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これからの活動テーマは“幸せの種まき”。幸福な人を増やしたいと感じる人生にたどり着いた理由

大阪・昭和町にあるレンタルルーム「つながるーむ」。その名の通り、この場所を活用し、多くの人々のご縁がつながり、ここでの出会いがそれぞれの人生を豊かにするように。そんな思いが込められたレンタルルームの代表・文珠しづさんにインタビューしました。

アナウンサーの夢破れた10代

――しづさんのお仕事について教えてください。

「つながるーむ」を経営しながら、トマティスを使った聴覚トレーニングや、アロマセラピスト、ヒプノセラピストとして活動しています。

―いろいろな資格をお持ちなんですね。どのようにその資格を取得することになったのかなども含め、これまでの人生を振り返りたいと思います。まず、10代のしづさんのお話を聞かせてください。

10代の私は、アナウンサーを夢見て大阪芸大のアナウンスコースに入学しました。ところが、アナウンサーという職業に欠かせない“人前で話す”ということが苦手で、授業を受けるたびに、イヤだ……。恥ずかしいという気持ちが大きくなっていきました。そんな中、大学3年生のときに、「君は滑舌が悪いから、アナウンスコースはやめたほうがいいよ」と教授から言われたことをきっかけに、広告コースへ移りました。本当は、大学を辞めようと考えましたが、両親に反対されてしまったので仕方なく……。アナウンサーの夢はそこで呆気なく敗れました。

――今のしづさんからはあまり想像できない理由ですね。きっと、その後の人生の中で、今のしずさんに変化するきっかけがあるのでしょう。その話は、この後に深堀りするとして……。アナウンサーの夢破れたしづさんは、次に何を目指したのですか?

広告コースに移ったのはいいのですが、全くやりたいことではないのでとにかくやる気が起きないんです。就職活動をしなくてはいけないのに、広告の仕事がやりたくなさすぎて行動できない(笑)。そんなとき、図書館で運命の本と出会うんです。

――運命の本!? それはなんですか?

「救急救命士」の本です。父親が医療関係者ということもあり、昔から医療に興味がありました。そして私は、9月9日生まれ。「9月9日=救急」。これは絶対、運命やん!って (笑)。両親を説得して、海老名にある救急救命士の専門学校に2年通いました。

――すごい方向転換と行動力ですね(笑)。その後、救急救命士になったのですか?

私のダメなところは、下調べが甘いところです。救急救命士って、地方公務員にならないといけないんですよね。勢いで専門学校に入ったけど、地方公務員は絶対にはなりたくなくて……。だって、旅行に行きたいし、一か所にずっと住むなんて絶対イヤ! ということで、学んだことを活かす他の道を探した結果、ツアコンにたどり着きました。

――ツアコン! これまたすごい方向転換ですね。

ツアーに参加する人の中には高齢者も多いので、私が持っている資格が役立つと思ったんです。でも、ツアコンの現実を見ると、お客さんの命を預かるってものすごいプレッシャーだなと感じました。人の命を守る仕事はきつい、これは無理や……と。

アロマや自然療法を学んだイギリス時代

――しづさん、自分の気持ちにものすごく正直に生きていて良いですね(笑)。

そうでしょ?(笑)。それで、仕事の閑散期にバックパッカーでタイに行ったんです。そこでイギリス人の男性と知り合って、3か月一緒に住みました。そして、彼のビザが切れるというタイミングでイギリスについていって、そこから8年イギリスに住みました。彼とは最初の3年でお別れしたんですけどね(笑)。

――タイ旅行からのイギリス移住。破天荒すぎる(笑)。このイギリスでの生活が、今のしづさんのお仕事につながっているんですよね?

もともと体に関することに興味があったので、イギリスではアロマや自然療法、レイキを学びました。アロマを学んだ理由は、父からの教えが影響していると思います。父は人間の治癒力を信じている人で、人間の体の基本は、食事、睡眠、規則正しい生活と常々言っていました。アロマは、自然と融合しながら免疫を上げてくれるものなので、海外では薬と同じように扱われています。香りも好きだし、すごく自分に合っていると思ったんです。

――イギリスでの生活はしづさんにとって、どんなものでしたか?

