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本当に、冷蔵庫は必要だろうか?

今回の日刊かきあつめテーマは「#素朴な疑問」だ。

先日、我が家に冷蔵庫がやってきた。それまでかれこれ3年ほど冷蔵庫が無い生活を送っていた。(たまたま友人から譲り受けることで、無冷蔵庫生活は終わりを迎えた。)


別に冷蔵庫が無くて困っているワケではなかった。

ただ冷蔵庫が家に無いことを話すと、必ず「えー、冷蔵庫はあった方いいよ~」と言われる。冷蔵庫が無いことよりも、無いことを説明することに困ることが多かった。

実際、大流行の新型ウィルス禍中であっても、冷蔵庫が無くて困ったことはない。お腹が空けばコンビニやスーパーに行けば良い。何なら禍中のせいで、テイクアウトが出来るお店も増えた。

ちなみに、せっかく手に入った冷蔵庫だが、ほとんど機能していない。今入っているものは、2リットルの麦茶とコーラ、消臭用の備長炭だけである。

果たして本当に、冷蔵庫は必要だろうか?


・・・なんてことを、話してもきっと否定するだろう。

ただそういう人にこそ映画『365日のシンプルライフ』を見てほしいのである。

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この映画の主人公ペトリは、彼女にフラれたことをきっかけに、自分にとっての本当の幸せを見つけるために「ある実験」を実施する。

ルールは4つ。
①自分の持ちモノを全て倉庫に預ける(服も全て)
②1日に1回だけ倉庫からモノを持って来る
③1年間、続ける
④1年間、何も買わない

この映画は、監督・脚本・主演、全てペトリ本人である。正直、意味不明すぎて私には彼の思考が理解できなかった。

ただ唯一、彼が言った「冷蔵庫はなくても平気だよ」発言だけは、世界で数少ない理解者だと思う。

映画の中では、そう発言したペトリに母親すら呆れる始末。いや・・・わかる・・・私にはわかるぞおおお。


この映画を観ていると冷蔵庫をはじめ、必要だと思い込んでいる多くのものは無くても何とかなることに気が付く。しかしそれは、一人で生きていくのであれば、だ。

仕事をしたり、友人と会ったり、好きな人とデートをしたり。人に会うことが増える度に、必要なものは増えていく。

ペトリの365日を見ているうちに、沢山のモノが人生を豊かにするのではなく、豊かな人生に沢山のモノが必要なのだと気が付くだろう。


現在はアマゾンプライム他、様々な動画配信サービスで視聴できる。
ぜひ冷蔵庫が無いペトリの生活をご覧になってはいかがだろうか?


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