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PTAは、親には何を残すのだろう

子どもたちの学校のPTA行事には、できる限り参加してきた。
役員だって、何度やったかわからない。

PTAを一緒にやった人の中には、苦手な人もいたし、仲良くなれた人もいたし、仲が良かったのにPTAをやったことでギクシャクしてしまった人もいた。

子ども時代、学生時代を経て、社会人となった頃には、なんだか人間関係に疲れ果てていた…。

結婚して専業主婦になり、世の中から少し距離を置いた。
そうして、嫌いな人とは関わらなくてもいい生活をおくるうちに、疲れた心も少しずつ癒されていったように思う。

でも、子どもを産んだら、社会と関わらないわけにはいかなかった。

また人間関係の渦の中へ、逆戻り。

子どもが同い年、とか、たまたま同じ地区に住んでいる、というだけの縁で、子どもがいなければ絶対に関わらなかったような人たちと、「ママ友」として付き合い、PTAもこなしてきた。

10年以上保護者をやっていて、だいぶ慣れたつもりだけれど、それでもやっぱり、PTA行事や役員仕事の日は、かなりテンションを上げて頑張っているようで、目立った嫌なことがなかった日でも、いやむしろ、楽しいおしゃべりや有益な学びがあった時でさえ、帰ってくるとグッタリと疲れてしまう。

子どものために集まる組織のはずなのに、帰宅後は子どもの世話どころではないほどに疲れてしまうPTAって、何なんだろうな。

「子どもたちのため」という大義名分のもとに親たちに課される、いろんな行事や仕事…。

出会えて良かったご縁もあれば、残念ながら無くなってしまったご縁もある。

勉強になったと思えたこともあれば、「何だったんだ、あれは?」としか思えなかったこともある。

全部やり遂げた時、親には果たして何が残るのだろうか。

「あれはあれで良い時代だった。」と、後で思い返せるように、今を積み重ねていきたいとは思っているけれど。


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