イギリスは、私にすごく合っていました。何より、海外で外国人として住んでいることが楽だったんです。自分らしくいられるというのかな。日本って、会話が遠回しじゃないですか。それに比べて英語はダイレクト。それが良かったんですよね。素でいられる上に、日本人気質があるからめっちゃ良い人に見られるというメリットもありました(笑)。

――日本にいるときは、素でいられなかったんですか?

いられなかったですね。私の苗字は珍しいので地元で目立つんです。親からも「ちゃんとしなさい」と言われ続けて育ったので常に窮屈さを感じていました。でも、海外に行ったらそんなの関係ないから自分全開! という感じでいられることが心地よかったです。

――初めて自分らしく生きられると感じた場所がイギリスだったんですね。

でも、いろいろあってイギリスの生活もだんだんしんどくなっていきました。そのタイミングで、イギリスに行くきっかけになった彼から、「しづ、カンボジアにおいでよ」と連絡が来たのでカンボジアに行ったんです。

自分が好きなことだけやってきた20代、30代


――またその彼が登場! そして、カンボジアへ! その彼のお役目はなんなのでしょうね(笑)。

ほんまやね(笑)。カンボジアに行ってみたらすごく温かく感じて、第一印象がよかったので住むことにしました。そこで、ヨガにはまったんです。日本のヨガとは違って、声と呼吸のワーク。自分にフォーカスするメディテーション的なヨガを学んだことで、イギリスで取得していたレイキも活かせるようになりました。その流れでアロマやレイキ、カウンセリングをするようなセラピールームを持ったんです。

――カンボジアでセラピールームを持っていたなんてすごいですね。海外で自分のセラピールームを持ったことで、しづさんの人生にはどのような影響がありましたか?

実は、まだこの当時は何をやるにしても自信がなかった頃です。アロマになると、クライアントさまに満足感を与えたいという気持ちが強くて、反応が悪いと落ち込んでしまうような性格でした。ものすごく気にしいだったんです。

――その中で、一番よく使う武器、もしくは多くの人を救う武器はなんですか?

音楽セラピーは、おすすめしたいなと思う方が多いです。まず、思考が変わるんです。わかりやすく言うと、ネガティブからポジティブに。感情や思考のの負のループにハマらなくなるし、たとえ入ったとしてもすぐ抜けれる。ありのままの自分を受け入れられる。そんな感じです。不眠で悩んでいる方も多いけど、それも改善します。

――しづさん自身も音楽セラピーを受けたことがあるんですか?

あります。救急救命士の専門学校に通っている頃に東京で受けました。英語の発音をよくすることを目的に受けたのですが、それを機にネガティブに引っ張られるマインドがなくなったんです。それこそ、アナウンサーを目指していたときに、人前で話すのが恥ずかしいと思っていたこととか、何か発言するたびに気にして、なんでも引きずるようなタイプだったのに、トマティスを受けてからは、「まぁ、いっか!」と思えるようになったんです。

――10代は抑圧されてきたというお話でしたが、音楽セラピーのおかげで、20代30代は自分のためだけに生きるということができたということですか?

!!!! そうです! 今まであまりそのことを深く考えたことがなかったけど、今話していてわかりました。私、20代のはじめにトマティス音楽セラピーを受けたことで人生が大きく変わったんですね。その後のイギリス行きやカンボジアへの移住。その間のアロマやレイキの資格取得も……。あのときトマティスを受けていなかったら、今の私はいないかもしれません。私の感覚ですが、トマティスを受けると直感や感覚が研ぎ澄まされて思考がポジティブになっていくんです。自分にとって悪いできごとに感じるようなことでも、「あぁ、これも勉強だなぁ。ありがとう」。そんな思考や気持ちが自然と湧いてくるんです。

