【旅行記】VIVANT聖地巡礼inモンゴル 6日目
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ホテルで目覚める朝(今回の旅2日連続2回目ですが)、寝た!って感じがします!寝た感大事!
※ゴビの遊牧民宅もかなりの居心地の良さでしたが
ペール・ギュントの『朝』が流れてきそうな朝です。
2泊目のダルハンですが、特にどこに行くとも決めておらず。
目的はこのホテルだったので、それ以外のことはあまり考えていないというか…地球の歩き方を読むと少し離れた場所に市街地はあるのですが…別に…買い物するわけでもないし…。ていうか何にもないし…。
急にひまに。
これまでとの落差よ。
ただこのホテルは地球の歩き方上中級ランク、地元の人的には高級ホテルにランクされるようで、
このホテルの『スパ』、予約に使った『Booking.com』では以下の魅力的な設備紹介がありました。
終日スパに入り浸ることを、2日くらい前から決めていました。
2泊しますし!
これまでの旅の疲れをラグジュアリーに一気にもみほぐし解決する時だ。これまでほとんどお金も落としていないので(100円程度のトゥルグ現金しか持ってない)、ここで使ったる。
終日ホテルのスパで贅沢三昧して過ごしてやろうと思っていました。
そんな心持で朝食へ。
レストランに向かうと誰もいません。
私だけ。
もしかして宿泊客、私だけかもしれん。
そんなことってあるの?
日本はお盆休みですよ。
あのVIVANTの撮影で使われたガチめのホテルですよ。
でも例の場所もいついっても誰もいないし。
そしてテラスとかで見かけた人たちは、どうやらホテルの従業員か関係者のようで。
え~、こんな場所を独り占めですか…そうですか…。
朝食を終え。
このホテルに来たら必ずお願いすることがありました。
それは
「VIVANTの撮影で使われた屋上を見せてください」
でした。
そもそも、自分の部屋の窓開けたらそこが撮影場所なのですが。
いや、でも「お願いすれば屋上を見せてもらえる(普段は鍵がかかっていて自由に出入りは出来ない)」とのことなので
お願いすれば何とかなることは、お願いする
なんとかならなくてもとりあえずお願いしてみる
これが私の海外旅行のモットーです。
日本ではどうにもならないことでも、ゆるゆるの海外では何とかなることがたくさんあります。
言ったもん勝ち。
これが海の向こうに出る価値(韻を踏んでみた)。
ということで、Google翻訳を使って『VIVANTの撮影で使われた屋上を見せていただけませんか?』をモンゴル語に訳して、フロントの女性に見せました。
すると営業スマイルだった女性が突如
軽く鼻で失笑。
きっと「やはりこいつもか」と思われたのだろう。
(別に気分は害していません。共産圏の愛想のないおばちゃんとか大好きですし、海外はこういう洗礼が楽しいです)
でもその後すぐ、テラスにいたおじさんを呼び出す。
「この人が屋上見たいって言ってるから案内してやってよ」
(まさにアテレコするならそんな感じの声色)、おじさんはフロントの奥から鍵を持ってきて、ニコニコ笑顔で「レッツゴー」と階段を昇っていきました。
何度か言っていますが、モンゴルの人は愛想はなくても親切です。すっごくシャイなんだなと思います。非常にシンプルな"人間味"を感じます。
おじさんは本当にその辺を歩いていそうなおじさんで、ホテル関係者だからスーツ来てるわけでも作業着なわけでもない、その辺にいそうなおじさん。
私の部屋の前まで行き、屋上に出る横のドアに鍵を差し、開ける。
「はい、どうぞ」
一歩外に出れば、やはり、部屋から見るのとは全然違います!!
