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傘がない

昨日は激しい風雨だった。その中を出かける必要があったのだが、傘がないことにはたと気づいた。避寒中のホテルに持ってきていなかったのだ。どこにでも車で出かけるから、多少の雨なら傘を持ってでかけることがそもそもない。が、ここに傘を持ってこなかったのは、北国では冬には雨が降らないからだ。気温が低いので、冬に降るのは雪。雨にはならずに雪になるからなのだ。

そんなことを考えながら、出かけたのだが、車に乗り込むまでにすでに濡れたし、出先でもほんのわずかの距離を小走りするだけなのに、結構濡れてしまった。

馬も

傘がないのは人間だけでなく、放牧中の馬も同じだ。風雨が激しかったので、放牧しない牧場が結構多かったと思うが、愛馬がお世話になっている牧場では基本、どんな天気でも放牧をする。

昨日は仕事が混んでいて、なおかつ愛馬は今、歩様がおかしいために休養中のため、乗る事ができないこともあって、会いに行かれなかった。窓に打ち付ける雨を見つめては、今放牧されているのかなぁなどと思っていた。

ようやく

今朝は曇っていたが、次第に晴れて、気温も高め。といっても、6℃とか7℃なのだが、ものすごく暖かく感じて、上着を脱ぐ人続出。冬の間、皆のことを一番上に来ているジャケットで認識しているので、急に遠目に誰だかわからない現象が起こる。サイズ的にも、ダウンとかで膨らんで見えていたので、シュッと細身のあそこの人は誰だろう? となる。

東京にいるときは8℃を下回ると寒くて震えていたのに、軽井沢に住んでマイナス6℃を下回ると耐え難い寒さという基準に変わった。寒い冬を越すから、プラスの1℃でも寒さが緩んだと思うのだから、慣れと言うか、環境によって暑さや寒さの感覚って違うものだなぁとつくづく思う。

愛馬を1週間休ませて、乗ってみたのが水曜日。相変わらず右前脚をかばうような走りで、すぐに下馬。獣医さんや装蹄師の方にも見てもらったのが木曜日。原因が特定できないけれど、まだ少しかばっており、それで昨日金曜日も休んだ。そして今日、土曜日に乗ってみたのだが、まだ少し変かなぁという程度。なので、常歩と速歩のみ。しばらくこんな感じの軽い練習で様子を見ることにした。

歩様を見つめる獣医さん、装蹄師さん。

練習を終えて、手入れをして馬着を着せたとき、あれっと思った。妙に馬着がきれいなのだ。12月からずっと着たままだし、それでゴロンとするので、泥がこびりつき、時にはボロもついていたりするので(馬はボロを避けて寝るとかはしないので、寝転がったところにボロがあれば、もれなくついてくるんです)、3月末ともなると、非常に汚れているわけです。

最初、お世話をしてくれているMさんがあまりにも汚いから洗ってくれたのかなぁと思ったのだが、そうか、昨日の激しい風雨に晒されていたから、シャワーでも浴びたかのように、全体的にすっかり汚れが落ちたんだな、と気づいた。放牧されていたんだね。間もなく、馬着も脱がすことになると思うが、思いがけずきれいになっていて、心なしかすっきり。それにやっぱり雨が降るということは春になったということだから、うれしくてウキウキ。

馬着がきれい!
これでもすごくきれいなんです。てっぺんの背中の部分はオリジナルの色がちょっとわかるかも。灰色ではなく青い馬着なんです


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