2023/4/2-4/22 だからお洒落ができない
妊娠出産は私にとって一つのカタルシスだったように思う。
産む以前の私はこうだ。
自分には汚い格好がお似合いさ‥給料だって安かったけどむしろ身の丈にあっている‥肌もアトピーあって弱くて荒れがちだけど、こんなもんでしょ私なんか‥
という常に語尾に‥がついているようなテンションで、寂しげな微笑みをたたえている女(ギャグではない)だった。
可愛い洋服やきれいな洋服、着たい‥!!しかし着ることができない。
上記の湿っぽい自意識が邪魔してくる。
1000円くらいのコスメでも買うかめちゃめちゃ迷う。しかもたいてい買わない。欲しい気持ちがあるけど、あんまり使わないかも‥好きな色だけど似合わないかも‥そもそも鏡をみたくねえ‥肌の状態を確認したくねぇ‥
‥じゃあ、買わなくていいのだ!
となり、ホッとする気持ちすらあった。この気持ちがなんなのか誰か教えてほしい。
卑屈な根性と清貧さに美徳を見出す謎のナルシズム、これって一体なんなの!??自己犠牲的な陶酔!?わからん。
それが産んでからはこうだ。
お洒落してえ!!!!
うまいもん食いてえ!!!
でもまず痩せたい!!
もっと金が欲しい!!!
褒められてえ!!!
よくわからんが成功してえ!!
という欲求に次ぐ欲求が湧いてきて
私、生きてる!!!!!
という爽快な気持ちになっている。そうか欲求を抑えることよりも満たすことのほうが楽しいことだったんだ!湧き出る欲求を1つづつ満たしていくことが人生だったんじゃないのか!?あたりまえ〜!!アラサーでやっとやっと気がついた。
しかも好きなようにしていても誰にも怒られないじゃん。文句を言われない。夫もそう、義実家もそう。実家の連中は怒っている、かもしれない!
でもそんなん知らねえ〜〜🤪
今までジメジメ湿っぽかった心がカラリと乾いて爽やかな風が吹いた。
そのせいで失ってしまったものもあるかもしれないが、ま、それはそれとする
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