「ワーーーーー!」
と大げさにはしゃいでみる(いや本気ではしゃいだ)。
するとおじさん、スマホに何か話しかけ、なんとそれを日本語に訳して見せてくれます。
えぇぇ説明もしてくれるの…🥺
ただ翻訳された日本語を見ても
全く意味がわからない。
翻訳ツールあるある。
首を傾げるしかない。おじさんも何度か翻訳に挑戦し、何となく伝えたいことを察知する。
ニュアンスの世界です。
一番はっきり翻訳でわかったのが、ホテル入口の白線を指さしながら
「あれが日本の国境線だよ」
とドヤ顔で見せてくれた時。
うん知ってる!と思ったけれど、大事なとこちゃんと案内してくれる、その気持ちがとても嬉しい…。
外でないと撮れない画角で何枚も写真撮りました。
あんまり長居すると悪いのでサクッとお礼を言って退散。
さて。
見学の後はスパです。
意気揚々とフロントに戻り、先程の女性がフロアの掃除をしているところに「スパはどこですか」と尋ねると、「ホテルを出て右にありますよ」と答えてくれました。
ありがとう、と言って向かおうとすると「ヴァッサー?」と訊かれました。
ヴァッサー?(と聞こえた)
首を傾げると両手を掻いて泳ぐ仕草。あ、プールのことかな。でもヴァッサー?水?え、ドイツ語?
「いえ、マッサージの方」と言うとしかめっ面をして「あー、マッサージ、ノー!」と言いました。
出た。
やってません系。
またも海外あるある、くらう。
フロントの女性は、テラスにいたおばちゃん(今度はおばちゃん)に「マッサージって出来る?」的に、大きな声で尋ねました。まるでそこが一般家庭で、奥の部屋にいる家族に声かける、そんな雰囲気です。
おばちゃんが出てきましたが、やはり首を横に振り、改めて「マッサージ、ノー」と言われました。
まぁ、仮に本当に宿泊客が私しかいなかったら、そりゃスパを営業していても採算が合わないですよね(かどうかはわからないけど)。
終日スパに入り浸る気満々でしたので
急激に本当に暇になってしまいました。
1日何すりゃいいのよ…。
頑張ってどこかに行くつもりは全くありませんでした()。
今回の旅は『VIVANTの聖地巡り』であり、観光旅行ではないのです。
そういうモードって決めたら、そうなのです。
それに今日はのんびりするって決めていたのだ。
そもそも私、海外ひとり旅だと基本、何もしません。ポーランドなんか行くと、
1日中公園で寝てますわ。
初めて行く国はそれなりに観光もしますが…。
さぁ困った。
ホテルではない場所のスパなども考えましたが、街中のそういう店は一気にハードルが上がります。ましてや外国人観光客がわんさか訪れる街でもないですし。
とりあえず、例のスペースに行きます…。
撮影で使われた例の場所も誰もいないので写真撮り放題ですけど、とはいえ限界もあります。
仕方がないので、昨日コンビニで買ったスムージとアクスタを持って、テラスのベンチで、
ずっとぼんやりすることにしました。
とはいえ。
これも限界があります。
どうしようかな、街の方に行くと言っても、街に何かあるわけではなく…
色々考えました。
ちなみに翌日はダルハン1駅から鉄道でウランバートルへ移動するのですが、であれば、駅までの道をシミュレーションがてら歩いてみるか、ということにしました。
ホテルから駅までは3kmほどあり、まぁ40分くらいかな、と。歩けない距離ではないものの、電車の時間とホテルの朝ご飯(開始が8時なのであまり早くない)の時間との兼ね合いで、歩くとなると結構慌ただしくなります。
いざ出発。
本当に何もない所を車道沿いに歩いていきます。
時折動物の姿はないのにフンのかほりが漂ってきます(モンゴル感なので嫌ではない)
途中歩道がなくなり、思いっきり道を掘り返している工事箇所がありましたが、それを突き抜け(そうするしかない)、何とかダルハン1駅に着きました!
