冬キャンを乗り切るには
(約3,300文字)
2月の三連休、年越し以来のキャンプに挑んだ。
初めから危険な天候が予想されたのだが、事前に準備をしていけば大丈夫。
これまで何度も何度も秋冬キャンプでは風邪をひいてきた。
結果、私の得た学びとは、、、
身体を冷やさない
これに尽きる。
当たり前のように思えるが、気を付けるポイントがいくつかある。
まず、、、
見た目なんぞ気にしてはいけない。
極寒の地でも違和感ないくらいとにかく着膨れる着る。
首、手首、足首。
三首を守りながら、着方も大切だ。
、、、以上は、ワイルドワンでセール中、さんざん店内で流れていた防寒対策ノウハウの完全なる受け売りであるが、私もレイヤリングする。
ベースレイヤーはユニクロのヒートテック、ミドルレイヤーはユニクロのフリース、アウターレイヤーはユニクロのダウンジャケット。
ボトムスは、ワークマン一択だ。
(ワークマンしか持っていない)
あとは、身体の中心を温める。
最強カイロ「マグマ」をお腹や背中に貼るのもかなり有効だ。
※低温火傷にならないよう、注意しながら。
そして、なにより
温かいものを食べる。
内臓を冷やすのはもってのほかである。
もちろん寝る際の装備も重要。
冬用の寝袋、湯たんぽ、地面からの冷えを断つマット、コット等々。
今回はNEWギアとしてカリンシアが投入されたお陰で、「私」は元気に生還することができた。(カリンシアに関しては、別記事で報告します)
では、同じ条件で寝たはずの夫が、なぜ今回
体調不良に陥ったのか?
をこの記事で真面目に検証する。
(今回お笑いの要素はないです)
キャンプ初日、雪のチラつく中、私たちは設営を終えると、早々に焚火を諦めた。そして、鍋焼きうどんをお店で食べるというチート技を繰り出して臨機応変な対応でその日を終えた。
寝る前には、ホットワインもしっかり飲み、ホカホカと眠りについたのである。
書き遅れたが、この日キャンプ場の
キャンセル率は「1割」。
幼い子供を連れたファミキャン勢でほぼ埋まっていた。
ブームは去ったと言われるが、、、一定のキャンプ層は存在し続けることを実感。
さて明け方頃、気温は-4度近くまで下がった。
テントから這い出ると、辺り一面霜が降り、テントもバッキバキに凍っている。
幸いこの時点で家族全員、体調は問題ない。
私は、秋冬キャンプで初めて凍えない朝を迎え、感動していた。
これで、雪中キャンプも夢ではない。
真冬の義実家も楽勝だ!
(もっと温度下がるけど、、、)
そんな中、あちらこちらから、激しくせき込む様子や止まらないくしゃみ、鼻をかむ音などが聞こえてきた。
今日一日晴れ予報とはいえ、まだまだ
油断してはならない。
そんな決意を新たに、前日入れなかった温泉へ家族そろって朝一で向かった。
まずは身体を温めて今日一日を乗り切ろう!
勢い込んで一番風呂に浸かったのだが、まさかの
、、、お湯がぬる~い、、、
という哀しい事態に、いきなり出鼻をくじかれてしまった。
とにかく戻るしかない。
途中、夫はコンビニで
ビールを2本購入した。
キャンプ場に着くと気を取り直し、朝兼昼食を作り出したのだが、、、。
今、思えば、ここが
運命の分かれ道であった。
日頃、家では許されない所業が、、、。
夫は
すきっ腹に冷たいビールを流し込みながら、 肉を焼き始めた。
私は
お茶を温め
ホットサンドメーカーで中華まんを焼いた。
夫は
焼きあがった肉を
冷たいビールと共にガッガッと食べた。
私と子どもは
温めたお茶と中華まんを先に食べてから、焼き肉を食べた。
焼肉を食べ終えた夫は、最後に肉まんを食した。
冷たいビールと共に。
ほどなくして、夫が怠い、具合が悪いと言い出した。
この時点では、日頃の激務による疲れだろうと思った。
夫はカリンシアに潜り込むと、ミイラのように仰臥し、かたく目を瞑る。
その間、子供を近接の公園で遊ばせてから拠点へ戻った。
夫は回復しておらず、寒気がすると言う。
そして、
も一回、温泉に行くけど、行く?
