「結婚したい」という抱負を掲げた友達の話 :映画『美人が婚活してみたら』
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「私、結婚したい!」
昨年末、仲の良い女友達と2020年の抱負について話していた時のこと。彼女は意気揚々と宣言していた。
肝心なことは「する」ではなく、「したい」ということだ。彼女には彼氏がいなかった。
彼女は決してモテないわけではない。明るくて、気遣いも、仕事もできる。そして美人である。それなのに結婚の気配どころか、彼氏すらいない。
ついつい「美人だから彼氏がいる。すぐに結婚できる」と思ってしまうが、結婚できない人もいるのだ。
どうしたら彼女のような美人が結婚できるのだろう。
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美人の婚活に必要な考え方を教えてくれた映画がある。
『美人が婚活してみたら』だ。
(amazon.co.jpより)
婚活を始めた美人・タカコが、婚活サイトで出会った女性慣れしていない草食系の優男・園木と、婚活パーティーで出会った女性慣れしたバツイチ歯医者のイケメン・矢田部の間で揺れ動きながら、結婚を目指すお話。
そこでネタバレをしながら美人が婚活してみたら、どんな結果になったのかを紹介する。
美人な私ならすぐに結婚できる。婚活当初はそう思っていたタカコだが、なかなか上手くいかない。
頑張りの末、ようやくイイ感じになったのは二人の正反対な男性。草食系の園木と肉食系の矢田部だ。
優しい園木と結婚すれば幸せな結婚生活になりそうだが、男性として惹かれるのはちょっとキケンな香りがする矢田部。
タカコは二人の間で激しく悩む。
婚活の一部始終を知るのは親友のケイコ。ケイコは結婚して義母と3人で暮らしているが、幸せな生活を送ってはいなかった。
始めは親身に応援していたケイコも、「結婚さえすれば幸せ」というタカコの甘い考えを聞いてブチ切れ、二人は大喧嘩する。
ケイコに見限られ、園木と矢田部に翻弄されるタカコが出した答えは・・・。
結局、どちらの男も断ることにしたタカコ。
婚活を通じて彼女が気が付いたことは、「自分が人生で大切にしていること」についてだった。
本来、結婚は人生を豊かにする一つの「選択肢」に過ぎない。自分が「人生で何を大切にしている」かがわからないと、そのことを忘れてしまう。
でもこれはもはや美人かどうかは関係なく、誰にでも当てはまる話だ。
「したい」ではなく、「している」ことが人生を決定していく。
自分の人生で何を大切にしているか。そのことが解っているだろうか?
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そんな話を女友達にしようと思ったところ、「今の仕事がめちゃくちゃ楽しい!」と、今度はさっきより熱く語りだしたので止めといた。そう、彼女は昔から仕事人間だ。彼氏が出来ない一番の原因はこれだった。
でもそれならそれで良い。「したい」ことよりも、「している」ことの方が抱負として似つかわしい。
2020年も彼女の抱負は「結婚」ではなく、「仕事」になりそうだ。
編集:円(えん)
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