見出し画像

【体験談】育休中に自分のキャリアを見つめなおした話

育休中にキャリアを見つめなおす人って多いですよね。
「自分の人生このままでいいのかな」
「子どももいて、これまでみたいな働き方できなくなるな」
「今の仕事続けられるかな」

子どもの誕生という、ライフステージが変わったタイミングなので、キャリアの見直しはとても重要だと思います。

しかし!この見直し、実は「モヤモヤ期」への突入でもあるのです。

産前(2023年4月)から取り組んだキャリアコンサルタント試験に合格した12月、自分のキャリアも見直すぞ!という気持ちが最高潮に達した私は、同時にモヤモヤ期にも突入しました。今日は、そんな私の体験談をご紹介したいと思います。


2023年12月 試験合格直後

12月初旬に合格通知がきて、キャリアコンサルタントの資格がとれたことがはっきりしたので、「Eキャリ部」(キャリア教育を行うNPO法人)の授業準備に集中しました。勤務校での1on1に向けてミーティングなどもあったので、合格を報告し、Eキャリ部の皆さんからも祝っていただきました。

また、産後エクササイズに通ったり、あかちゃんお話会に参加したりと、ゆっくり育休らしい生活を行うこともできました。

しかし、クリスマスがせまるある日…長女発熱。そこから怒涛のインフルエンザ感染…。年末年始は、ほとんど看病で終わっていったのでした…。

2024年1月 モヤモヤ期の始まり

インフルエンザラッシュのさなか、2023年の振り返りや2024年の目標づくりをしていた私。ちょうどInstagramの発信にも力を入れるようになっていました。「キャリア教育」や「読書記録」などを発信していたところ、私へのオススメアカウントに、ある界隈の人たちが多く表示されるようになったのです。それが…

「元教員○○」

興味があったので、投稿を見ていると、それに付随してどんどんオススメされるようになり…
「教員辞めようかな」
「非常勤×副業の働き方もいいな~」
「元教員で起業した人もいるんだー」
と新年早々モヤモヤ期に突入しました。

2024年1月初旬 モヤモヤ期最盛期の私

モヤモヤしつつも行動力だけは人一倍ある私は、とにかくいろんな人とアポをとり、対面やオンラインで話を聞くことにしました。自分一人で考えるよりも、まず情報を集めよう!と思ったからです。

でも、やみくもに話を聞いた結果、余計にモヤモヤが大きくなる事態に陥るのです。

誰と話し、どのようにモヤモヤが深まったのかを説明します。

InstagramでDMをくれた元教員起業家

2名ほど、Instagram経由でアポを取ってお話した方がいましたが、2名とも話す内容がほぼ一緒。同じ起業塾に通ってあるのかな?と思うほどでした。また、東京に行くことが必須という点も共通しており、地方在住で育児中の私には、全く現実味のないお話でした。しつこい勧誘もなく、新たな世界を知れたという意味で、勉強になりました。

高校の同級生たち

年始に開催された同窓会にて、高校時代の友人と話していると、本当に様々な仕事をしている人がいて、銀行員・営業・ベンチャー企業・テレビ関係…など少しずつではありますが、多種多様な職業の話を聞けました。教員だけが仕事じゃないよな~。とモヤモヤが大きくなりました。

職場のママ先生たち

毎月開催している職場のママ会で、ママ先生と話をしていると、学校現場で働くことへの不安や葛藤の話になりがちです。大体、毎回そのテーマに行き着きます。「独身時代のような働き方はできない。」「仕事終わってからが勝負」「睡眠時間を削って、不健康な働き方している」など、話は尽きません。教員を辞めて、資格を活かして「非常勤×副業」でもいいかな、と思い始めました。

2024年1月中旬 急展開!モヤモヤ期の終焉

話をしすぎた結果、モヤモヤまみれになってしまった私。キャリコンの資格を取ったのに、自分がキャリア迷子になってしまったのです。

でも、ある時を境にモヤモヤがなくなります。そしてそこからは、誰と話してもぶれない自分になっていったのです。

その時に誰とどんな話をしたのかを説明します。

須藤美香さん

モヤモヤ期をすっきりと言語化してくれたのが、いつも音声配信を聞いている須藤美香さん。

「モヤモヤは無理に取り除こうとしなくていい。今はそういう時期だと思っていい」「自分が本当に楽しいことが見つかったら、そっちにシフトしていくはずだから」と言ってくださって。その言葉で、なんだかスーッと楽になりました。

しかも、その時の話を音声配信でしてくださったのです。
それがコチラ。

モヤモヤしてる自分を肯定できたことで、この後どんどんモヤモヤが晴れていくことにつながりました。

キャリアコンサルタント養成講座の仲間

経営者の視点で、キャリアに関する話や社員教育、学校教育の話を熱く語りあった結果、私が本当にしたいことって、学校現場の中から変えていくことなんだなと実感しました。キャリコンの資格を持った教員が、学校で担任や授業者として様々な実践をすることに意味があるんだということに気づき、「フリーランス」とか「起業家」「企業に転職」といった選択肢を捨て去ることにつながりました。

職場復帰ワークショップへの参加

職場復帰に向けてマインド・環境を整えようと、1月~2月にかけて村田美智子さん主催の職場復帰ワークショップに参加しました。

その中で、自分のマインドを整理する機会があり、5年後の自分の姿を想像した際に、自然と学校で活躍する姿が浮かびました。学校現場で、挑戦を続けていくことが、今の自分の理想なんだということが明確になりました。

2024年2月 モヤモヤ期 脱却後

1月に始まったモヤモヤ期はなんと急展開を迎え、1月中におさまってしまいました。2月現在はとてもスッキリした気持ちで過ごしています。育休をとるのも最後だと思うので、後悔のないように今できる最大限のことをしようと、行動しています。

例えば、
①コーチングコミュニティへの参加
②キャリア教育自主勉強会の運営
③来年度に向けた勤務校のキャリア教育プランの策定
④読書

などです。

仕事に関することが多いのですが、不思議と仕事という感覚ではなく、自分の人生の一部みたいな感じで、無理なく知識のインプット・アウトプットができています。

また、学んだことが、育児にも活かされており、子どもとの接し方もこれまでで一番穏やかになっているのではないかと感じています。

最後に…キャリアのモヤモヤ期にいる人へ

私は、育休中にキャリアのことでモヤモヤしたときに、「モヤモヤしていいんだよ」と言ってもらえたことで、とたんに楽になりました。

キャリア理論で言うと、ブリッジスが説いた「キャリア・トランジション」です。ブリッジスは、キャリア転換(キャリア・トランジション)を3つの要素のサイクルに分けています。

  • 第1段階:終焉『アイデンティティや方向感覚の喪失。混乱、空虚感などの心理的苦痛』

  • 第2段階:ニュートラルゾーン(中立圏)『喪失感、空虚感を受け止める時期。自分と向き合うことが大切』

  • 第3段階:開始『整理をして次に進む時期。計画的、偶発的に関わらず、新たになにかが始まる時期。焦らないことが大切』

勉強したことがまさか自分にも関係があるとは!とおもいましたが、私のモヤモヤ期はまさに「ニュートラルゾーン」だったのだと思います。そして、そのことに気づいて向き合った結果、新たな一歩を進むことができるようになったのだと思います。

今、自分のキャリアに悩んでモヤモヤしている人へ伝えたいことは、

「モヤモヤしていいんですよ、そういう時期なんですから」

そして、

「SNSでオススメされるアカウント、キラキラしているアカウントは、モヤモヤを助長します。フォローを外しましょう。」です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?