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自分の機嫌は自分で取れるようになる

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。

今回のテーマは「#若者に向けたメッセージ」です。

明日から新社会人の皆様、おめでとうございます。

私は社会人になってちょうど10年が経ちました。この10年は色々なことがあり、新社会人になった時には想像していなかったことが沢山ありました。その度に色々なメッセージに支えられて、少しずつ前に進んできたと思います。

自分がやりたいと思ったことをやる、とか
目の前の与えられた仕事をきちんとやる、とか
誠実にする、素直で謙虚で感謝して生きる、とか

若い人たちに伝えたい素晴らしいメッセージは沢山ありますが、
その中でも特に伝えたいことは「自分の機嫌は自分で取れるようになれ」ということです。

「自分の機嫌を取る」とは、自分の感情がネガティブや不機嫌になってしまった時に、ニュートラルな状態にまで持っていける術のことです。
一見簡単そうな話にも見えるかと思いますが、これが出来ない人が意外と多い。

自分で機嫌が取れないと、自分の機嫌を良くするために他人に依存したり、他人を傷つけたり。いつまでも他人を頼らなくてはいけません。

実際、若い時は良いんです。未熟で可愛いね、とか思われますから。ただ大人になってからも、自分で自分の機嫌を取れないのは、みっともなく目も当てられません。結果的に周囲とのコミュニケーションが上手くいかず、孤立してしまったり、仕事やプライベートが上手くいかない、という様子を目にします。

なので若い人にはいち早く「自分の機嫌は自分で取れる」ようになってほしいのです。

では自分の機嫌を自分で取る術はどのように身に着けられるのか。
大事なことは「自己認知」と「世界との距離感」ではないかと思うのですが、言葉で説明するよりも、この映画を観た方が早いでしょう。

『PERFECT DAYS』

東京・渋⾕でトイレ清掃員として働く平⼭(役所広司)は、静かに淡々とした⽇々を⽣きていた。同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、同じように働いた。その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていた。その⽣き⽅は美しくすらあった。男は⽊々を愛していた。⽊々がつくる⽊漏れ⽇に⽬を細めた。そんな男の⽇々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を⼩さく揺らした。

Filmarksあらすじより

凄く話題になった映画なので、既に観た人も多いでしょう。まだ観ていない人もあらすじから、大きな起伏があるような映画ではなく、淡々と日々を噛みしめるような落ち着いた作品だと分かったのではないでしょうか。

彼の生活は丁寧で心地よく憧れる人もいれば、美しすぎて浮世離れしていて不快に感じる人もいるようです。

主人公の男・平⼭さんは「PERFECT」からほど遠い、どちらかというと俗っぽい男です。嫌なことがあれば声を荒げて怒るし、嬉しいことがあれば鼻歌も歌うし、悲しいことがあればヤケ酒もする。映像とは裏腹に、感情の起伏は激しい映画です。

それでも落ち着いた映画に見えるのは(映像的な手法云々は一旦横に置いて)、平山さんが自分の機嫌は自分で取れるタイプだからではないでしょうか。
彼は、日頃から自分をコントロールして「自己認知」に努めようとしています。そして度々現れる睡眠のシーン。夢の中で今日起きた出来事を自分的に取り直す、「世界との距離感」を測りなおしているように見えます。だから翌朝も機嫌が悪いということがないのでしょう。

自分の機嫌を取る術は、十人十色、人それぞれです。生活する中で意識をしていくと、だんだんと分かるかもしれません。まずは平山さんを参考にして、真似してみるのも良いかもしれませんね!




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