スマホ三等兵
こんにちは。不注意な会社員です。
久々のリアル飲みで、日本酒に溺れました。
日本酒でトランスフォーメーションしてしまったのです。
帰りの電車で、
間違って自宅最寄駅の一つ手前で降りてしまったのに、
「乗り過ごした!」と勘違いし、
さらに間違って、自宅と反対方向の電車に乗り、
自宅最寄駅の2つ手前の駅にいってしまいました。
-深夜の無人の駅。。
子供の頃、お正月の双六でなかなか進めなかった時の焦りが蘇りました。
なんとか自分を意気軒昂させ、匍匐前進(のようなイメージ)で、家に着いたら、スマホがなくなっていました。
恐る恐るそのことを、高2の娘に告げると、猛烈にどやされて、
「探してこーーーい!」と号令をかけられ、パジャマの上から、玄関にかけていた仕事用のジャケットを羽織って、夜道の捜索へ出かけました。
娘も、黒のタンクトップと短パンの上に、私の仕事用のジャケットを羽織って、蓮舫のようないで立ちで、ついてきてくれました。
見つかりませんでした。
私は、朦朧とした頭で
「『スマホを亡くしただけなのに』って映画見てたよね、あれって、どんな話? 何が起こったん? 教えて教えて」と聞いたのですが、
娘は、私の問いに答えず、自分のスマホをひたすら見ていました。
アプリから、私の位置情報を検索していたのです。そして、その位置が自宅になっていることに気づきました。
「スマホは家にいる! 想像力を働かせてしらみつぶしに探し出せ!」と、また怒号を飛ばされました。
ー「事件は現場でおきている!」 踊る大捜査線の青島が憑依したのかと思いました。
私は、日本酒X状態なので、一刻も早く床につきたかったのですが、娘が恐ろしいので、探すふりをしました。
見つかりませんでした。
「しゃーないな、いいわ一回寝て! 朝おきたらすぐ探す! わかった?」
鬼軍曹のお許しがでたのでお言葉に甘えて爆睡しました。
翌朝。
ビリーズブートキャンプの隊長に「いつまで寝てんの! 早くスマホ探して!」 と叩き起こされました。
怖かったので、また探すふりをしてこっそり二度寝しました。
1時間後。
目覚めた時に、部屋の入り口に直立しているスマホをみつけました。
スマホ三等兵、君も規律を守って、鬼軍曹の号令をずっと聞いてくれていたのだね。
ありがとう。ありがとう。
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