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小学校入学準備-共働き家庭のための学童保育入門

私立小学校の入試も山場が終わり、そろそろ就学前検診や学童保育の申し込みなどもひととおり済んだころでしょうか?

保育園児家庭も幼稚園共働き家庭も、小1の壁に戦々恐々としている頃かと思います。習いごとやキッズケータイのことなど書いておきたいことが山ほどありますが、これから学童保育を検討する年中さん以下のご家庭にも参考になればと思い書いていきます。

とにかく学童保育は、公設、民営含めて、地域差がありますので、お住まいの地域や自治体でどのような仕組みになっているのかを必ずお調べになることが、小学校受験するご家庭もしないご家庭も重要です。そして、進学する学校とその校区によっても違いがありますので、国私立の場合も公立の場合も学校の制度と管轄する自治体の制度をしっかりと把握してください。

ちなみにここでお話しする学童保育とは、放課後児童健全育成事業に関するもので厚生労働省の所管になります。

☆学校併設型

学校併設型(公立校)の場合、区市町村が運営母体のところと、区市町村が補助を出しているが運営は民間に任せている公設民営のところがあります。どちらも就労などで保護者が日中家に居られないご家庭向けのものなので、補助が出ている限り就労状況などにより審査があります。保育園児家庭にとっては苦労した保活に続く、気を揉むものです。公設の場合定員などにより、1-3年生まで、もしくは1-2年生の低学年優先になり、途中で出されてしまうケースもあるようです。自治体によっては、出席率ですでに在籍している児童でも次年度継続の要件を決めているところもあります。

また、全児童放課後事業の一環として、学童保育ではなく、放課後預かりの形式をとっているものがあります。いわゆる全児童対策事業 と呼ばれるもので、こちらは文部科学省の所管なんですね。

分かりにくいですが、東京都のホームページではその違いが分かりやすく出ています。

全児童というだけに1-6年生までのところが多いので、全児童があるから大丈夫、と思わずに、共働きのかたも入学を機にこれからお仕事を再開しようと思われているかたも、それぞれの違いをよく調べてから準備を整えましょう。

保育園や幼稚園の預かりなどをフルに利用していたご家庭は、全児童型では不都合だったり行き届かないことも多いと思うので、まずは学童保育の利用申請をしておくことをお勧めします。

☆学校併設型でない学童保育

自治体によっては、学校に場所が確保できず、学校以外の児童館や別の自治体の施設(公民館のようなところ)に開設しているところもあります。この場合も公設と公設民営がありますが、学校併設型と同様に、自治体から補助が出ている場合は審査があります。自治体のホームページなどで確認ができます。

学校併設型でない学校から距離がある場合は、一年生の初めのうちは学童指導員が学校までお迎えに来てくださることがほとんどです。しばらくして慣れたら、同じ学校から同じ学童に向かう子たちが一緒に下校するので、学校併設型がなかったり、入れなかったりしても安心です。

また学校併設型でない場合は、国私立校に通う児童も在籍することができる場合もあります。(各自治体にご確認ください)

一年次の学校入学時の学校から学童までの送迎はありませんが、国私立校の場合は入学時は保護者もしくは代わる人の送迎が求められますので、学校から学童まで決まったシッターさんや両親以外の家族にお願いするご家庭もあります。地元のお友だちと継続的に顔を合わせることが出来るので、子どもにとっては、安らぎの場所になることが多いです。

☆民間学童

一方、就労状況に関係なく利用できるのが民間学童です。自治体の補助もなく、金額も利用する学童により異なりますが、同じ施設内で習いごとができたり、送迎サービスがあったり、夕食の提供があるところもあります。通う学校とご自宅の近くで利便性のあるところをいくつか見学して、ご家庭のライフスタイルに合うところを自治体の学童保育の利用申請の前に申し込んでおくと良いでしょう。年中期から予約制度があるところもあります。民間学童は費用はかかりますが、単発の利用や長期休暇の際にイベントや宿泊行事、昼食を用意しているところもあり、保育園時代には考える必要のなかった、長期休暇のこどもの過ごしかたについても助けになるものが多々あります。

フレキシブルで利用はしやすいですが、国私立校では、民間学童の学校への送迎サービス(とくに車の場合)の利用を認めていないところもあります。こちらは入学前に学校と学童それぞれに確認しましょう。

☆アフタースクール

私立学校でもアフタースクールを開設しているところが増えてきました。こちらも民間学童と同じく就労状況に関係なく利用することができます。学校内併設な上に、学校の指導方針と連携しているので、安心して利用できます。学校のお友だちや先輩後輩との繋がりが強くなるので、毎日利用しなくても在籍する価値があります。

これから入学を控えているかたに少しでもご参考になれば嬉しいです。





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