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台湾大学Global MBAの受験記(下)

Jasmineです。

台湾大学Global MBAの受験記後編も書きたいと思います。

台湾大学Global MBAの受験記(上)は下のリンクから読めます。

そもそも何故面接があったのか?

GMBAなのですが、International枠の学生が出願する機会は2回あります。
2020年の場合、

1st ラウンド:12月中旬締切
2nd ラウンド:2月初旬締切


でした。

若者以外(GMBAの最低就労経験は2年ですので、就労経験が比較的少ない志願者は時々面接を設定されます)、書類を精査して、合格発表されます。

しかし、私の受験回(1stラウンド)は少し違いました。

出願

面接

合格・不合格発表

少人数制授業

合格保留だった生徒の合格発表
という形式でした。

ちなみに、今年の他合格者のケースも拝見しましたが、第2ラウンドも同様に今年は面接があり、数人に少人数制授業があるようでした。(多分現在進行系で授業しているはず)

今年の受験スケジュールは、たまたま受験生が特別多かったからかと思うのですが、今後もこのようなスケジュールになるかもしれません。


条件付き合格の授業について

条件付き合格の連絡がきて、不合格ではないということがわかっている反面、一方で自分がどういう立ち位置なのか混乱していた数週間でした。


この授業の前に、担当教授と面談を行いました。

聞かれたことは「どんな授業を受けたいか」という希望で、面接というより顔合わせというニュアンスでした。

その顔合わせ面談が終わり、シラバスが送付され、授業は2月初旬-4月中旬の毎週土曜日夜に行われました。

授業のメンバーは、日本人2人、ベトナム人、インドネシア人、エジプト人、タイ人の6名でした。

内容ですが、名目は「Business communication」ということで、毎週違う題材に沿ってメンバーとディスカッションしていきました。

授業の前には、教授からReadingやListeningの宿題が出され、
それに沿ったエッセイ作成とプレゼンのレコーディングを宿題として課されます。

一度だけ、クラスメイトとペアでプレゼンを作成するという日が有りました。1週間何度も話し合って詰めていくのは大変でもあり、楽しかったです。

クラスメイトとは和気あいあいしており、嫌な人は誰もいませんでした。
一方で、皆第二言語ということや文化の違いということより、コミュニケーションギャップが起こりやすく、コミュニケーションは丁寧に行わねばならないという学びはありました。

テーマはあったのですが、結構自由にお話をさせてくれたこともあり、LGBTについてやイスラム教とLGBTといったような、今後グローバルで活動するために留意しておかなければならない相手の宗教観等もわかり、本当に勉強になりましたね。

ちなみに、私が一番英語下手くそだったので、授業そのものは結構辛かったです。笑

フルタイムとパートタイムについて

台湾大学GMBAへ決定した背景の1つとして、フルタイムとパートタイムの生徒混合編成スケジュールであるということがありました。

台湾にある大学のため、フルタイムで入学する生徒は留学生が多い一方で、パートタイムの学生はローカル(台湾人)という傾向があります。

私は、今台湾在住ですがフルタイムで仕事をしています。もしパートタイムとフルタイムが分かれていた学校に入学すると、台湾人のコミュニティに入ってMBA生活を送ることになります。

勿論、将来は日本と台湾の架け橋に…と考えているため、その選択肢もありかと思いますが、折角大学へ行くのに台湾人としか知り合えないのも世界が狭まると考えました。

極端な話、台湾で仕事をしていると台湾人の知り合いは知らず知らず増えていきます。

他大学MBAは、フルタイムとパートタイムの交わりは殆どないということですが、台湾大学GMBAは必修科目が平日夜にあるためにフルタイムとパートタイムの交流が多いということで決め手となりました。

