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気分障害(うつ病、躁うつ病)シリーズ1

今回は気分障害についてまとめていきます。長くなるのでシリーズに分けていきます。恐らくシリーズ3か4くらいになると思います。シリーズ1と2は一般の人向けに噛み砕いてまとめます。3もしくは3と4は専門的な内容になるので専門の知識がない方には難しいかもしれません。

一般の人向けのシリーズは全て無料で公開します。

後半のシリーズは精神疾患系が苦手で勉強したいor復習したいと思った専門の方がいましたら読んでください。一般公開する予定がないので有料とさせていただきます。

では、始めていきます。

脳内伝達物質

脳内伝達物質ってご存知ですか?

セロトニンとかノルアドレナリンとかドーパミンとかって聞いたことはあると思うのですが、それです。

私たちが何かを考えたり、喜怒哀楽を感じるときに脳内で行き交っている物です。

この脳内伝達物質が減少してしまっている状態がうつ病です。

では次にセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンはどんな働きをしているかです。

・セロトニン→安らぎ、安定感、落ち着きなど

セロトニンの減少でストレスを強く感じうつ病になりやすくなります。

・ノルアドレナリン→意欲、恐れ、驚きなど

今回は範囲外になりますが、ノルアドレナリンは体を活動的にして血圧を上げたりもします。

・ドーパミン→喜び、快感、運動協調など

喜び、快感につながるので依存症の原因だといわれています。

運動協調とは簡単に言うと姿勢を維持したり、体をスムーズに動かしたりできるようにバランスを取っていることです。

症状

・うつ状態

気分が沈んだり、興味や感情が失われたりします。

さらに意欲の低下、疲れやすさ、自責的な考え方、集中力の低下、自殺願望、食欲や睡眠の障害がみられます。

何かショックなことがあったり、忙しかったりしてこの様な状態になる可能性がありますが、一時的であればうつ病ではありません。

この様な状態が2週間以上続いた場合うつ病と診断されます。

・躁(そう)状態

気分が高揚して活動性が増し、誇大的、楽観的になります。よくしゃべるようになったり、時に攻撃的になります。

躁病では、少なくとも1週間はこのような症状が続きます。

気分障害のなりやすさ

気分障害はうつ病だけの人と躁うつ両方の症状がある躁うつ病の人がいます。

これらは治っても再発したり、周期的に出現することが多いです。

患者さんは、躁うつ病よりうつ病の方が多いです。

うつ病は10人いたら1,2人はなる可能性があります。結構身近な病気です。

ちなみに躁うつ病は100人いたら1人いるかいないかです。

男女差について躁うつ病は差がないのですが、うつ病は女性の方が2倍なりやすいといわれています。

原因

遺伝→うつ病で2倍、躁うつ病で7倍なりやすいようです。

セロトニン機能低下の可能性が強いみたいです。

病前性格(真面目、几帳面、責任感が強いなど)が関係していると昔から考えられているようです。


シリーズ1はこれで以上です。

シリーズ2では症状や経過について詳しくまとめていきます。

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