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娘とマサルくん9。

今回は、とうとうマサルくんへ
違和感を感じ始めた私のお話です

いっそのこと、このまま
私がマサルくんの手を引いて
家に連れて帰って
私からも娘へ話してみようか
なんて思った幻もあるけど

どうしても踏み切れなかったのは
マサルくんが娘のことを
好きな気持ち、別れたくないは
とてもわかるんだけど

そもそも何でこうなったのか?
なんとなく悪びれていないことも
気になっていてね
そりゃ~ね
謝りゃいいってわけでも
ないんだけど

付き合って間もないのに
本当に相手を思うなら
毎日毎日謝り倒したり
あの手この手でがんばっても
いいんだろうけど
毎日ラインは来るけど
あくまでも日常挨拶会話。
なんとなく明るいマイペースで
悪気はないけど
何も深く考えてないのに
考えている風なマサルくん。

まるで機嫌を損ねた娘へ
「いつになったら
   許してくれるの?」
みたいな状況があるようで
いやいや、お前のせいだろ?
機嫌も何も、娘待ちですか?
別れたばかりよ?
ずいぶんお早い回復ですね?

マサルくんは地元友達仲間へ
『別れたんだよね』
すでにとっとと報告したそうで
エエエエエ!!
もうしゃべったの??
いや、復活の可能性あるなら
しゃべるの早すぎない??
また元に戻ったら
『はい、また付き合います』
って、話すの??

マサルくんには
気心知れたいつもの仲間がいて
毎日連絡を取り合い?
どうやら毎日のように集まり?
飲んだりドライブしたり
楽しそうで結構なんだけど
みんなに全ーー部
隅から隅までしゃべるようで?
ちょっとね
地元仲間思いは結構だけど
さじ加減がおかしくて
中でも、マサルくんだけは
友達=他人を信じすぎていると
私には聞こえていたのね

当然、仲間から
『お前、キープなんじゃね?』
『もぉ~より戻すなんてやめろ!』
そう言われたらしく
一体マサルくんは
仲間へどう説明したの?
誰1人、娘へ理解を示す言葉が
聞こえてこないんだけど??

っていうか
どうして私がそんな裏話を
知っているかって?
そう!マサルくんは
図々しくも私へ
「仲間がそう言うんですよね」
って平気で話したからで

聞いてる私は普通にしてるけど
『お前、誰に何言ってるか
   わかってんだろうね?』
そう心底では思っていた
私のことを味方だと思って
正直に話すのは構わないけど
なかなかの勘違い野郎だな(笑)

一方で
そのマサルくんの仲間には
男勝りな女の子が唯一1人いて
別れた理由を話したら
『そりゃ、おめぇが悪りぃ~わ』
そう言われたと
私には話さなかったけど
娘から聞いたわ

ちなみに。
実はその女の子や仲間の1人も
私と一緒に本当は働いているの
ややこしいね(笑)
彼らは私と娘のことも
当然、聞いてるだろうし
そんな会話は一切しないけど
私と娘こそも、彼らの裏話を
いろいろ聞いて知ってるわ

そう!マサルくんは
かなりのおしゃべりクソ野郎です

結局ね、
1週間に1度のペースで
マサルくんは娘へ
待たされ我慢の限界と
どういうわけか
付き合うのか、付き合わないのか
白黒つけたい気持ちが抑えきれず
何らかしらの角度から
ラインで娘へ吹っかけては
『はぁーーー!?』
逆鱗に触れては揉めて
娘に論破されて
『俺、絶対に変わるから!』
そんな状況をくり返していたと
聞いていました(笑)

これについて息子。
ついに、うちの息子がね
「マサルくんは
どんだけ女々しいんだよ!
やってることが中学生で
聞いていてイライラする!!
姉ちゃんもママもマサルも
みんなおかしいんだよ!」
ーーーーーおっしゃる通り。
もう何も言えなかったわ

ただ。
娘とマサルくんは
別れたけど、あくまでも友達。
時々急に会うことになったり
ちょっとだけ一緒にご飯食べたり
朝まで電話したり
一番可能性を秘めた関係は
娘なりに続けていたけどね

しばらくの間、私も娘も
話せば言い合いになるし
良い意味でもお互い忙しくて
すれ違っていたけど

ある日の仕事帰り
ようやく退院したマサルくんが
私に顔を見せに来てね
「なんで(娘は)俺に
 こだわっているんでしょうね?」

『こだわる??』

そう聞かれて、ついに私こそ
「はぁーーー!?」と思ったけど

『この人なら結婚したいと
  一度は思ったからでしょ?』
そう言いました

短すぎる間に
本当に濃厚な時間を
私までも共に過ごしてきたけど
わずかながら
娘がとても楽しい時を過ごし
気が合うことも
嬉しかったからこそ
この人なら、と
将来を思い描いた瞬間が
あったんだからさ
そこは嘘じゃなかったのよね

マサルくんと私は
その後もいろんな話をする中
「占いで俺の人生は
お金も仕事も安泰だと聞いた」
「俺は挫折せずここまで来た」
などと、よく次から次へと
この私へ言ったもんだな!

私にしたら
東大へ入れるって言われて
勉強しないで受験するのと
同じようなもんだわ

何の努力もしないで
これといった学びのない奴が
ペラペラの若造人生を語るなんて
恥を知ったらいいわね

まぁ、でもね
私なりにマサルくん向きに
わかりやすく、中立に、
2人の関係は再構築中では?
と噛み砕いて伝えたり
娘との話もいろんな角度で
応えてあげて、話したけど

その間も
チラチラとスマホを気にして
ちょこちょこと返事して
まるで仲間との約束までの
私は時間潰しなのかな
と感じながらも
私にできることを精一杯
してあげてきたつもりでした

私の気が済んだ。
十分、マサルくんの味方を
やりきった感を感じて
私の心も冷めました
家に帰り娘へ
とうとう私は胸の内を明かした

私が今まで好印象だった
マサルくんは
まるでマトリョーシカのように
どんどん剥がれ落ちましたよ
本当に残念でならないわ

娘から聞いていた通りもあるし
私が聞いて感じた話もあるから
お互いの情報公開は
とんでもない盛り上がりで
久しぶりに娘と話し込み
そりゃ~そりゃ~
母娘の仲が戻ったのは当然。

さ~て、どうすっか??
とりあえずチャンスが来るまで
現状維持ね!
さんざん悪口言ったけど
私も娘も“可能性”を残し
マサルくんへの優しさは
忘れていませんでした

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