もう1点気になっていた点ですが、学業と仕事を両立できるかどうかという点です。

MBA入学の間にインターンシップ等を経てキャリアチェンジすることも考えていたため、パートタイムにすべきか考えた時期もありました。

しかし、お金の問題もあり、貯金が尽きることを一番恐れていた私なので、奨学金がないならフルタイム入学は自分には合わないと考えるようになりました。

さらに、先輩から「看護師の実習で大変な経験してきたでしょ、あれに比べたら大丈夫だよ。わざわざ退職する必要ないよ」と背中を押していただきました。

大学によってはフルタイムとパートタイム学生の学費に差をつけていることもあるようですが、台湾大学GMBAは在籍期間でしか差異がないということで、これも私の決めた要因の1つでした。

振り返ってみて

やはり、授業が毎週土曜日にあり、予習(Reading,Essay,Recording)が付随するのは大変でした。

特に、2-4月は仕事の引き継ぎなどで毎日12時間働いていたので、本当に時間がありませんでした。

授業が1週間に1回でヒーヒーなっている私の心身もだいぶ訛っているとは思いますが、これから学生生活楽しいこと沢山あるかと思いますので、楽しんでいきたいです。

Q&A
ーそもそも台湾大学GMBAって何なの?
ー何が他の台湾大学MBAと違うの?

この質問ですが、JINさんのnote貼っておきますね。
台湾大学のMBAには沢山種類があり、GMBAはあくまでそのうちの1コースです。


皆さんに言いたいこと

1.英語は今より磨いておきましょう。

現在は、台湾大学GMBAもTOEICで出願OKとなっておりますが、面接が受験プロセスに追加になっていますし、今後はもっと熾烈な闘いになることも考えられます。そうすると、TOEICだと差別化ができなくなってしまうのも事実です。

実際、GMBAオフィス公式発表としては「GMATやGRE受験推奨」となっていることから、オフィスが目指す姿はそちら(本来のMBA受験と変わらない対策を望むこと)ということも推測できます。

2.興味が出たその日から、在校生に連絡しましょう。

声をかけるのは非常に大きな一歩です。

今でこそ、LinkedInやTwitterで声をかけて諸々相談ができますが、当時は逃げ腰でした。

理由の1つは3番でも述べますが、自分が劣等感の塊だったことがあり、情報収集だけして、逃げていました。たまたま私を見かけた心優しい先輩が声をかけてくれたのですが、本当にラッキーだっただけです。あれがなければ、GMBAの日本人コミュニティと繋がることもないですし、まだ受験に踏ん切りがついていないかもしれません。

自分が出来なかったことを、人にアドバイスするのもおかしいのですが(笑)、だからこそ皆さんに伝えたいです。

MBAの在校生や卒業生は皆気さくですので、声をかけず後悔したことはあれど、声をかけたことで後悔はしないと思います。

また、連絡をすることで、自分がMBAという目標からどれくらい遠いのか、受験できるか否かについて客観的な分析も出来ます。

3.今の仕事(現状の課題)に精一杯取り組む

職歴は変えることが出来ません。今ある仕事全てを履歴書に書けるよう、精一杯頑張りましょう。

私自身、自分のキャリアはかなり劣等感の塊でした。台湾に来たものの、仕事がなくて貯金は尽きてしまいましたし、現地採用できたものの希望には届かない職種スタートでした。

しかし、何事も挑戦してみて、当時の仕事の意義や出来ることを伸ばしてきたのも、仕事と精一杯向き合ってきた当時があるからこそです。来たチャンスは逃したくない貪欲な姿勢が、今の自分を作ってくれました。

また、「MBA=特別な人が行く」と考えていましたが、そうではないこともわかりました。エビデンスですか?私です。(N=1ですね、すいません笑)

確かに、周りの方は本当に優秀です。要領の良い人や語学力のずば抜けた人、話し方がロジカルセンスに溢れた人…皆さん私にはないものをもっています。

でも、私には私の強みがあり、そこを活かしてきました。それは、仕事、転職、受験、全てに共通するものです。
「私なんかにできるだろうか」と思っているそこの貴方に私の体験記が役立ちますように。


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