――だからこそ、しづさんは音楽セラピーを多くの人に広めたいという気持ちが強いんですね。それは潜在意識的な作用だったのかもしれないですね。

今思えば、トマティスを受けてから自分らしく、自分がやりたいように生きてきたのですごく幸せなんです。そう生きられているからこそ、私ができることで幸せな人を増やしたいという思いが強いのかもしれません。自分が幸せだなと感じる人生の中にある「音楽セラピー」や「アロマ」「ヒプノセラピー」をたくさんの人に伝えて、幸せな人を増やしたいです。

これからのテーマは”幸せの種まき”

――音楽セラピーは具体的にどのような効果があるのですか?

私は、日常で起こるイヤなことや深く悩んでしまうことも、音楽セラピーを受けたことで「こんなこともあるよね、次は気をつけよう!」、「こんな自分でもいいよね」、「またやってしまった……。でも、なんとかなったから、まぁ、いいか!」と、前向きに捉えることができるようになりました。自分を否定して落ち込むこともなくなったんです。常に前向きに人生を歩んでいて、反省はするけど後悔のない超自分軸な人生を送れるようになりました(笑)。

――それって、素晴らしい効果じゃないですか!

もちろん落ち込むこともありますが、落ち込む期間はすごく短いです。すぐに、「仕方なかったな」いう気持ちに切り替え、ポジティブな思考が湧いてくるんです。ものごとを否定的に捉えることがなくなるので、ネガティヴな引き寄せがなくなります。つまり、気持ちが常に不安定だったり、憂鬱、不安感が強い人にはすごく効果的。さらに、集中力UPなどの精神安定、自立性、運動能力、理解力、コミュニケーション能力の向上なども期待できます。

ーーしづさんのサロンに通う方は、その効果を感じているということですよね?

私のサロンで音楽セラピーを受けている方は、発達障害でお悩みのお子さんとその保護者の方、また、コミュニケーションがうまく取れず人間関係に悩んでいる方が多いんです。音楽セラピーを受けると、コミュニケーションを司っている左脳を優勢にするトレーニングが受けられます。それによって頭の中での言葉の情報処理能力が上がるんです。

ーー情報処理能力が上がるとどうなるんですか?

思考がポジティブになるので、コミュニケーションだんだん柔らかくなり、人間関係においてハッピーな循環がまわるようになります。発達障害のお子さんの症状で言うと、例えば、こだわりが少なくなったり、人に興味を持ったり、落ち着きが出て人の話が聞けるようになります。クライアントさんからは、「先生の言うことがわかるようになってきた」「運動能力が上がって、走り方が安定してきた」など、うれしいお声をたくさん頂いています。

――お子さんだけではなく、保護者の方も受けるんですね。

発達障害のお子さんをお持ちの保護者さんは、日々いろいろとお子さんのために頑張りすぎている方が多いです。いえ……、子どもを持つすべてのお母さんと言ったほうがいいかもしれません。私も、2児の母として日々子育てをしながらいろいろ頑張りすぎている自分に気づきます。

ーーお母さんはどうして頑張りすぎてしまうのでしょうか。

誰もがそうとは言えませんが、お母さん自身が幼少期に受けたトラウマや心の支配によって、頑張りすぎるお母さんという状態を作りあげてしまうことはあります。お母さんのインナーチャイルドが今の子育てに影響を及ぼしているということは少なくないんです。例えば、お子さんが不登校ややる気が起きないと悩み苦しんでいる場合、お母さん自身のインナーチャイルドを癒すことで、お子さんにも変化が起こるということはよくあります。

ーーお母さんの変化がお子さんにも影響するんですね。

言葉ではなかなか表現が難しいのですが、お母さんと子どもの絆は特別です。だからこそ、お子さんだけが音楽セラピーを受けるのではなく、親子でリラックスしてトレーニング
に取り組んでいただきながら、日々の悩みや問題を解決していってほしいです。実際、私のところでトレーニングを受けて、みるみる自信に満ちて元気に明るくなった親子がいます。親子間の信頼関係がどんどん構築されていくのを見ていると、本当にうれしくなります。なので、私はお子さんに音楽セラピーを受けさせたいと思っているお母さんには、お子さんと一緒にトレーニングを受けていただくように勧めています。

――それは、「つながるーむ」で受けることができるんですか?