という謎のプランを提案してきた。
いやいや、ぬるかったやん!と反論するも、夫は、
思い込んだら試練の道を~♪
地で行く星飛雄馬タイプなので止まらない。
この時点で16時半。もう夕飯を作り始める時間だ。
今回、焚き火は泣く泣く諦めた。
結局、ぬるい温泉には一人で行ってもらうことで話は落ち着いた。
その間、珍しく私がキャンプ飯を作ることに。
調理に必要な物資を車から降ろしている最中、今度は
車の鍵がない
と、夫。
体調が悪いと判断力も鈍る。
私自身、しょっちゅう探し物をするので、むしろこういうことは得意だ。
すぐにカリンシア内に発見し、無事、夫はぬるい温泉に向けて出発した。
私は、キャンプ飯頑張らない派である。
ソロキャンだったら、三食カップヌードルでも大丈夫と思う位、頑張らない。
、、、が、さすがにファミキャンで冬場ということもあり、夕飯はクリームシチューとした。
ビーフシチューより圧倒的に早くて簡単。
もちろん、夫にビーフシチューを作ってもらったら、無言でハフハフ食べ尽くすのだが、、、。
もうすっかり日も暮れ、周りではご飯を食べ終えテントに篭り始めた頃、夫がお土産のロールケーキ片手に戻ってきた。
やはり温泉はぬるく、体調は悪いまま、、、。
予想通り過ぎる結果だったが、無駄に動き回っただけやん!それは残念だったね、と出来上がったシチューを勧めた。
もう、風邪薬を飲ませて寝かせるしかない。
夫は、大人しくシチューを食べながら
優しい味だね、と言った。
翻訳すると、味が薄いかコクがないといったところか、、、。
間髪入れずに返した。
コンソメがなくて、、、
車に積んだままだったから。
車の鍵がない騒ぎで、調味料類を車から降ろし忘れていたのだ。
夫は、力なくあぁ~とつぶやき、その後は黙食に徹した。
普段であればきっと、どうたらこうたら言いそうな子供も、空腹から文句も言わずハフハフ食べている。
キャンプの良いところだ。
片付けは私がやるからとにかく寝て
薬を飲ませ、夫を寝かせた。
ここから黙々と片付け作業を始めるのだが、火の気がないとやはり寒い。
子どもには電気毛布を被せ、先にロールケーキを食べさせることに。
そこで、クリームがベッタリ付いた包丁を洗う手間に怯んだ私は、フォークでそのままGOを許可した。パパとママの分は残すよう言い添えて。
その間、鍋・調理器具を洗ったりとバタバタしつつ、鴉どもににやられないようゴミはもちろん、また物資を車に戻すことに段々げんなりしてきた。
暗闇と凍てつく寒さの中、一人で諸々担当し、疲れがどっと押し寄せる。
そのうち子供がクリームで気持ち悪くなったと言い出した。見ればロールケーキ半分ほどが食い散らかされている。
ここからお決まりのパターンが幕を開ける
そんな気持ち悪くなるまで食べるなー!
子どもに歯を磨かせると、即テントに送り込む。
夫は、妻の異変に気付くと飛び出してきた。
そして、顔色が悪いながらも、サクサクと食材、その他もろもろの荷物を車にしまう。
そして、外気で冷えっ冷えの余ったロールケーキを無理して食べようとした。
具合悪いのに
やめんかい!!
静まり返ったキャンプ場に、響く、響く、、、。
こうして、夫が死力を尽くしたおかげで片付けは即終了した。
私は、冷え切った身体に追いホットワインを流し込みたかったが、もうその気力は残っていない。
黙々と歯を磨き、カリンシア、あとは頼んだ、とばかりにシュラフに潜り込み、目を閉じた。
翌朝、私はすっきりと目が覚め、体調にも問題はない。
子どもも、いつもながらケロリとすべてを忘れ、元気である。
夫は、、、完全に風邪っぴきとなり、
ついでに
胃痛まで発症していた。
まとめ
いかに監視の目が緩んだとしても、冬キャンでは
空きっ腹に冷たいビールを飲んではいけない。
内臓を冷やすのはもってのほかである!
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