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あかり野牧場

子馬の成長は早い。馬服が大きくて子馬の小ささが際立つ感じだったのにもうピッタリフィット。中学の入学式での制服が、どんどんぶかぶか感がなくなって行くのを早回しで見ているようだ。

今日も浦河は雪が降り、また真っ白。水分が多い重たい雪で寒くない。暴風雪警報が出ていたけれど、風はそこまででもなかった。隣の隣の町である襟裳岬では記録的な風が吹いたらしい。

道路の雪がすぐシャーベット状になる

図書館でたまたま見つけた『あかり野牧場』が面白かった。日高地方の家族経営の小さな生産牧場の話で、フィクションなのだが、かなりリアル。社台ファームや実際に日高地方の牧場に話を聞いて書いている。今の競馬界、特に生産牧場を肌で感じるような小説だと思った。

隣の牧場の話のよう

会話が軽快でとても楽しいのだけれど、それがまさに地元の方々の喋り方そのもの。昨日どこかで耳にした会話のような気がしてくる。北海道はアイヌの人以外、基本移住して来た人々の集まりなので、方言というほどの訛りはないが、何代も北海道に住んでいる地元の方同士の会話は東京では聞かない単語も出てくるし、独特の言い回しもある。それがこの本ではいい味を出している。

話の展開は漫画のようで、ドキドキハラハラ、ほろっとさせられる話もあって、一気に読んだ。騎手の話もすごく良かった。楽しませてもらった。

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