白銀の虚 玄の月🌙玄管とは誰なのか？📚️読んだ人向け

青鳥を飛ばし、親☆驍宗側の人間に情報を与えてくれる玄管とは 何者なのか？

耶利の登場シーン（一巻P294）青鳥を飛ばしているのは「玄管」の情報なのでしょう。故に「耶利の主公」＝「玄管」だとしたい。因みに この時の情報の内容は「阿選が新王というのは信じるな」（三巻P104）かな。耶利の主公は 最初から「泰麒の奸計だ」と気づいていた。（三巻P170）

「耶利を遣わしてくれたのは、琅燦だったのではないですか」（四巻P403）

泰麒のこの言葉があるので、耶利の主公＝琅燦と思ってしまいそう。最後、怒濤の展開で もうミスリードは無いだろうと。でもちょっと待って✋これはきっと『短編集』発売までの考察用のネタ、とみた‼️

で、改めて読むと、まず、キャラが違う。

耶利の主公は 純粋に驍宗を慕い、泰麒を心配している。（二巻P215）そして耶利を泰麒の元に遣わすにあたって、自分の存在が表に出ないよう、気を使っている。

また、玄管の文字が特徴的という記述も、身バレを恐れて わざと元の筆跡が分からないような書き方をしてるのでは？と推察してみる。
結構な筆まめさん。

耶利の主公の一番の目的は「民を救うこと」

一方、琅燦はどういう人か？というと。

驍宗が王であると言い切り、阿選を見下してることを特に隠していない。傍若無人な振る舞い、でもかえってその態度が、阿選の信を得ている。

琅燦は「天の摂理を動かさない」ようにしている。（二巻P202）

琅燦は「驍宗様より自身の興味の方が優先」（三巻P73）

厳趙と耶利と耶利の主公の関係性

巌趙は耶利の主が誰か、知っている様子。「お前の主の言うことはさっぱりわからん」（一巻P301）と言いつつ、かなり信を置いてるよう。
耶利の主は 親☆驍宗派！だと信じてる。

巌趙が泰麒に会うシーン（三巻P275）の「ある人」も耶利の主公のことだろう。

耶利が巌趙に「あとを頼む」と言った内容。これは、主公の安全なのでは？と想像。

耶利の琅燦について語る様子（三巻P181）

琅燦が自分の主公なのを隠す様子でもなく、また尊敬や崇拝が滲み出てる風でもない。あくまでも、素直に自分の意見を言ってる感じ。

ラストシーンの立ち位置

玄管は殿内の隅～（四巻P375）この後すぐに阿選の背後に琅燦と巌趙が居て、会話している。玄管と琅燦は別人だと思われる書き方。

巌趙「…お前はこれで満足か」
琅燦「それは私じゃなく、天に訊くべきだね」

巌趙は琅燦に対しては
昔馴染みで距離感が近く、驍宗を裏切ったと思ってる。

さて、玄管と琅燦は別人です！と気持ちが固まったところで、玄管とは誰なのか？予想してみた。

ズバリ、 玄管＝現冬官長だと思いまーす🙋

「李斎には生き延びてもらわねば」（四巻P177）
玄管がお手紙をしたためるのは、いつも六官長が会議をした後。情報の正確さや、青鳥を所持してることなど、かなりの高官であることが察せられる。そのため、六官のうちの誰か、と考える。

阿選の朝、六官で唯一、名前も明かされず、発言もなく、会議に欠席してるときもある、冬官長。
これ、わざと気配を消してるんじゃないかと。
そして阿選派で当たり前の朝の中で、冬官長は琅燦の推薦で任命してるであろう。故に『隠れ、親☆驍宗派』でもおかしくはない⁉️

つまり、玄管と琅燦は別人だけど、近い関係性なのでは？
ラストシーン、「耶利を遣わせてくれたのは琅燦なのではないですか？」に対しては、当たらからずも遠からず、なので肯定も否定もしなかったのではないか？

そして冬官といえば、文州の冬官長で敦厚という人が出てくる。（三巻P249）この人を見れば、中央の冬官長の立ち位置的なものも、推し量れる。
つまり、朝に長く登用されてる可能性が大きく、天の道理にも詳しく、軍の動きも知ろうとすれば知れる。
ということではないかな？

玄管の最初の一報が「瑞雲観を止めること」だったことも、技術を司る冬官なら、納得がいく。

玄管も、琅燦・耶利と同じよう黄朱である可能性は高い。もしかしたら、驍宗、巌趙が黄海に入った頃からの付き合いかも？

阿選から疑われなかったのなら、表立って 『玄管ー驍宗』の繋がりは無かったんだろうけど。

耶利が語る『こうじ』のエピソード（三巻P177）も主公から聞いた話だろうし、なんなら 主公自身が関わったのかもしれない。そうでなくとも、民の為に『こうじ』を願った驍宗に、感服し、王気を確証したのかも。

そして、元々は琅燦に従っていながら、最後には袂を別ったのではないかな？
友尚や午月が、阿選から離れていったように。

玄管はこれからの驍宗の朝で、高官として活躍する人物なんじゃないか、と期待している。

それにしても、玄管が琅燦でないとすると、更に琅燦の株がダダ下がりなんだが。
問いたださなくてホントによかったの？泰麒、良いように考えすぎてない？

読んだ方皆、思ってることだと思うけど、琅燦、なんなの？

まあ、その辺も短編集で 納得のいく書かれ方されるのを願って。