね。
僕はまだ正解を見つけられていないのですが、とりあえず今は何か不安を感じたら、少し遠くから見守ることにしています。
今僕ができることはそこまでかなって思います。
みんなどうしているんでしょう。興味あります。
よければママリの漫画も見てみてください!
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