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偏食への工夫

以前、子どもの偏食への対応についてのお話を書きました。

今回は、具体的な調理の工夫について、まとめてみました。

偏食への調理の工夫というと、
嫌いな野菜はみじん切りにして、ハンバーグに混ぜる、
チャーハンに混ぜる
などがよく行われているかなと思います。
ただ、子どもによってはこういうのもうまくいかないことがあります。

前回も書きましたが、子どもの「苦手」な理由には色々あります。

味、食感、噛みにくさ、飲み込みにくさ、見た目、温度、におい、過去の経験・・・


まずは苦手な理由を見つけることが大切です。

その上で攻略法を考えます。


例えば、キャベツが嫌いだという理由も人それぞれです。

シャキシャキした歯触りが苦手な子は、茹でてみると変わるかもしれない。

素材の味が苦手な子は、ポテトサラダに入れると他の味に相殺されて食べられるかもしれない。

繊維の残る感じが苦手なのであれば、キャベツの繊維に垂直に切ることで解決するかもしれません。

野菜炒めは食べないけど、焼きそばにしたら食べられる、という子もいます。
そんな時は、野菜炒めをおたふくソースにするといいのかもしれません。


私も食べ物の好き嫌いの多い我が子への対応で随分苦労しました。
我が子の場合の野菜克服法は、
①炒める際に、しっかり火を通す
②味付けの見直し
③組み合わせ
がポイントでした。

①は、よく幼児用の食事作りの際に、野菜をレンチンして柔らかくしておく、
というレシピを目にします。
ただ、レンジに入れる一手間が面倒な私は、
野菜を軽く炒めたら蓋をして、1-2分間やや弱火で蒸す、
という過程を追加しています。
これで十分柔らかくなり、野菜の甘みを引き出しやすくなります。

②出汁をかつおだしからあわせだしにしたところ、
苦手だった味噌汁を克服。
そこでかつおだしが苦手だったんだと気づき、全般的な料理の見直し。
お吸い物もなんでも、出汁を変えると食べられるようになってきました。

また、野菜の素材の味が苦手だったようで、
少し濃いめの味付けだと食べやすいというのもわかりました。
ただ、濃い味には慣れさせたくないので、
塩分控えめのソースを利用するようにしています。

子育て当初は無添加の手作りの味付けにこだわっていたのですが、
そのこだわりを捨てたことも、子どもの苦手さを減らすのに一役買ったかなと思います。

色々食べられるようになり、素材の美味しさがわかるようになってから、
食べさせたい味をトライしていこうと思っています。


③我が子は野菜スープが苦手だったのですが、
カボチャやさつまいも、コーンなど、
甘みのある野菜と組み合わせるようにしてから、
野菜スープも好きになりました。


以前私が出会ったお子さんで、
離乳食をどうしても食べなかったけれど、
1歳の誕生日をきっかけに食べられるようになった、という子がいました。
食卓の雰囲気を見直す事も時には必要かもしれません。
楽しいという雰囲気の中でなら、いつもは頑なな苦手感が減ることもあります。

偏食のある子は、食べ物に対する不安も強いのですが、
それは本能的なものですから、言って聞かせるよりは、
食べてみて大丈夫と知る事が大切。
そのためには、食べてみようと思いやすい工夫からだと思います。
少量ずつ始めて、「大丈夫」を増やしていけば、
食べられるものは徐々に増えてくるはずです。

また、偏食の子の食事を作るのは、ストレスに感じやすいですよね。
親がストレスに感じずに済むためにも、
極力簡単に、手間をかけずにという工夫も必要だと思います。
無理せず調理を楽しむ工夫もぜひ考えてみて下さい。

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