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穏やかに殺伐としている

金曜日の夜に早く帰宅できたので、明日も仕事の人のことを片隅で考えながら、来週に食べるお弁当のおかずをせっせと作って冷凍した。
春は色々うるさくなる。アクティブに動きたくなる一方で、心も大きく動きがちで、思ったより消耗したなぁと夜に振り返ることが多い。

やること全部やって、布団に雪崩れ込んだ。
疲れているはずなのに夜眠れなかったから映画を観た。
根が中途半端に真面目なので、2時以降に起きているだけでドキドキしてしまう。そんなうぶさをまだ兼ね備えている。
映像が綺麗なだけの映画だった。やっぱり原作読んでからの方がよかったんかもなあ〜無理やりにでも早く寝ればよかったなあ〜…と後悔するかしないか微妙なラインの満足度だった。
批評を覚えてしまったことに少し悲しく思いながら眠った。

勝ち負けの話じゃないのに勝手に戦いだと思ってしまうし、戦うなら勝ちが欲しいし、とはいえ勝つには自分の手持ちじゃ全然足りないことを嘆いている。
なので、公式戦に持って行かずに、自分の心の中で密かに戦わせる。私のフィールドなら私は勝てる。
誰かを傷つけたく無いから優しいのではなく、不用意に攻撃されたくないから、私は優しい人間でいることを戦略としているのかもしれない。
笑って受容したふりをしながら、心の中で裁判を起こして、そして勝手に人を見下すことがある。
それでも優しさすら出せない日があって、そんな日は自分にも優しくできないか異常に甘くなる。

他人に絶望したり軽蔑したりすることは、なるべく減らす努力はこれからもするとして、それでも、個性的に人が創造されているかぎりその気持ちはゼロには出来ないのかもしれない。
そうであれば、せめて表面上はあり得ないくらい底無しに優しくなりたい。

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