はい。つながるーむの2階にある、『リスニングセンター Osaka』という大阪のトマティスセンターで音楽セラピーを行なっています。また、同時にヒプノセラピーを受けていただくセットメニューもご用意しています。潜在意識の中に埋め込まれた心のブロックや植え付けられたネガティブな思い込みを手放して、より良い自分の状態、ポジティブ&ハッピーマインドをトマティス音楽セラピーで定着させていくことができるんです。

ーー良い状態を定着させられるというのは素晴らしい手法ですね。

このセラピーを受けた方からは、「周りに振り回されることがなくなった」「しなければならない! という固定概念がなくなって楽に生きれるようになった」「昔は崖っぷちに立たされている感覚だったけど、これでいいんだなぁ……と、考え方に柔軟性が出て自分を認められるようになった」など、うれしいお声をたくさんいただいています。

ーーしづさんのヒプノセラピーの特徴ってなんですか?

私のセッションはパワフルだと言っていただくことが多いです。私は、振り返ると自分の好きなことをして生きてきました。その私のパッションが通じるようなセッションになっているのかもしれません(笑)。

――しづさんは、「つながるーむ」を軸にして、ご自身の中にある“幸せになるためのヒント”を提供されているんですね。

私は今、“ハッピーマインドカウンセラー”として活動をしています。自分に自信を持つことで自分を好きになり、幸せに生きられる人を一人でも多く増やしていきたいと思っています。「幸せ」と一言で言っても、その形や方法はさまざまだと思うので、私は「つながるーむ」と「リスニングセンター Osaka」をベースにして、そこに集まってくださる方たちに“幸せの種”を渡してあげられるような存在になりたいと思っています。

ーーとても魅力的ですが、遠くに住んでいる方は参加できないですか?

オンラインでの対応も可能です。トマティスのトレーニングは貸出機の用意があるので遠方の方も受けていただくことができますし、ヒプノセラピーもオンラインで受けていただけます。オンラインのヒプノセラピーは、私自身が経験してよかった未来療法グループセッションを定期的に開催しています。未来は自分で引き寄せられるし、未来は自分自身で創れます!

――未来は自分自身で作れるというのはとても興味深いです。

私は、未来療法を受けたときに3年後の未来を1年未満で引き寄せ、リッツ・カールトンのパーティールームでミスコンでご活躍されている美の魔術師スティーブン・ヘインズさんの通訳をさせていただく機会を得ました。さらに、恥ずかしがり屋で、アナウンサーになるための大学でも進路変更を強制された私が、本の刊行をされていらっしゃる『エクマネ』を提唱されている女性起業家の前田伊織先生と潜在意識の専門家の七海文重先生のセミナーの司会も務めました。
未来は自分の手でいくらでも作り替えることができます。みなさんと一緒に未来療法グループセッションで、最高最善の未来を創っていただきたいと思っています!

セミナーで司会を務めるしづさん

――幸せの種を配るしづさん。すごくイメージが沸きます。これからのしづさんの活動テーマは“幸せの種まき”ですね。

自分らしく生きるということがわからない方、幸せに生きるってどういうことなんだろうと感じている方、自分が好きじゃない方には、ぜひ一度私に会いにきていただき、幸せの種を受け取ってもらえるとうれしいです。

つながるーむ

お話を聞いていると、パワフルとハッピーが溢れているしづさん。自分が好きなことだけをして生きてきたというしづさんですが、その結果、関わる人たちが幸せの花を咲かせられるように、「つながるーむ」に幸せの種まきをしています。自分らしく生きてきたしづさんが咲かせる花を見た人は、きっとその花の中に自分らしく生きる方法のヒントを見つけることができるのではないでしょうか。


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