電車の本数もとても少ないので、駅に人はほとんどいませんでした。トイレと売店がATMがあります。
うーん、明日の朝歩くか、タクるか…。
なかなか決心がつきません。
タクる時はホテルに頼めば良いので問題はあまりないですが(今はGoogle翻訳もありますし)、それでも悩みました。基本的に私の旅はひたすら歩きます。
折り返しホテルに戻る道すがら、途中にあったモール兼スーパーマーケットに立ち寄りました。
モールは閑散としていましたが、服を売っているとあるお店、店番の女の子がどう見ても中学生くらいなのですが、店内でBLACKPINKの曲を流していました。なので店の前で聴き入っていました。3曲くらい流していたので、彼女もたぶんペン(ファン)です。本当に人気あるなぁブルピン。
スーパーを物色します。
店を出てそこらに座り込み、さてこの後どうしようかなと考えます。まだ13時なんですよ。ランチもどこかでしたいけれど、相変わらずそこまでお腹も減らず、何もすることがありません(ギャップよ)。
とりあえず近くにあった高台の公園風の場所に向かいました。
ここでしばらく時間を潰す事にしました。
陽が高くなり、少々暑くなってきました。
お尻も痛くなってきたので、向かいにあるシネコンにも行ってみました。
VIVANTに出演されていたモンゴル人俳優さんの顔がたくさんあります。モンゴルでも有名な方ばかり出演されていたんですね!
いよいよホテルに帰ってきましたが、まだ14時です。
…。
相変わらずホテルには他のお客さんがいません。
なので写真も撮り放題なのですが、それももうかなり撮ったよ…。
ということで、乃木さんが寝たかもしれないソファで自分も寝ることにしました(は?)
1時間くらい、ソファに座ってウトウト。いえ、寝ていました。
途中、掃除婦の方が清掃をして回っていましたが、お咎めもなく。
ただ何となく、寝るならやっぱり部屋で寝よう、ということにし、部屋へ。
2時間くらい寝、途中で部屋の清掃が入り、そろそろ食事にでも出るか、と言うことで、向かいのモールへ。
やはりBLINK(BLACKPINKファンのファンダム)としてはこのピザは食べておかねばならんだろう、と言うことで、Pizza Hutへ。
意気揚々とPINK BLACKをオーダー!したら、レジのおねえさん、困った顔して厨房を振り返り、そして、首を横に、振りました。
出たよ。
海外あるある。
看板下げといてくれよもう。
仕方なく慌てて他のピザを選び…正直ピザを食べたかったわけではないので相当困ったけれど、海外のバカでかいサイズが来ても困るなと思いSサイズとレモネードを頼んだら
レモネードもないとか言われた。
ペプシにしました。
全部肩透かし。
そしてSサイズのピザが
これが晩ご飯…さすがに…虚しさが込み上げます。
羊や山羊がちょっと恋しくなる(わがまま)。
食べている最中、外はいつのまにか土砂降りの雨になっていました。土砂降りですよ。でも長引かないだろうと踏んでいたら、案の定、食べ終わる頃には上がっていました。
コンビニでビールとチップスを買い、ホテルに戻ります。
結局翌朝はタクシーを頼むことにしました。
ざっと歩いてみましたが、雨も降ってしまったのでぬかるみも出来たでしょうし、朝食を慌ただしく摂るのも残念だなと思い。
翻訳アプリを出して「9:17の電車に乗りたいから、8:40にピックアップしてほしい。なるべく余裕を持って駅に着きたい」旨を伝えたのですが、細かいニュアンスに不安があったのか、フロントのおねえさんは突然どこかへ電話を掛けました。ビデオ通話で出た人と少し話した後、電話を私に向けました。
「ハーイ、ワタシハ ニホンゴガ ワカリマスノデ、カクニンサセテクダサイ」
なんと、日本語が話せる友人にわざわざ電話をして、ニュアンスを伝え合うことにしてくれたのです。良かった…🥺
結局8:45にピックアップする手配を取ってくれることになりました。車なら駅まで10分とのことです。
部屋に戻って1杯やって、日が沈んでかなり涼しくなりました。
せっかくなので夜のホテルと周辺を散策することにしました。
何もすることなくて、本当に何もしませんでしたが、前日までが超ハードでしたし、本来の旅はこんな風に「何もしない」のがいいのだ、とも思いました。しかも聖地のホテルで。最高じゃないですか。モンゴル的時間の過ごし方。
明日はいよいよ、モンゴル縦貫鉄道に乗ってウランバートルまで移動です。海外の列車の旅、大好きなのでワクワクです。
でもその前に…また小さな一波乱がありました。
7日目に続く!
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